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  • 農民と世界の食糧不足
    目ざめよ! 1975 | 9月22日
    • 同時に食糧不足のために増産を迫られてきました。とは言っても費用の高騰のために拡大は難しい場合が多くなっています。

      たとえば農地の価格は着実に上昇の一途をたどってきました。ニュージャージー州では今1ヘクタールあたり平均24万2,400円します。デニソン(アイオワ州)のレビュー誌によれば,「州の全域にわたって今年[1974年]あらゆる等級の農地の地価は,1973年の32パーセント上昇に続いて,31パーセントの急上昇を見」ました。

      これらの,また他の理由によって,農産物の価格は引き上げられねばならないというのが農家の言い分です。

      農産物の価格を設定する

      しかし農家は自分自身の生産物の価格を決めることが不可能な経済の仕組みの中に閉じ込められていると,彼らは言います。農家は生産物につけられた価格を受け入れなければならず,それは生産費以下のこともあると不満をぶちまけます。しかし農家が自分自身の価格を決められるものと仮定してみましょう。世界の事情はいくらかでも改善されるでしょうか。

      率直に考えてみてください。昨年,高収益を上げた穀物栽培農家の何人が,それほど恵まれなかった家畜飼育農家に利益を分かったでしょうか。最近スポーカンで開かれたワシントン州の小麦栽培者協会の総会を報道したシアトルのタイムズ紙は,次のように述べています。「農家は……明らかに繁栄を享受している。……小麦栽培農家がようやく主導性を握ったようにみえるとすれば,彼らはそれを手離す気はない」。

      実際には農家も,結局のところ各人が自分の利益を追求することを余儀なくされる経済の仕組みの一部にすぎません。それはいわゆる利潤の追求に基づいています。世界がもっと多くの食糧を求めている時に,この利潤の追求が与えた影響を考慮してください。

  • 利潤の追求 ― 飢える世界の陰険な敵
    目ざめよ! 1975 | 9月22日
    • 利潤の追求 ― 飢える世界の陰険な敵

      米国では1973年に取り入れの行なわれた耕地についてみると,5ヘクタールのうち1ヘクタールまでが輸出農産物の栽培に使われた計算になります。この巨大な輸出市場が閉鎖されたり,著しくせばめられたりすれば,農産物は米国内に山積みとなり,価格の下落を招くことでしょう。するとどうなりますか。

      農夫は食糧の生産をわざと減らすかもしれません。農産物市場がどんどんあふれるようになれば,価格はますます下がるからです。

      ゆえに米国のアール・バーツ農務長官がファーム・ケミカルズ誌から出された質問すなわち農産物価格が下がればどうなるかに対して,次のように答えているのも不思議ではありません。「農産物の生産も減少するでしょう」。‘目ざす獲物は利潤である’というのが農夫たちの結論であったと,アイオワ州の一観察者は述べています。

      他方,この同じ利潤の追求は多くの農夫の間に幸福感を生み出してきました。過去二年間の出来事によって多くの農夫の平穏な生活が破られるまでは,彼らはいくらでも好きなだけ,もうけることができると信じていました。しかし大きな利潤を望んでどんどん投資した一部の人は,いま大きな負債に圧迫されています。

      また利潤の追求に動かされて多くの農夫は,世界の食糧の備蓄に反対してきました。農業をしていない人の目から見れば,豊作の時に穀物を多量に貯蔵して不作の年に備えるのは理にかなった事と思われるでしょう。聖書には古代エジプトにおい

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