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支部の手紙王国宣教 1976 | 5月
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支部の手紙
王国伝道者のみなさん:
最近支部委員たちは日本の各地を訪問して,土地の長老たちと共にその地方の諸会衆の状態について話し合い,業や必要に対する有益な観察や意見を聞くことができました。それと共にその地方の伝道者たちとも晩一時間の集まりを持ち,奉仕について話をし,お互いに励まし合うことができました。今回は特に九州,四国,山陽,山陰,紀伊,北海道,北陸,東北などふだんあまり接することができない地方でこうした集まりが開かれました。(ヨハネ第三 13,14)将来,他の地方に別の機会が開かれるよう望まれています。
地域大会が明確に発表され,みなさんはこの夏を楽しみにしておられるでしょう。4月中には宿舎請求書,自発奉仕申込書などが諸会衆に送られます。どうぞ大会を楽しみにしてください。そして良く準備し,すべての方が出席するよう計画を立ててください。大会の準備はもう各地ですでに始まっています。
2月の奉仕報告によると,伝道者は3万5,911人の最高数に達したことが示されています。特別開拓者は1月に比べ66人も増加し816人の最高数に達しました。新しく任命された方のほとんどは,今まで未割当てであった小さな町々で業を始めるため派遣されました。大きな会衆と交わって奉仕していても,小さな群れと共に働いていても,大切なことは『自分の務めを怠らず,霊に燃え』て奉仕を続けることです。(ローマ 12:11)みなさん,奉仕に定期的でありましょう。2月は,家庭聖書研究も5万4,709件の新最高数に達しました。これは本当に賞賛すべき努力でした。引き続き関心を示すすべての方を勤勉に幾度も再訪問し,新しい進歩的な研究を見いだす努力を怠らぬように励みましょう。長老たちの観察によると,長く司会されていて余り進歩を示さない研究生も時には見掛けられるようですが,忍耐強く教え方の改善に励むと共に,常に新しい進歩的な研究を見いだす努力を続けてゆきましょう。6月初めには「王国ニュース」の配布があり,あなたの研究生もこの時から奉仕を始めることができるかもしれません。共に拡大を目ざし励みましょう。
日本支部の兄弟より
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みことばを語り続ける王国宣教 1976 | 5月
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みことばを語り続ける
1 「わたしたちとしては,自分の見聞きした事柄について話すのをやめるわけにはいきません」。イエスについて語ることをやめるよう求めた法廷において,使徒ペテロとヨハネはこのような勇敢なことばをもって自分たちの立場を述べました,サタンは良いたよりが語られるのがやむことを見たいと望んでいますが,クリスチャンは神のことばを語り続ける責任を持っています。それで使徒たちはやめることを拒んだのです。彼らは熱心に祈りました。「エホバよ,彼らの脅しに目をとめ,あなたの奴隷たちがあらんかぎりの大胆さをもってみことばを語りつづけることができるようにしてください」。この語ることにおいて,エホバは彼らを支えられました。―使徒 4:20,29,31。
2 第一世紀のクリスチャンは,福音宣明の業を続けてゆくにつれ,他の人に語る面で熟達しました。イエス・キリストの模範に従って,彼らは良いたよりを広めるために,公の場所でも家々においても人々と話し合いました。(使徒 3,10,17章)福音宣明者フィリポがエチオピアの宦官に,「あなたは自分の読んでいる事がらがほんとうにわかりますか」と尋ねることにより会話を始めた方法を覚えていますか。(使徒 8:30)これによりこのエチオピア人はイエスをメシアとして受け入れるようになったのです。効果的な会話により何と驚くべきことがし遂げられたのでしょう。彼らは今日のわたしたちのように書籍や雑誌を持ってはいませんでしたが,エホバの霊の助けにより良いたよりはローマ帝国のすべての地方にまで広められたのです。初期クリスチャンたちは聖書によく通じていました。彼らは真理について人々に語る際,神のことばに言及し,しばしば直接みことばを引用しました。なんと優れた模範を示したのでしょう。
会話はわたしたちを明らかにする
3 今日のわたしたちはどうでしょうか。野外奉仕においても,他の適当な時にも,真理について人々と効果的な会話を行ないますか。ある人々はわたしたちを単に文書を配布する人とみなしますか。もしわたしたちがイエスや初期の弟子たちに倣うなら,わたしたちは教える者,福音宣明者として認められるべきではありませんか。わたしたちは希望と慰めの音信を持つ人々,興味深く,効果的な会話を通して情報をすぐに分かち合う人々として認められるべきです。ある国々のエホバの証人は配布できる出版物を何も持っていません。しかし彼らは聖書を用い,しばしば公の場所で他の人々に話しており,業は成長しています。
4 多くの伝道者は聖書の話題により会話を始めることが巧みですが,他の方々は自分の能力をどのように改善するかについての提案をありがたく思われるでしょう。本当に効果的となるために練習と経験は必要ですが,ここに示す幾つかの提案は役立つと思われます。
5 まず第一に,わたしたちは人々と彼らの福祉に真の関心を持つべきです。その理由でわたしたちは良いたよりを広めているのです。そうではありませんか。わたしたちは他の人が真理を学び,エホバを崇拝し,みことばの中に見いだされる祝福された約束を楽しむよう援助したいと願っています。(ローマ 10:13-15)あなたの態度,声の調子,表情やことばは真の親しみ深さや家の人に対する関心を表わすものですか。これは効果的な会話をするためのかぎとなるでしょう。
6 さらに,人々の習慣,その土地の一般の人々が特に関心を寄せている事柄を考慮に入れることも助けになります。それからあなたはパウロのように巧みにこれらの点を会話に含めることができるでしょう。(使徒 17:22,23,28)新聞やラジオなどで報じられるその地方で生じている事柄に注意してください。会話を始めるのに最近のニュースは効果的です。これらのことは人々の思いにあるからです。そして自由に言い表わして反応を示すかもしれません。人々の考えや関心事が何であるかを判断するのに巧みに見解を尋ねる質問をする方法を学ぶなら,それも助けとなります。しかし,人を当惑させるような質問をしないよう注意すべきです。ひとたび会話が始まれば,良いたよりを織り込むことは決して難しいことではありません。目的をいつも思いに留めてください。そうすれば,その話し合いは王国についての証言になるでしょう。
質問で会話を始める
7 会話を始めるのにどんな質問を用いることができるでしょうか。自分の働く区域や,人々のタイプを考慮してみなければなりません。ある人々が野外で用いて成功している質問に次のようなものがあります。
生命の起源は何だとお考えになりますか。それは人間以上の高い源からのものですか,そしてその方にわたしたちは道徳的責任を持っていますか。
人類が直面している最大の問題は何だと思われますか。
わたしたちの創造者についての正確な知識を持つことなく現在の生活から最善のものを楽しみ,将来に対する確かな希望を持てるとお考えですか。
あなたは今日,人々の生活の中で宗教が正しいことを行なわせようとする真の力となっていると信じておられますか。
あなたは今日の社会における著しい道徳の低下と,学校で教えられている進化論との間に密接な関係があると思われますか。
8 これらの質問はあなたにとって効果的であるかもしれません。他方,別の質問や意見があなたの区域では人々に訴えるものであるかもしれません。会話を始めることで成果をもたらすものを何でも用いてみてください。しかしながら質問を選ぶことに加えて,その論題についての興味深い幾つかの事実と,2,3の関連する聖句を是非用意しておくようになさってください。これは話し合いを続けてゆくのに必要です。多くの主題に関する聖句は「確かめよ」や「聖書の話の筋書」から得られます。
9 会話は相互になされるべきものであるということを覚えておきましょう。わたしたちは本当に良い聞き手でもなければなりません。もし家の人の見解を尋ねるのであれば,わたしたちは本当にそれを聴く責務があるのではありませんか。もしわたしたちが聴くなら,家の人が何を考えているかをいっそう知るようになり,その人の心に訴えるための土台としてこれを用いることができます。このようにして,わたしたちは家の人に興味を起こさせるような仕方で神のことばから考えを分かち合う良い立場にいることになります。
10 もしわたしたちがエホバの証人であることを知り,どんな文書も欲しくないと家の人がすぐに述べるなら,どうしますか。多分家の人は,人々に雑誌や文書を置いていくことがわたしたちの唯一の目標だと考えているのかもしれません。興味深い会話を巧みに始めるようにし,真理の種の幾らかを植えてください。考慮すべき聖書の真理の幾らかを家の人に与えてください。多分あなたは次の訪問に対して家の人をもっと快い気持ちにさせることができるでしょう。文書は後程用いることができます。
11 是非行なってみてください。あなたが家から家の業でまた他の場所で会う人々と会話を始めることをすぐ行なってみてください。考えてみるよう何か励ましのことばをかけることはあなたにも励ましをもたらします。一日のうちだれかに良いたよりを語り告げるなら,その終わりに自分がしたことを考え,あなたは満足感と喜びを味わうことができるでしょう。―コロサイ 1:5,6。
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もっと時間があったならと思われますか王国宣教 1976 | 5月
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もっと時間があったならと思われますか
1 だれもが,すべてのことを行なうには時間が十分でないと言うように思えます。しかしほとんどの人は,自分が本当にしたいと思っていることをするための時間を見いだそうとするのではありませんか。あなたは神権的なことに用いるためにもっと時間がほしいと思われますか。野外奉仕のためにもっと多くの機会をどのように見いだせるでしょうか。わたしたちは何があなたの時間を取っているか自分で調べてみるようお勧めします。
2 わたしたちのほとんどは,家族を世話し養ってゆくために時間を費やさねばなりません。このために世の人々と接触することになります。世の人々は余暇の過ごし方で多くの提案をするでしょう。社交的な活動を勧める点で彼らは友好的かもしれませんが,わたしたちはこうした活動に時間を用いたいと思っているでしょうか。パウロはこう助言しています。「外部の人びとに対しつねに知恵をもって歩み,自分のために,よい時を買い取りなさい」。(コロサイ 4:5)世の人々と接する必要が生じる時,わたしたちはその機会を利用して王国の音信を話しますか。そのことを考慮していれば,日常決まった仕事をしている時にも,ふさわしい時には,良いたよりを伝えるもっと多くの機会があるでしょう。
3 あなたは家族と共に過ごしたり子供と一緒に物事をするための時間をもっと見いだしたいと思っているかもしれません。家族全員が一緒に野外奉仕でもっと多くの時間を費やすため取り決めを設けることを考えてみましたか。自分の親がエホバに奉仕しているのを見,親がどのように真理について語るかを聴くのは子供たちにとって良いことです。物事をこのように一緒に行なうことは家族のきずなを強める助けになります。
群れと共に働く
4 群れとして伝道する時に,貴重な時間が失われることもしばしばあります。遅れてくる人を大勢で待っていたり,だれがだれと,どこで働くかを決めるのに長い時間を費やしたり,また小さな区域に大勢が入ることにより時間が失われるかもしれません。すべての人が集合時間より少し早めに来るよう努力して司会者に協力し,司会者が群れを上手に区分するならば,時間を効果的に用いることができます。幾棟ものアパートが立ち並ぶ団地のような区域や家が散在している所などでも司会者と奉仕者はよく協力し合って時間を最大限に用いるよう努力しましょう。
5 健康の問題,家族の事情などで野外奉仕が妨げられるかもしれません。しかし,わたしたち
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