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支部の手紙王国宣教 1980 | 6月
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支部の手紙
王国伝道者のみなさん:
最近,協会と仕事上の交渉のある大手メーカーの紹介で,神奈川県内のある建設業者の社長さんが,幾人かの部下と共に協会の海老名建設現場の見学に訪れました。整然とした現場や質の高い仕事,兄弟たちのきびきびした働きぶりに大変感銘を受けたその人は,自分の会社の者たちにも是非見せたい,と述べ,翌日,今度は大工の棟梁と何人かの見習いの人を伴って再び見学し,さらにその翌日にも会社の専務と共に現場を訪れました。見学したこれらの人々は,このぼう大な工事が大半は素人で成る自発奉仕者の手によって進められていることを聞いて目を見張りました。本当にこうした事を可能にしたのは人間の力ではありません。それで,日夜続けられている兄弟たちの立派な業はエホバのみ名に対するすばらしい証しとなっています。みなさんから引き続き送られている資金面での支持と,日ごとにささげてくださる祈りに心から感謝をお伝えしたいと思います。
夏の「神の愛」地域大会の準備がどんどん進められています。この「王国奉仕」の折り込みの末尾には各大会の会場も発表されています。この優れた霊の宴にその最初から最後まであずかるため,今から出席のための準備をいたしましょう。ある方は仕事の休暇を取ることが必要となるでしょう。そうした事柄を早めに伝えておくのはよいことです。宿舎の申し込み,大会チケットの購入なども忘れずに行ないたいものです。そして,記念式に出席した方々やそのほかの新しい方々も是非出席して益を受けるように励ましましょう。
3月の野外の奉仕報告はすばらしいものでした。伝道者数は5万3,509人の最高数となり,増加が続いています。正規開拓者の数も新最高数となりました。暖かい時期になって昨年10月に次ぐ7,738名の方々が補助開拓奉仕に参加し,時間,再訪問,研究の分野でも軒並み新最高数が得られました。大会前の十分に働ける月であるこの6月にも,補助開拓奉仕を計画してごらんになりませんか。
日本支部の兄弟たち
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今,『完全にそろったよろいを着けなさい』!王国宣教 1980 | 6月
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今,『完全にそろったよろいを着けなさい』!
1 真のクリスチャンは肉の戦いに参加することはしません。しかし,彼らはある戦闘に携わっており,兵士にたとえられています。使徒パウロは,クリスチャンの戦いが血肉に対するものではなく,「天の場所にある邪悪な霊の勢力」に対するものであるとはっきり述べました。(エフェソス 6:12)この戦闘を生き残るには,防御のための霊的なよろいが必要です。このよろいは戦闘が進行中である今,手に入れ身に着けるべきものです。将来必要とされるものに過ぎないなどと考えてはなりません。
2 今,戦いを成功に導くために必要な基本的武具のいくつかを考慮してみましょう。
3 かぶと: 基本的防御用具の一つ。戦闘の際の戦士の保護を目的として作られた戦闘用のかぶり物。霊的に言って,わたしたちの思いは誤った影響力や不敬虔な宣伝から保護されねばなりません。それは,個人,家族,会衆の研究を通して,聖書からの正しい,築き上げる情報で養われる必要があります。これは本当に,会衆の集会に出席し活発に参加する必要性を強調するものではありませんか! また,家で聖書について考えたり話し合ったりする家族の取決めも何と重要なのでしょう! 個人としても,わたしたちは真理や救いの希望について黙想しなければなりません。あなたはそうされますか。神が与えてくださった積極的な「救いの希望」は,ちょうどかぶとが頭を保護するようにわたしたちの知力を守るだけの十分な強さを持っています。―テサロニケ第一 5:8。
4 胸当て: これは,戦士の胸を守る鎧装の保護物で,鱗状のものや鎖,あるいは堅い金属でできていました。「義の胸当て」は神の霊的なよろいの一部です。心の罪深い傾向を考える時,保護用の胸当てとして義が必要であることはすぐに認められます。(創世 8:21。エレミヤ 17:9)永遠の命のための神の取決めに対する信仰に根ざした,神の霊によってもたらされる義によってのみ,心が罪深い傾向に屈するのを食い止めることができます。(ローマ 6:15-20)あなたは,神の義に対する愛の点で成長し,毎日他の人々と接する際にそれを実践するよう努めておられますか。
5 腰帯: 腰の周りに着ける革製のベルトで,その幅は5ないし15センチと様々で,多くの場合,鉄や銀あるいは金の板金が飾りびょうで付けられていました。腰に帯を締めるということは,活動の備えをすることを意味しました。(列王上 18:46)パウロは,「それゆえ,真理を帯として腰に巻き……しっかりと立ちなさい」と勧めました。真理は,試みとなる状況に置かれた時にも確固として踏みとどまる決意を持つよう,戦いの態勢を整えたクリスチャンを強めます。
6 盾: パウロは「邪悪な者の火矢をみな消す」ための武具として「信仰の大盾」を勧めました。同じように,エホバ神への信仰,エホバへの全幅の信頼により,わたしたちはありとあらゆる患難の下で耐え抜くことができます。この信仰はただ創造者の存在を信ずるだけのことではありません。(ヘブライ 11:6)それは,わたしたちが経験するかもしれないどんな害も,死そのものでさえも,わたしたちの天の父は無に帰させてしまわれるという破れることのない確信を含むものです。(マタイ 10:28)あなたはこの信仰をお持ちですか。
7 剣: 聖書の中で,剣は最もひんぱんに述べられている攻撃および防御用の武具です。多くはもろ刃 ― 両側が切れる ― で,よく研がれ,手入れの行き届いた状態に保たれていました。神の言葉は,『どんなもろ刃の剣より鋭い』と言われています。クリスチャンの霊的なよろいの中には,「霊の剣,すなわち神のことば」が含まれています。(エフェソス 6:17)真理をふれ告げる面で攻撃用としてそれを用いることができます。防御面では偽りの教えや人間の伝統をそれによって退けることができます。野外の奉仕活動に神の言葉を用いるため真の努力を払ってください。「剣」を正しくふるって柔和な者たちを導く業に十分に参加してください。自分の知識を他の人々に分かち与えることにより,わたしたちは『いろいろな推論や,神の知識に逆らって立てられたいっさいの高大なものを覆す』ことができるのです。―コリント第二 10:5。
8 サンダル: 足にはく物も必要です。歩兵は,輸送や移動を足に頼ります。迅速かつ確実な動きは必須の条件です。霊的に用意の整ったさまの一部として,クリスチャンの兵士は「平和の良いたよりの装備を足にはき」ます。わたしたちの足が,他の人々を援助する目的でわたしたちを他の人々の家に運ぶ時,それは何と喜ばしいことでしょう。苦難に遭っている時でさえ,「良いたより」を他の人々に知らせる業に活発に,定期的に参加するなら,忠実に耐える助けになります。
9 あなたは「あらゆる良い業に対して全く整えられ」ていますか。すべての武具が所定の位置にしっかりと着けられていますか。あなたはこの最もし烈な戦いを勝ち残るでしょうか。今,よろいの全体を整える必要を悟っておられますか。それは真剣な事柄です。神の民すべてはこの困難な時代に『しっかりと立つ』必要を意識しなければなりません。そうするには,エホバが備えておられる霊的なよろいが必要です。個々の武具にはそれぞれ所定の位置があります。完全に支度が整っていることを確かめてください。信仰の点でゆるぐことのない決意をもって,堅く立ってください。邪悪な霊者たちとの日々の戦いにおいて,また,さし迫った最後の闘いにおいて勝ち残ってください!
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「見よ!」の小冊子を活用する王国宣教 1980 | 6月
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「見よ!」の小冊子を活用する
1 「関心を示した方に書籍を一組配布しましたが,その書籍を用いて再訪問したり研究したりすることが難しく思えます」。ある伝道者はこのように述べました。あなたもそう感じたことがありますか。例えば,関心を示し雑誌を予約した人に厚手の書籍を一冊渡しますが,その書籍を再訪問や研究に用いることに困難を覚える方もおられるでしょう。かといって研究用に新しい書籍をあらためて提供することをためらうかもしれません。そんな場合どうしたらよいですか。
2 あるいは二冊の雑誌を求めた関心ある方と,雑誌の中の興味深い記事を再訪問の際に話し合えても,その人を聖書に引き付けるまとまった話し合いをするのに,何か手軽な良い助けはないだろうかとお考えになったことがあるかもしれません。
3 これらの場合に,小冊子を活用してみてはいかがですか。32ページの小冊子はもともと再訪問をして,研究を軌道に乗せる助けとなることを意図して備えられたものですからこのような場合とても役立つことでしょう。それにこの小冊子はわずか20円の寄付で配布されますから,その月の提供物を受け取った家の人が研究用の書籍をあらためて求めることに負担を感じるような場合,とても効果的に用いることができるでしょう。伝道者や開拓者の中にはこれら小冊子を最初から家の人に渡して,再訪問に備えている方も少なくありません。
4 興味深い話題に豊富な小冊子を用いて,短い,親しみ深い再訪問を繰り返してゆけば,『研究』といった感じを家の人に与えることなく聖書を学ぶ取り決めを軌道に乗せることができるでしょう。小冊子を初めから通して学んでもよく,適切と思えるところで研究用の書籍,例えば「良いたより」の本などを紹介して,それに切り変え,その本の第6章ぐらいから研究してもよいでしょう。それで再訪問や研究のために小冊子を十分に活用することをお勧めしたいと思います。
5 どんな小冊子が特に勧められていますか。みなさんは,新しい「見よ! わたしはすべてのものを新しくする」の小冊子をごらんになったことでしょう。1979年の改訂版で,白い質の良い紙に,最近購入されたオフセット輪転機で印刷がなされました。この小冊子を十分に活用して聖書研究の業を拡大するため,協会はこれを100万冊以上印刷しました。多くの会衆はこの小冊子をすでにたくさん注文し野外で活用しておられることと思いますが,まだ用いていない会衆があればぜひ注文して活用なさることをお勧めします。
6 再訪問や研究をするのにこの小冊子をどのように用いたらよいですか。実際にこの小冊子のどこからでも効果的な再訪問を行なえるでしょう。家の人が何か特定のことに深い関心を示したり,質問したのであれば,そうしたことについてふれているページを開いてともに話し合えるでしょう。
7 例えば聖書を身近なものと考えていない方は少なくありません。しかし,この冊子の8節に述べられていることや,5節から7節に述べられていることは,聖書に対するその人の見方を新鮮なものにするでしょう。神の存在を認めることに困難を覚える人と11節から19節にかけての論理的な説明を共に読み合うことは大きな助けになると思われませんか。ある人は表紙の絵に人々の注意を引き,神が約束しておられる良いことに対する人々の関心を深め,2ページの「発行者のことば」を共に読むようにしています。別の方は表紙の絵と共に1節から4節を討議し,希望の根拠となる聖句(4ページ左側)を家の人と一緒に読むようにしています。もし1節から順を追って討議できれば望ましいですが,家の人が関心を示すことや,知りたいと望んでいることを取り上げるようにしてください。
8 手引きとなる小冊子を用いて,聖書の差し伸べる希望を家の人と共に論じ合うことを目ざしているので,伝道者の側であまり多くを話してしまうといったことを避けるのは大切です。むしろ,巧みな質問を用いて家の人に推論させ,正しい結論に達するよう助けるのは良いことです。常に聖句に注意を向け,差し伸べられている希望が聖書に基づくものであることを強調するのは大切です。
9 関心を示す人と気軽に話し合うのに用いることができるこんなすばらしい小冊子があるので,会衆は十分にこれを注文して備えておき,奉仕に役立てていただきたいと思います。伝道者も開拓者もこの小冊子を十分携えて野外に出かけ関心を示す人に積極的に提供しましょう。そうすれば再訪問や研究で効果的に用いることができるでしょう。今後奉仕会でこの小冊子のいろいろな用い方が考慮されるように取り決められます。それでみなこの小冊子の効果的な用い方に精通し,み言葉を教え,人々を弟子とする業に十分にあずかりましょう。(マタイ 28:19,20)教える業に勤勉に励み,神が成長させてくださるのを待ち望みましょう。―伝道 11:6。
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弟子を作るのに助けとなる集会王国宣教 1980 | 6月
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弟子を作るのに助けとなる集会
6月1日に始まる週
15分: 46番の歌。「発表」のふさわしい項目および会衆の発表。「神権的ニュース」と「支部の手紙」。
20分: 「1980年『神の愛』地域大会」。折り込みの本文を質問と答えで討議する。二日目午後に取り決められた特別な野外奉仕活動に参加するよう全員を励ます。一緒に働くためにどこかに集合する取決めを会衆で設けるなら,それも発表することができる。
15分: 「良いたよりを伝える ― 文書を活用することにより」。質問と答えで記事を討議する。実演: (1)3節に提案されているような,忙しい家の人に対する短い証言。(2)5節にある証言。実演やこの記事の中で,自分たちの益になった点を聴衆に注解してもらう。
10分: この晩の集会の目立った点を復習し,実際的な点を適用するように全員に勧める。107番の歌と祈り。
6月8日に始まる週
10分: 55番の歌と会衆の発表および会計報告。
15分: 「1980年『神の愛』地域大会」。折り込みの「地域大会の注意事項」を聴衆と共に討議する。宿舎申し込みや,バッジ,チケットの購入など必要な事柄を早くきちんと取り扱うように勧める。大会の最初のプログラムから最後の祈りまで,すべてのプログラムを逃さないよう計画することを励ます。ベテル奉仕に関心のある人が土曜日の集まりに積極的に出るように勧める。
25分: 「『見よ!』の小冊子を活用する」。質問と答えで記事を討議し,7節で述べられている方法を実演で示す。この小冊子の使用に慣れた経験を積んだ伝道者に実演を準備してもらうことができる。提案されている四つの方法のうちいくつかを実演してみることができる。質問と答えによる記事の討議を10分ぐらいに保つなら,実演のために15分をあてることができ,時間を守りながら,三つか四つの実演を行ない,みながこの小冊子を巧みに,効果的に用い,再訪問を楽しく容易に行なうように助ける。会衆のすべての奉仕者が研究を持つことを目標に積極的に教える業に携わるよう励ます。
10分: この晩の集会から得られた提案を復習し,与えられた導きを適用することを励ます。野外奉仕の取決めを知らせる。6月前半の奉仕報告を提出する頃になった。毎週の定期的な奉仕を励ます。70番の歌と祈り。
6月15日に始まる週
主題: あなたの若い時を歓びなさい。―伝道 11:9。
5分: 91番の歌と会衆の発表。
15分: 「聖書物語」の本の87と94話の資料を用いた,一群の子供たちとのインタビュー。真の崇拝における子供の役割を強調する。子供たちに演壇に上ってもらい,時間の許す範囲で資料を復習する。この部分を扱う兄弟は参加者たちと練習しておく。
20分: 「わたしたちは若い人たちに感謝しています」。できれば家族を持つ資格のある長老に割り当てる。適切な質問を用いて,聴衆と資料を討議する。会衆に適用する。1980年2月号「わたしたちの王国奉仕」の「若い人たち ― あなたは参加していますか」の記事の具体的要点を含める。若者は会衆の活動にできる限り十分に参加すべき。辛抱強さを示さねばならない。会衆内の今日の若者は明日の開拓者,しもべたち,親たちである。親や会衆内の他の人々は,若者たちに援助を与え,彼らを会衆の重要な部分とみなすべきである。資格のある十代の伝道者たちに,月の提供の短い実演をしてもらう。
10分: 「あなたは人生から何を得たいと思いますか」。「若い時代」の本,23章から長老が行なう話。時代の緊急さと順々に責任を担っていくことの必要性を認識するように若者たちを助ける。エホバとの親密な関係を培い,確信を持って将来に立ち向かうことが必要。夏休みに補助開拓奉仕に参加することを今から計画するように励ます。
10分: 集会で学んだ特定の提案を振り返り,考慮した事柄を適用するよう会衆を励ます。野外奉仕の取決めを知らせる。92番の歌と祈り。
6月22日に始まる週
10分: 106番の歌。会衆の発表。
15分: 「聖書物語」の本の98-101話を用いた,一群の子供たちとのインタビュー。(98)イエスの弟子たちはイエスに何を尋ねたか。(99)イエスが過ぎ越しを祝われたあと,ユダはどうして部屋を出ていったか。どうしてユダのようになりたいと思うのはいけないか。イエスはどんな新しい祝いを始められたか。(100)その夜,イエスが祈っておられた時に弟子たちはどうしたか。問題にぶつかる時わたしたちはどうすべきか。ユダは何をしたか。なぜ。(101)敵はイエスに何をしたか。ペテロはどうしたか。わたしたちはなぜその時のペテロのようになりたくないか。最後に何がイエスになされたか。並んでつけられた犯罪者とイエスは何を話されたか。それはわたしたちにどんな意味があるか。
15分: 「今,『完全にそろったよろいを着けなさい』!」 エフェソス 6章10-17節を読んで紹介の言葉を述べる。全員が聖書を開いてこの聖句を出しておくように勧める。各節を読んでもらい,ふさわしい質問をする。
10分: 長老たちは会衆の必要を考えてこの部分を準備する。最近の訪問で巡回監督が注意を促した点を含めると有益である。1979年12月1日号「ものみの塔」3,4ページ,「あなたの愛はどれほど純粋ですか」の記事に基づいて話をしてもよい。あるいは,今までに補助開拓奉仕を楽しんだ様々な年齢の伝道者数人をインタビューしてもよい。
10分: この晩の集会から学んだ主な点を復習する。また,地域大会への出席の点で繰り返すべき点があればそれも簡潔に述べる。83番の歌と祈り。
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会衆の書籍研究王国宣教 1980 | 6月
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会衆の書籍研究
「家族生活」の本による会衆の書籍研究
6月 1日に始まる週 168-174ページ*
6月 8日に始まる週 174-180ページ
6月15日に始まる週 181-190ページ
6月22日に始まる週 5-96ページを復習する
6月29日始まる週 97-190ページを復習する
* 副見出しの前まで
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