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マグロ漁の話とマグロ料理目ざめよ! 1977 | 1月8日
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た料理としては,マグロを丸のまま焼くという方法があります。マグロが半分ほど焼けたなら,小麦粉,牛乳,バター,塩,こしょう,チキン・ブイヨン二個,それにきのこの小さいかん詰めを一かん入れて作った風味の良いソースを加えます。これは本当においしい料理です。
マグロの調理法にはほかにもいろいろあります。例えば,マグロの蒸し焼き,パイ,またフォンデューなどがあります。
この貴重な魚の今後の供給量に関し,幾つかの事実が明らかにされています。カナダからペルーに至るこの太平洋沿岸には,およそ300隻のマグロ漁船があると言われています。中には,マグロを求めてはるかスペイン,オランダ,日本からやって来る船もあります。漁獲高はだいたい一定ですが,魚が以前ほど十分に捕れないことを示す事実がほかにもあります。例えば,現在漁船は大型化し,その数も増えているのですから,マグロの漁獲高が以前より多くはないにしても,せめて同じくらいであっても当然です。しかし,漁船の平均航行日数が増えていることは,魚を見付けることが一層困難になってきていることを示しています。需要が増加する一方で,供給が減少していることは,漁獲権をめぐる国際論争といった,以前には余り聞かれなかった問題によっても裏書きされています。
それでマグロ漁の漁師の話から察すると,少なくとも今のところ,明るい見通しはなさそうです。そうした漁師の問題や他の緊急な問題に対する解決策については,別の機会にお話しすることにしましょう。そのとき,わたしたちはこのエクアドルのマンタを再び訪れることになるでしょう。マンタは今後も,マグロ産業に関する情報の重要な中心地だからです。
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人生の真の意義を見いだす目ざめよ! 1977 | 1月8日
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人生の真の意義を見いだす
● 九州に住む一人の女性は,学生時代に病弱な母親が自らの命を絶つのを見るという悲しい経験をして,死について真剣に考えるようになりました。そして,自分の周りにある生きているものすべてが死に向かって動いている現実を考え,本当の生きる目的を求めました。そのころ,エホバの証人が彼女の家を訪れ,家庭で聖書研究が始められましたが,彼女をとりまく周囲の変化に落ち着かず,研究は中断されることになりました。その後,彼女はいろいろな教会を訪ねました。彼女は次のように語っています。「ある時は,教会でシスターと呼ばれる修道女に思いきって声をかけ,聖書を教えてほしいと申し込みました。でも,その研究は決して私に質問を許さず,私は理解ができないままに,ただ眠いのをこらえるだけの退屈なものでした」。やがて就職して教員となり,忙しい毎日を送るようになりました。しかし自分の子供を他の人にあずけて働いている自分の生活をふりかえり,「この生活にどれだけの意義があるのだろう」としばしば考えました。
ちょうどそのような時期に,エホバの証人が十年ぶりに彼女の家を訪問しました。すぐに聖書研究に応じ,よい進歩を示しました。彼女自身,次のように述べています。「仕事を持っていましたから,研究は夜7時ごろから始められました。冬の7時ともなると外は真っ暗でしたが,その司会者の方は隣の町から電車に乗って予定の時間きっかりに必ず来てくださいました。司会者の親切な援助のおかげで,楽園や永遠の命の希望を心から受け入れることができ,毎日の生活がはりのあるものになりました。申命記 6章の中に,座っていても,道を歩いていても,横になっていても,子供にエホバのことを語りなさいとありますように,子供にもエホバのことをよく教えたいと思い,退職しました」。
彼女の夫も,初めは無関心でしたが,後に聖書研究に共に参加するようになり,よい理解を示しています。現在彼女は,神に献身した奉仕者として,自分に人生の真の意義を与えてくれた聖書の音信を他の多くの人々に分かち合う業に参加し,大きな喜びと充実感を味わっています。
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