-
誰が致命的な攻撃をするかものみの塔 1958 | 9月1日
-
-
を ― 一挙に破滅させねばならぬ。時間がたつにつれて,我々の誘導弾発射基地もふえるので,敵が,その最初の一撃で,破壊せねばならぬ場所は,ますます増加している。どんな侵入者もそれを為し得ない。それは不可能なことだ。現在においても,未来においても,一挙になされる奇襲攻撃によつて,西欧側の報復能力が破壊されることは決してありえない。』
現在のこの政策がいつまで続くか,また最初に攻撃をしかける政策にいつ変るかは分りませんが,どのような成行きになつたとしても,最初の一撃を与える側が,多分,勝利をうるでしよう。それにしても,報復攻撃はまぬかれ得ません。迷惑をこうむるのは攻撃国だけではなく,全世界が危険な放射能の害をうけます。
国家を狩りたてて,気違いのような道を走らせている悪い影響力は,サタンからきています。彼こそ,目に見えぬ,この世の支配者です。これについて聖書はこう言つています。『地と海よ,おまえたちはわざわいである。悪魔が,自分の時が短かいのを知り,激しい怒りをもつて,おまえたちのところに下つてきたからである。』(黙示 12:12)1914年は,サタンの長い,邪悪な支配の終りの時代の始まりです。
サタンの世界を破滅させてこそ,平和と安全が地に訪れます。ヱホバ神は,御自身の定められた時期に,サタンの世を滅ぼすと宣言されています。『ヱホバの大なる日近づけり……その日は忿怒の日,患難および痛苦の日,荒かつ亡ぶるの日……彼らの血は流されて塵のごとくになり,彼らの肉は捨てられて,糞土の如くになるべし。かれらの銀も金もヱホバの烈しき怒の日には彼らを救ふことあたはず,全地はその嫉妬の火に呑るべし。即ちヱホバ地の民をことごとく滅したまはん。其事まことに速なるべし。』また他の箇所で,ヱホバは『地を滅ぼす者どを滅ぼして下さる時がきました』と述べております。―ゼパニヤ 1:14,15,17,18。黙示 11:18,新口。
ヱホバの日はハルマゲドンの戦いであつて,これら預言にしるされてあるすべてのことが成就します。それによつて,サタンの支配が終りを告げます。サタンは自分の時の短いのを知つていますから,諸国民を馳つて自滅の道へと追いやつています。サタンは,誰も生残らせまいと願つています。
サタンがどんなに,躍起になつても,地を荒れ果てたものにしようとの意図は成功しません。ヱホバ神を愛し,奉仕する数多くの人々は,生存し,サタンの世が終る様を見ることができましよう。それらの人々は,次のような神からの約束の成就を目撃できます。『そのとき公平はあれのにすみ,正義はよき田におらん。かくて正義のいさをは平和,せいぎのむすぶ果はとこしえの平穏とやすきなり。わが民は平和の家におり,思いわずらいなき住所におり,安らかなる休息所におらん。』― イザヤ 32:16-18。
東西のどちらの側が最初の一撃を開始しようとも,致命的な攻撃を与える方は,ヱホバ神です。ハルマゲドンにおけるヱホバからの一撃は,東西両側をともに,破滅しつくします。それによつて,国際間の紛争とか,奇襲攻撃による寒気のするような恐怖に,永遠の終止符がうたれます。それによつてのみ,柔和な者は国を継ぎ,『豊かな繁栄をたのしむ』ことができます。―詩 37:11。
-
-
ヱホバの側に立つたフランス系カナダの修道女ものみの塔 1958 | 9月1日
-
-
ヱホバの側に立つたフランス系カナダの修道女
ルーシー・ラカッセ嬢は,修道院の若い尼でした。彼女はデ・アレムバート地区の学校で先生をしていましたが,生徒のうちに二人のヱホバの証者がおりました。1956年の11月のこと,彼女は,これらのうちの年若い少年を帰宅させ文書も共に家に送り,ヱホバの証者を大変攻撃しました。しかし少年の母親は親切な手紙を送り,真実の事情を知るようにすすめ,1冊の『ものみの塔』を同封しました。それを読んだ修道女は,毎日,若い少年に質問しつづけました。その少年のもつている宗教の知識に深い感銘をうけた彼女は,クリスマスの休日の頃には,少年の母親に手紙を送り,ヱホバの証者はたしかに真理を持つていると認めていました。また,修道院の階級も辞退することもかいてありました。彼女は,自分の言葉の通り,もう学校には帰りませんでした。それで,修道院の神父たちによつて運営されている農科大学の料理士として働いていました。研究するにつれて,この学院内にいるこことがむずかしくなり,彼女は,自分の学んだことを他人にも伝えていました。またある証者は,彼女が修道院を去るときまで,修道院の外に仕事を見付けてあげました。これは予想以上に,すらすらと運び責任者も喜んで,彼女を自由の身にしてくれました。いま彼女は証者のすべての集会に出席し,個人の研究も続け,野外の宣教にも訓練されています。また英語も習つて,いつかは,全時間奉仕の宣教者になることを目指しています。
-