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  • 政府による統制がもっと必要ですか
    目ざめよ! 1975 | 7月8日
    • 六千年間「ためしてみた」今,このような結論を指摘するのは消極的な考え方ですか,それとも現実的な考え方ですか。現実に直面するのは苦い薬を飲むことかもしれませんが,それは最良の薬でもあります。というのは,真の解決策に対して閉ざされていた心が,それによって開かれることもあるからです。

      政府について言えば,ほかに方法があります。結果がどうあろうと,自分たちの方法で物事を行なうのがよいと信じている人々にとって受け入れ難いものであっても,心の正しい人々にとってそれは真に求めていたものに対する答えとなります。それは何ですか。

      人間の造り主による政府

      多くの人はあまりにも長い間,人間の造り主を度外視してきました。しかし考えてみてください。あなたが手づから作ったもの,あなたが誇りにしているものについては,その使い道を決める権利はあなたにあるのではありませんか。著作権や特許に関する法律は,この権利が法律上の原則であることを示しています。

      では人間の創造者についてはどうですか。造化の妙は造り主の誇るに足るわざを反映しています。人間の生活に潤いを与える“特別なもの”― 感覚を楽しませるための,つきることのない変化に富んだ自然の美,目を楽しませる色彩,味覚,香り,音に配慮を払ってくださった造り主のわざは細部に至るまで細心の注意が払われています。このようなものを鑑賞する能力を備えた人間を造ったかたは,人類にとって最善のことを心にかけているに違いありません。

      創造物は造り主のものであるゆえに,造り主による世界政府は確かに正当なもの,正しいものと言えるでしょう。創造者が支配することの正当さ,合法的な根拠は,聖書の次のことばに述べられています。「神よ,あなたは……力を受けるにふさわしいかたです。あなたはすべてのものを創造し,あなたのご意志によってすべてのものは存在し,創造されたからです」。人間の設計者また造り主は人間を最もよく知り,したがって人間の物事を首尾よく治めることのできるかたではありませんか。―啓示 4:11。

      しかしながら人間は一般にこの原則を非現実的なものと見なしてしりぞけ,創造者の導きを求めようとはしませんでした。ではなぜ人間の創造者は支配する権利を行使しなかったのですか。なぜなら創造者は,造られた者が造り主の導きを受けずに生きることのむなしさがおのずから表わし示されるようにされたからです。神の支配を受けないことで自由になったかと言えば,今日ますます多くの人は圧制的で,自由のない,しかも多くの場合,腐敗した独裁政治の下におかれる可能性に直面しています。

      造られた者である人間は,従おうとしない人間と人間の政府が服しているむなしさから解放されるでしょうか。この事についての神の目的に注目してください。

      「創造物[である人間]は虚無に服させられましたが……それはこの希望に基づいていたからです。すなわち,創造物みずからも腐朽への奴隷状態から自由にされ,神の子どもの栄光ある自由を持つようになることです」― ローマ 8:20,21。

      人間はどのようにして『神の子どもの自由』を得るのですか。聖書の預言は,この時代に「天の神は一つの国[政府]を立て……その主権は他の民にわたされ(ない)」ことを明らかにしています。それで「民」すなわち人間は創造者の支配権を横どりし,あるいは独裁的に「人が……人を治めて……害をこうむらせる」ことを二度と許されないでしょう。―ダニエル 2:44; 伝道之書 8:9,口語訳。

      しかし国際協力を不可能にする政治,経済の障壁,国境を持つ国々の寄り集まりである現在の世界はどうなるのですか。解決策は一つしかありません。預言は次のようにその答えを与えています。「[神の王国は,]これらの王国をすべて打ち砕いて終わらせ,それ自体は定めのない時まで立つでしょう」― ダニエル 2:44,新。

      真の自由を与える政府

      分裂し,腐敗した人間の政治が一掃されると,それによって『神の子どもの自由』が全地に行き渡るようになります。その自由は,神がその子たちである人間に対してほとんど,あるいは全く権威を行使しないという意味ですか。

      たいていの親は子供を監督するではありませんか。なぜですか。子供の理解できることには限度があるからです。子供は自分のする事に影響を及ぼす要素すべてを十分に理解しているわけではありません。子供を監督する親の動機は愛であって,国民を支配しようとして能率だけを考える独裁者の冷淡さではありません。それでも賢明な親は,子供自身や他の人に害とならない限り,その子供に応じてかなりの自由を与えることでしょう。

      同様にエホバ神はイエス・キリストの治める王国により,人類の永遠の福祉を保証するのに必要なだけの統制を行なわれます。その王国は独裁支配ではありません。その忠節な国民すべては,その導きを受けることを喜びとするでしょう。これは食べたり飲んだり,呼吸をしたりするのと同じで,全く自然のことであり,なんら束縛を与えるものではありません。たとえ完全な独立が可能であっても,人々は愛の創造者エホバ神に常に服することを選ぶでしょう。―詩篇 97:10; 119:104,128,163。エレミヤ記 9:24と比べてください。

      神の愛の支配の下で『神の自由な子たち』に及ぶ益を考えてごらんなさい。今日の人間はみずからも認めるとおり,その環境についてきわめて不満足な理解しか持ちあわせていません。それで汚染の問題が危機の段階に達しています。気象についても限られた知識しか持たない人間は,人類に十分な食糧を供給できないでいます。

      しかし地球とその上の生物の造り主は,関連する物理的な法則をことごとく理解しています。神のみ子キリスト・イエスにしても同様です。み子は創造の業にあずかった「熟達した働き手」であり,いま神の王国の王として仕えています。神とみ子とに導かれて歩むとき,人類は汚染,食糧不足その他すべての問題の根底にある原因を取り除くことができるでしょう。地上にあった時でさえ,あらしを静めたイエスは,自然現象を理解し,制御する力を持つことを示しました。それを見た人々は,「風や海さえ従うとは」と言って驚きました。―箴 8:22-31。マルコ 4:37-41。イザヤ 9:6,7。

      イエスについて,次のようにも記されています。「人についてだれかに証ししてもらう必要はなかったからである。人の内に何があるか,ご自身が知っておられたのである」。人の心を見ることのできるイエスは,その力を用いて人種と国家の偏見,利己心や貪欲の根本原因を除くことができます。そのことを考えてごらんなさい。かわってイエスは他の人に対する愛と純粋の関心を人々の心に満たすことでしょう。―ヨハネ 2:25; 13:35。

      「終りの日」である今でさえ,200万人を超える「すべての国」の人々はそのとき行きわたる神の「道」と「律法」を学び,また実践しています。分裂した世界に住んではいても,エホバのクリスチャン証人はすばらしい一致を見いだしています。彼らは人種と国家の壁を越えることができました。そして「もはや戦いのことを学ばない」人々となっています。世界の国々の政府が失敗しているなかで彼らが成功していることは,人間の政府による統制の強化ではなく,人間の造り主,愛ある父の政府のみが,前途の挑戦に答え得ることを証明しています。―イザヤ 2:2-4; ミカ 4:1-3,口語訳。

  • 軍事浪費
    目ざめよ! 1975 | 7月8日
    • 軍事浪費

      ● 軍事費は国家経済を発展させるなどとよく言われるが,新刊書「アメリカ資本主義の没落」は正反対のことを主張している。同書の著者は,第二次世界大戦以来軍事費のために,産業界が機械類や工場などに投資してきたものよりさらに多額にのぼる非生産的資本金1兆5,000億ドル(約450兆円)が投じられてきたことを示している。第二に,著者は,平均的製造業者は100人の生産労働者につき35人の“予備”従業員を擁しているのに対して,軍需産業は平均してその2倍近く(69.7%)の非生産従業員をかかえている点に注目している。それゆえ,ニューヨーク・タイムズ書評はこう述べている。軍事費の浪費は,「非能率を国家的レベルにまで浸透させ……市場体制を骨抜きにしている,と言う[著者の]ことばを否定することは難しい」。

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