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人々の命に対するわたしたちの関心王国宣教 1977 | 3月
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人々の命に対するわたしたちの関心
1 地上における公の奉仕を終える前にイエス・キリストはみ父に話されました。「父よ,時は来ました。あなたの子に栄光をお与えください。子があなたの栄光をあらわすためです。それは,あなたがすべての肉なるものに対する権威を子に与え,そのお与えになった者すべてについて,子がその者たちに永遠の命を与えるようにされたことに応じてです」。後にイエスは栄光をお受けになりました。しかし,それはイエス個人のみに及ぶ祝福ではなく,結果として命を愛するすべての人類に及ぶものとなるはずでした。―ヨハネ 17:1,2。
2 み父を十分に知っていたイエスは,人が永遠に幸福のうちに生き続けるために,命の泉であられる神のもとに来なければならないことをご存じでした。(詩 36:9)イエス・キリストはそのための仲介者となられました。(ヨハネ 4:10-14)わたしたちすべては,この命を与える備えについて学び,心を強くし,希望を豊かに持つようになりました。あなたはどれほどこの備えに感謝していますか。以前の,死に向かう道から解放されたことをなんと感謝すればよいでしょうか。
3 この真理を知らない多くの人々に,伝道し,教えるのはわたしたちの特権です。わたしたちはイエス・キリストがどのように人々に伝道し,教えられたかを知っていますから,その模範に倣うことができるのです。野外におけるこの奉仕はイエスの命令でもあります。「権威」を与えられたイエスはわたしたちに語られます。「それゆえ,行って,すべての国の人びとを弟子とし,父と子と聖霊との名において彼らにバプテスマを施し,わたしがあなたがたに命令した事がらすべてを守り行なうように教えなさい」― マタイ 28:19,20。
4 どうすればイエスのなさった立派な伝道に倣えるでしょうか。これは大切な質問です。このことについて考えてみましょう。まず第一に,イエスには神の愛ある備えに対する強い確信がありました。それは他の人を動かして新しい命の道へ導く力となりました。イエスはいわば「命の泉」を個人的に知っていました。それゆえに,人々に対する愛ある関心を抱き,深い同情心をもって人々に真理を伝え,教えられたのです。
5 わたしたちも,そのようでなければなりません。わたしたちは,自分の信仰の質の向上を図りつつ,前途の輝かしい約束を強く待ち望んでいるのです。ですから,常に積極的な態度で奉仕に参加しています。また人々の家に行くときも,イエスの精神態度を覚え,優しい同情心を示さなければなりません。
6 全日本における野外の奉仕は引き続きすばらしい祝福を受けています。昨奉仕年度だけでも,日本中で1,562万3,782時間が報告されました。あなたもこの報告に貢献することができたことでしょう。では引き続き忠実な野外奉仕を行なってゆきましょう。区域内ですでに立派な証言が十分に行なわれたと感じて手をゆるめたり,または気を散らすこの世の精神に影響されて心のこもらない奉仕をするべきではありません。これらを克服するのに役立つ提案があります。
7 区域内の人々に「個人的な」関心を持つことです。わたしたちは人々に同情心を抱いていますから,人に会うとき愛のある態度で接することができます。親切な態度や忍耐強さを示すことができます。しかし,何を話したら人の関心を高められるか,どのような聖句を用いたらよいかがはっきり分からないかもしれません。ここで「個人的な」関心を持つということが大いに関係してきます。つまり,その区域の人々に助けとなる話題や共通の関心事などを知って,それに対して十分の準備をすることです。良い準備,(それは練習することも含む)は人々の命と福祉を気遣う個人的な関心の表われなのです。野外奉仕に出掛ける前日に,15分か20分を準備のために用いるのはいかがですか。聖句を選んで,それを紹介する言葉を考えたり,人々の関心を引く話題や,その地方で最近話題になっているニュースを選ぶことができるでしょう。あるいは最近号の雑誌の内容を調べて,どの記事をどんなタイプの人に用いるかを考えることもできます。
8 良い準備と人々への同情心を引き続き保つよう努力いたしましょう。それにより一人でも多くの人が,より早い機会に命を与える愛ある神の備えにあずかることになるのです。―ヨハネ 17:3。
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あなたの家を用いることができますか王国宣教 1977 | 3月
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あなたの家を用いることができますか
1 幾つもの書籍研究を区域内の異なった場所で開くのが有益であることは,多くの会衆で認められています。それによりもっと多くの人が定期的に出席することができるようになり,お互いが個人的に知り合って助け合う機会を持てるようになりました。
2 長老たちは書籍研究を増やすか,または書籍研究の場所に調整を加えることは望ましいと感じるかもしれません。もしある群れが大きくなったり,いま研究が開かれている家で状況が変化したりすれば,このような必要が生じるでしょう。それで長老たちは新たに使用することができる幾つかの家を知っておきたいと思うことでしょう。
3 特に必要とされている訳ではないと思って,あなたは,自分の家を提供することなど考えてもみなかったかもしれません。もしあなたの家が書籍研究の群れを収容するのにあらゆる面でふさわしく,あなたのご家族が同意しているならそのことを長老たちに知らせてみてはどうですか。今すぐに必要とされているかもしれませんし,長老たちは将来のために何かを計画しているかもしれません。それであなたの申し出は,その方向に向かってはっきりとした段階を踏むのに真に助けとなるかもしれません。
4 自分の家を喜んで提供してくださっている家族の親切に,わたしたちすべては感謝を示すべきです。礼儀正しく振る舞うということは言うまでもありませんが,出席している人々はクリスチャンの諸原則により,招かれていないのに他の部屋に入ったり,敷物や家具をよごしたり,また親から離れて子供たちが家の内外を走り回るというようなことがないよう愛や思いやりを示すよう動かされます。―マタイ 7:12。
5 あなたの家で研究が開かれるようになれば,ご家族は多くの面で報われることでしょう。(ローマ 12:13)もてなしを示したいというルデアの強い願いは彼女に祝福をもたらしました。(使徒 16:15)フィレモンは親切であったゆえに賞賛を受けましたが,彼が示した親切な行為の一つは,自分の家で会衆が集まるようにしていた,ということです。(フィレモン 2,21)わたしたちは自分の持っているものを他の人たちと「すすんで分け合」うものであることを示しエホバの組織の拡大にりっぱな仕方で貢献することができます。―テモテ第一 6:17-19。
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発表王国宣教 1977 | 3月
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発表
◆ 野外での提供 3月: 「千年王国」の本に「一つの世界」の小冊子ともう一冊の小冊子を添えて300円の寄付で。4月: 「ものみの塔」一年の予約,3冊の小冊子を添えて1,300円の寄付で。5月: 「良いたより」の本に2冊の雑誌を添えて200円の寄付で。
◆ 4月3日,日曜日,記念式が全世界で行なわれます。会衆はそれぞれプログラムを調整して,大切な記念式にすべての努力が向けられるようにしましょう。書籍研究のかわりに「ものみの塔」研究を行なうこともできます。巡回監督が訪問中の会衆も最善の調整ができるでしょう。4月3日は一日を戸別伝道や再訪問に当てるようにし,できるだけ多くの人が記念式から益を得られるようにしましょう。
◆ 歌の本は在庫が切れています。賛美の歌のレコードも在庫が切れています。「王国奉仕」で発表されるまで注文なさらないでください。レコード代金を協会に送金している会衆に対しては代金を文書会計に払い込んで返金しています。それで注文して代金を会衆に支払っている個々の伝道者に対して文書会計から代金を返すことができるでしょう。
◆ 会衆の長老たち,奉仕のしもべたちは「王国奉仕」を入手したなら直ちに読み,これから先一か月の計画を立てることができるでしょう。そして野外の活動などに備え必要な文書類などを注文できます。諸会衆が良い計画の下に,できるだけ文書注文を月一回にするように協力していただければ支部の助けになります。
◆ 各会衆は3月1日付で会計の検査を行なうよう提案されています。(「組織」152ページ参照)
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