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ばら十字会 ― キリスト教のものですかものみの塔 1963 | 9月15日
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そのうえアモーックばら十字会は宗教ではないと主張されていますが,その根本の教えである化身は宗教の教えです。またばら十字会の教えにはユダヤ人や回教徒をつまづかせるものが何もないと主張されていますが23,同時に次のことが主張されています。すなわち科学と神秘主義は,「地上における化身をそれ以上必要としないまでに自我を完全に発達させた唯一の例を明らかにしている。それはイエス・キリストの例である。イエスは完全さおよび意識の清さによってキリストの域に達し,昇天して神の意識と合一し,そこにおいてイエスの自我は神性の一部となった」。24 ユダヤ人と回教徒がこれに同意しますか。
またこの教えを学ぶために多くの時間や努力は必要でなく,週に1時間か1時間半で足りる,また高等教育は必要ないと25,初心者に向って言われています。しかしアモーックばら十字会にはいってだんだん学ぶと,肝要なのは「精神的な特異性」であり,この世ではじめてこの科学の研究を始めるならば,一生かかってもそれをきわめることはできない」のを知ります。26
相容れない
たしかにばら十字会とキリスト教とは相容れません。キリスト教はきわめて独自なものであるのに反して,ばら十字会の運動また教えは,あらゆる種類の信条や実践方法をとり入れて折衷したものであり,その組織は友愛的なものだからです。そのいろいろな団体の中には,エジプトに起源を持つことを強調しながら聖書からも自由に引用するもの,ヘブライ神秘説と仏教の両方から教えをとり入れているもの,ギリシャ人の知恵と中世の錬金術の両方に関連を持つと主張するもの,史実また科学の裏づけのない多くの事柄を包含しながら,科学的な性格を持つと主張するもの,ヨガの教え2 と共に神知学を借用しているものがあります。それはこの世の知恵をことごとく集める努力と言えるでしょう。また同時にそれは聖書も使います。
ばら十字会は,「人よ,汝自身を知れ」ということをとくに強調します。明らかにこれは人間中心の教えであり,聖書に基づくキリスト教とは相容れません。聖書は神を中心にしており,次のように教えているからです。「永遠の命とは,唯一の,まことの神でいますあなたと,また,あなたがつかわされたイエス・キリストとを知ることであります」。サタンと悪鬼の存在を否定するばら十字会は,サタンに欺かれています。従って折衷的なばら十字会と,聖書に基づく独自のキリスト教のいずれか一方を選択しなければなりません。両者は全く相容れません。―ヨハネ 17:3,新口。コリント後 4:4。
参照文献
1 Rosicrucian Questions and Answers ― Lewis, p. 171.
2 Not Under the Rosy Cross ― Clymer.
3 The Ency clopoedia Britannica, 11 th Edition, Vol 23, p. 737.
4 The Encyclopedia Americana. Vol. 23, p. 701.
5 The Mysteries of Osiris ― Clymer.
6 American People’s Encyclopedia, Vol. 16, p. 948.
7 The Secret Doctrines of the Rosicrucians ― C. E. Brooksmith, p. 12.
8 Rosicrucian Questions and Answers ― Lewis, p. 229.
9 World Book Encyclopedia, Vol. 15, p. 443.
10 Rosicrucian Questions and Answers ― Lewis, p. 263.
11 Rosicrucian Christianity ― Max Heindel, Lecture No. 4.
12 The Secret Doctrines of the Rosicrucians ― C. E. Brooksmith, p. 165.
13 Mansions of the Soul ― Lewis, pp. 104-107.
14 Ibid., p. 199.
15 The Rosicrucian Fellowship, February, 1963, p. 88.
16 Who and What Are the Rosicrucians? ― Amorc, p. 8.
17 The Mysteries of Osiris ― Clymer, pp. 115,175.
18 The Book of Jasher ― Amorc Edition.
19 The Symbolic Prophecy of the Great Pyramid ― Lewis.
20 The Rosicrucian Fellowship, February 1963, pp. 67,90.
21 Rosicrucian Questions and Answers ― Lewis, p. 225.
22 Ibid., p. 267.
23 Ibid., p. 261.
24 Mansions of the Soul ― Lewis, p. 199.
25 The Mastery of Life ― Amorc, p. 23.
26 The Technique of the Master ― Andrea, p. 28.
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神に栄光?ものみの塔 1963 | 9月15日
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神に栄光?
◆ 「シャフ・ハーゾグ新宗教知識の百科」は,キリスト教国のクリスマスが神に栄光をもたらしていない事を率直に認めている。「クリスマスの宗教的な意義は,ほとんど失われてしまった。大人にとってそれは贈物を交換するだけの日になってしまい,それも多くは愛情をともなわない義務的な贈物のやりとり,あるいは交換に堕している。クリスマスはとくに子供のための日ではあるが,たいていの家庭の子供たちはこの日を楽しむことを知っていても,神の賜物すなわち神が世に遣わされた御子のことを考えるように教えられていない。ある教会はこの日に礼拝を行なうが,新教徒の大部分は出席しないし,多くの教会ではこの日にとびらを閉ざしている」。―第3巻,48頁。
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