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天国をかいま見る?目ざめよ! 1985 | 1月8日
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の思い出」の中で次のように述べています。「心臓の停止など,生命を脅かすような危機を味わったこれらの人々の多くは,自分が意識を失って,臨死状態にあった間に“生じた”一連の並外れた出来事を思い起こした。中にはこの経験を,存在の別の領域をかいま見る特権とみなす人もいる」。
これらの患者の中には死後の命があると思い込んだ人もいますが,読者もこうした経験が死後の命のあることを示す証拠ではないだろうかといぶかしく思っておられるかもしれません。確かに,これら臨死体験は,答えを要する幾つかの質問を提起しています。例えば次のような質問があります。これらの人たちは本当に,死後の「存在の別の領域をかいま見」たのでしょうか。それらの人たちが自分の手術の様子について語れたのは,目に見えない魂あるいは霊として存在していたからなのでしょうか。あなたは,自分の死後も生き続ける,滅びることのない魂を持っていますか。死後に意識を持つ別の存在があるでしょうか。続く一連の記事は,これらの質問に関係した証拠を考慮しています。
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臨死体験 ― 不滅性の証拠か目ざめよ! 1985 | 1月8日
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臨死体験 ― 不滅性の証拠か
「人間の魂は不滅であり,滅びることがない」― ギリシャの哲学者プラトン,西暦前428年ごろ-348年ごろ。
「不滅の魂には実にすばらしい調和がある」― 英国の劇作家,ウィリアム・シェークスピア,1564年-1616年。
「魂は破壊されることがない……その活動はとこしえに続く」― ドイツの詩人また戯曲作家,ヨハン・ウォルフガング・フォン・ゲーテ,1749年-1832年。
「我々の人格は……来世においてもそのまま存続する」― 米国の発明家,トーマス・エジソン,1847年-1931年。
人は幾千年もの間,人間には生来不滅性が備わっていると信じてきました。古代エジプトの支配者たちは,体がカーつまり魂と再び結び合わされるときにその体が不自由をしないようにと,自分たちの墓に,生活を楽にする品々やぜいたく品を満たしました。
こうして人は,死の必然性が不滅の魂あるいは霊の生き続けることにより無効にされると自分に言い聞かせようとしてきました。英国の詩人キーツのように,信じたいとは思いながらも,疑う人々もいます。キーツは,「私は不滅性を信じることを切望している……私は不滅性を信じたいと願っている」と書きました。人間の不滅性とされるものについて読者はどんなことを信じていますか。
ある医師や精神科医,および臨死体験をした人々
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