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良いたよりを伝える ― 巧みに会話を発展させることにより王国宣教 1978 | 8月
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良いたよりを伝える ― 巧みに会話を発展させることにより
1 家の人との楽しい会話は,神の言葉から優れた証言がなされる結果になることが少なくありません。しかし,人々は自分の用事に気を奪われていたり,わたしたちの業について事実に基づかない意見を持っていたりするので,会話を始めるのはしばしば容易なことではありません。
2 巧みに会話を発展させる点で助けになるどんなことを念頭におけるでしょうか。わたしたち自身の態度は非常に大切です。心の正直な人々を見いだし,さらには彼らを霊的に助ける上で助けを与えてくださるよう,わたしたちは神に熱心に祈りましたか。それぞれの家の人をエホバのしもべとなる可能性のある人とみなしているでしょうか。もしそうなら,わたしたちは恐らく,愛のある巧みな仕方で他の人々に真理を伝えるのにふさわしい気構えになっていると言えます。
3 使徒パウロの愛に満ちた模範を熟考するのは良いことです。パウロは,野外で直面する様々な状況に自分を合わせるため並々ならぬ努力を進んで払いました。神の言葉を理解するよう他の人々を助けたいとの彼の真剣な心からの願いは,コリント第一 9章22,23節の次の言葉によく言い表わされています。「弱い者たちに対しては弱い者となりました。弱い者たちをかち得るためです。わたしはあらゆる人に対してあらゆるものとなってきました。なんとかして幾人かでも救うためです」。わたしたちも,家の人をやりこめるべき敵対者とみなすのではなく,むしろ助けを与えるべき羊のような人になる見込みのある人とみなし,家の人のために進んで自分を費やすべきです。(ルカ 10:5,6)人々に対するわたしたちの態度が消極的な時,人々はしばしばそれを見抜きます。ですからわたしたちは,平和の積極的な霊をもってそれぞれの家に近づくべきです。―エフェソス 4:29; 6:15。
4 ある人たちは,神の目的について一言述べた後,休止を入れ,家の人に意見を言わせて会話を始めることができます。他の人たちは,このことをすると家の人は礼儀正しく聴きはしますが,その人を会話に引き入れるのが困難なことに気づきました。もしご自分が後者の部類であると思われるなら,会話に加わるよう家の人を励ますために巧みな質問をしてみてはいかがですか。
5 もちろん,質問する時には家の人がどう答えるかは分からないのですから,あなたの話題をそれに従って調整する用意がなければなりません。あなたが答えて述べる事が相手の見解を認めていることを示すものであれば,生き生きした会話を楽しめるところまで十分行けるかもしれません。相手の関心事につながりのある情報を聖書からさらに伝えたり,さらに考えさせる質問をしたりして会話を持続させるように努めてください。
6 家の人にとって関心があると思われる事柄から会話を始め,問題を簡潔に示してから聖書の解決策にその人の注意を引いてください。相手が意見を述べるなら,相手の言うことに基づいて話します。そうすれば相手はあなたが聞いていることが分かるでしょう。相手の考えや相手がそのように感じる理由に関心を示すなら,相手の人は励まされてあなたと会話を続けるでしょう。合意できる点を探り,それらを強調するよう努めます。ほとんどの場合,わずか数分しか話せないことを思いにとめてください。ですから,家の人が言うことすべてに同意できないと思うかもしれませんが,その人の見解をすぐに批判しない方が大抵勝っています。むしろ,人間の諸問題に対して聖書が差し伸べる解決策として神の王国の祝福を強調し,会話を積極的なものに保ってください。
7 異なった見解が出てきたなら,それを共通の関心事とみなすことができます。相手が論題を出してくれてうれしい,とさえ言えるでしょう。それを会話を続ける鍵とみなしてください。家の人が喜んで論じ合うようであれば,こう尋ねてもよいかもしれません。「そのことをこんな見地から考えたことはありませんか」。それから,その論題について神の言葉が述べるところを示すことができます。家の人の心に達することができないとか,家の人が道理をわきまえない人であることが分かったなら,あなたの言ったことを相手が受け入れるよう主張してはなりません。むしろ,一,二の友好的な言葉で話を終わらせ,その人に良いたよりを分かち合う将来の機会のために道を整えておくのが最善です。―箴 12:8,18。
8 会話を始める時は,それが家の人に楽しい経験となるよう努めてください。あなたの力が及ぶ限り,家の人に良い印象を残し,できれば,あなたが訪問する前にもまして神および神のみ言葉とそのしもべたちに対して好意的な態度にならせるよう努めてください。そうすれば,たとえ最初の訪問でその人の心に達することに成功しなくても,その人は次の時にもっと受け入れる態度を示すでしょう。
9 関心を持つ人を助けたいとの深い気遣いや愛のこもった願いこそ,成功する楽しい野外活動の重要な要素です。あなたの努力をエホバが祝福してくださることを求めつつ,接する人々の心に達するよう努め続けてください。―コリント第一 3:6。
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神権的ニュース王国宣教 1978 | 8月
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神権的ニュース
◆ 次の会衆で王国会館が献堂されました。北海道,夕張。秋田,男鹿。群馬,桐生。東京,練馬。神奈川,海老名。愛知,高浜。愛知,名古屋・南。富山,富山。福井,武生。大阪,吹田・北と新千里と千里中央。大阪,高槻・東。和歌山,海南。香川,高松・南。愛媛,伊予。福岡,福岡・六本松。福岡,久留米。大分,玖珠。熊本,八代。
◆ 宮城県の仙台・南会衆では,先回の巡回訪問以来この春の訪問までに15人の新しい伝道者が生まれました。その中にはエホバの証人の家庭で育った8人の子供が含まれています。また,奉仕者30人の群馬県,大泉会衆でも先回の巡回訪問以来8人がバプテスマを受け,5人の新しい伝道者が生まれました。
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質問箱王国宣教 1978 | 8月
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質問箱
● 「あなたの奉仕会」に備えられた筋書きを,割当てを受けた人はどれほど徹底的に扱うべきですか。
集会の割当てを扱う人たちは,与えられた時間内に扱える以上の資料があてがわれていることに気付くかもしれません。経験を含めるなど,資料を地元に適用させようと努める時,特にそうなるかもしれません。一方,そうした資料を求めれば教えてくれるような奉仕者が少ししかいない,ごく小さな会衆では,詳細な筋書きは感謝されるでしょう。それで,集会の割当てを扱う兄弟たちが,それぞれの部分で地元に適用できる主要な点を用い,できるだけ例を挙げながら説明して,資料を土地の事情に合わせて調整することが提案されています。つまり,主要な点を徹底して扱うために,幾つかの小さな点は省くかもしれないということであり,それは講演が時間を超過しそうな時,公開講演の話し手が副次的な点をカットするのと同じです。しかし,これは筋書きに示されている集会のその部分の基本的な目的から討議がはずれることを意味してはいません。
時々筋書きになった聖書の討議がありますが,それらは,経験などを織り込むとふさわしく扱いきれないほどの資料や聖句が載っていることもあります。その部分を扱う人は,このことを考慮に入れてどの聖句や要点が最重要か,前もって注意し,その他のものは時間が許す時にのみ用いるのがよいでしょう。あまりに一般的な点を多く網羅するよりも,二,三の点をわたしたちの生活に適用しながら取り扱うのは良いことです。
これは,奉仕会の割当ての準備が重要でないという意味ではありません。割当てを受けた各人は,兄弟たちに十分に仕える責任を銘記しながら真剣にプログラムを準備することが期待されているのです。
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日本の野外奉仕報告: 5月王国宣教 1978 | 8月
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日本の野外奉仕報告: 5月
平均 平均 平均 平均
伝道者 時間 再訪問 研究 雑誌
特別開拓者 822 134.1 68.3 5.2 121.1
開拓者 5,913 88.0 37.6 3.5 57.6
補助開拓者 5,257 64.1 25.9 2.2 37.0
伝道者 32,654 14.6 6.1 0.8 11.2
合計 44,646 書籍配布: 173,406
新しく献身しバプテスマを受けた人: 357
昨年の平均に対する伝道者の増加: 11%
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