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あなたのお子さんと歯目ざめよ! 1970 | 12月8日
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そういう場合には応急策として,目のあらい清潔な洗面用タオルを活用できます。全く方法がないときには,口をすすぐだけでも,ある程度の効果があります。
むし歯
う食した部分は,物をかむ面のみぞや割れ目の中に,小さな,褐色の部分となって現われます。歯と歯の間では,濃い灰色の部分がそれです。こうした割れ目には時々食物がつまって,取り除くのが困難なこともあるでしょう。口内の細菌がそれに作用しはじめると,酸がつくり出されます。害を及ぼすのはこの酸です。もちろん,エナメル質の外かくが破壊されるまでには,酸は数度の攻撃をかけるわけですが,酸がいったん歯の内部構造である象牙質に侵入すると,象牙質のほうがずっと柔らかいので,う食作用は速度を増します。
それで歯についた食物のかす,とくに炭水化物を早急に除いてこの作用を阻止すべきときは,むし歯ができないうちです。したがって子どもたちには,食事のあとのみならずおやつのあとにも,歯をみがくことを教えねばならないということになります。
疑わしい部分はとくに念を入れてみがきます。それでもまだその部分が黒ずんでいたり,色が悪ければ,歯科医のところに行くのが順当です。発見した穴が小さければ,治療もそれだけ簡単です。
3歳という年齢は,むし歯が目についてもつかなくても,歯科医の所へ連れて行くのに適当な時期です。この年齢になるまでには,全部の乳歯(20枚)がはえそろっているのがふつうで,歯の健康維持に本式の手入れを必要とします。
各乳歯は,その下のがく骨の中で発育している永久歯のために必要な場所を確保しているのです。もし,永久歯がはえないうちに,むし歯か何かで乳歯がなくなれば,歯は互いに寄りそう傾向があります。そうなると,永久歯のために十分の場所がなくなる恐れがあります。
乳歯全部に天命を全うさせるよう子どもを助けてやれば,高価な歯のきょう正などしなくてすむわけです。これは永久歯についても言えることで,1本抜けたらそこを埋めておくのが賢明です。もちろん歯を入れなくてもすむことはすみますが,結局は歯ならびが悪くなって食物が間にはさまるといった,他の問題が起きます。
以上のようなわけで,健康な歯の発育と維持には多くの要素が関係しています。あなたはこのうちのいくつかを制御できるのです。お子さんたちに,幼い時から歯の正しい手入れを教えるのはいかがですか。あとになってたいへん感謝されることは,まちがいありません。
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タルの中で施された浸礼目ざめよ! 1970 | 12月8日
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タルの中で施された浸礼
● 神に対する忠誠を保ったゆえに投獄されている,ギリシアの奉仕者から,次のような経験が寄せられています。「60人以上の献身した若い奉仕者が,みずから忠誠の道を選んだためにもたらされた結果を甘んじて受けています。しかしながら,これらの若い奉仕者たちは,かなり良い扱いを受けており,彼らがクリスチャンにふさわしい態度を取ることによって,すぐれた証言がなされています。しかし,一つの問題がありました。神の意志を行なおうと最近献身したある人は,バプテスマを受けたいと申し出たのです。しかし,どのようにして施せるでしょうか。必要な施設を整えることはできません。そこで彼らは所長のところに行き,時々フットボールをさせてもらえるが,次の試合では,負けたチームのひとりの選手を,罰として水のいっぱいはいったタルの中に入れることにした,と述べました。所長は微笑をたたえて,『よろしい,好きなようにしなさい』と言いました。試合が終わったとき,若者たちはタルのまわりに集まりました。そして浸礼が施されました。浸礼の話は前もってなされていました」。
― エホバの証人の1970年度年鑑より
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