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    目ざめよ! 1971 | 9月22日
    • 実際的な家計簿のつけ方

      あなたは1週間,または1か月の収入を使いはたしたあとで,お金はいったいどこに行ったのだろう,と考えたことはありませんか。ある品物には実際に望む以上のお金を費やしていますか。同じ品物に前よりも多くのお金を払っていますか。そうであれば,それはインフレーションのためですか,それとも何かほかに理由があるからですか。こうした疑問の答えを得るには,なんらかの形式の家計簿をつけるとたいへん便利です。

      多くの人は記録をつけることを考えただけで身震いします。たくさんの時間がかかるとか,むずかしいと考えるからでしょう。しかしそう考える必要はありません。それに,家計簿をつけるといっても,最後の1円の使いみちまで記録する必要はありません。

      支出を調べるには実際にいろんな方式があります。そのなかから自分に一番よく合うのを選べばよいわけです。しかし,どの方式を使うにしても,三つの主要な段階があります。(1)支出をおもな費目に分類する。(2)これらの費目のもとに支出額を記入する。(3)毎月,支出を合計する。

      分類

      まず,おもな支出の範囲を考えます。そして,食費,住居費,雑費,被服費,交通費,こづかい,所得税,預貯金などの少数の主要支出費目の下に,異なる種類の支出をまとめます。

      「こづかい」の費目には,家族の者たちに渡すこづかい,贈答費,寄付,保健費,身じまいに要する費用,身につけるちょっとした所持品などを含めます。

      「預貯金」はどうですか。預貯金には二つの型があります。ひとつは,近い将来生ずるかもしれない必要に備える型で,もうひとつは長期の目標のためのものです。短期の貯蓄は,火急の時,思いがけない医療費などのように予測できない出費のある時などに間に合います。長期目標の貯蓄は,休暇,大会のための旅行,新しい家具またはある高価な品物を購入するためのものです。

      封筒方式

      支出の記録の仕方はいろいろあります。ある方法は他よりも簡単です。簡単な方法は「封筒方式」です。各封筒に,食費,住居費,被服費といった支出費目の名前を書きます。給料日ごとに,収入を紙幣や硬貨に替え,それを分配して封筒に入れます。それぞれの費目の割当額は封筒に記入しておきます。

      こうした費用を払うときがきたら,それぞれの封筒からお金を引き出します。出すときに記録はしません。封筒がからになれば,封筒に記入されていた額は全部使ったことになります。ある品目にもっとお金が必要なのに,その封筒のお金はなくなってしまったとします。その場合には,もしほかの封筒に余分があれば,そのうちのいくらかを,からになった封筒に移します。そして両方の封筒に,移された金額を記入しておきます。次の給料日には,どの封筒のお金でも,残ったものは全部「預貯金」の封筒に移します。(いくつかの例外をつくることもできるでしょう。たとえば,将来あるものを買うために,「被服費」の封筒の基金をふやしたいかもしれません)。移動させたお金の額はみな封筒に記入しておきます。

      例をあげてみましょう。一週間に100ドル(3万6,000円)もうけるとします。給料日にそれをこまかくくずし,食費の封筒に約1万円,住居費に7,000円,雑費に3,600円,こづかいに7,000円,貯蓄に2,000円というふうに分配しておきます。もし次の給料日までに食費の封筒がからになれば,まだお金の残っている別の封筒から金額を移すことができます。もしこれがこづかいの封筒であれば,1,000円を食費の封筒に移し,二つの封筒にそのことを記入します。

      次の給料日までに,食費の封筒に400円,こづかいが700円,貯蓄が2,000円残り,他の封筒はからになったなら,400円と700円を貯蓄の封筒に移します。

      その週の支出の記録は次のようになります。食費,1万600円(10,000+1,000円−400円),住居費700円,雑費,3,600円,こづかい,5,300円(7,000円−1,000円−700円),貯蓄,3,100円(2,000円+400円+700円)。貯蓄はときどき銀行に預けます。そうすれば利子がつきます。

      「スパイク」方式

      もうひとつの簡単な方法はスパイク方式です。スパイクは支出費目の数だけつくります。これは針金で作れます。

      いろんな費用を払うときに勘定書や領収書をとっておいて,出費の種類にしたがい,適当なスパイクに刺しておきます。勘定書や領収書がない場合,紙片に使用した額を書きつけて,スパイクに刺します。

      一定の期間がたったら,それぞれのスパイクの勘定書,領収書,メモの額を合計します。そうすれば,各支出費目の合計がわかります。

      小切手で払う

      もうひとつ簡単な方法があります。しかし,これは銀行に当座領金のある人しか使えません。これは,毎月の収入を銀行に預け,小切手を使って,すべての大きな費用を支払う方式です。

      小額の出費のためには,時々銀行から現金を引き出します。この現金で,さきほど述べた方法のうちのひとつを使って費用をまかなうことができます。

      月末には,現金を引き出したのでないほうの,消印のある小切手を支出の費目に従ってより分け,各費目の合計を出します。ついで現金による支出の各費目の合計を,消印のある小切手の費目の合計にそれぞれ加え,その月の各費目の合計を出します。

      家計簿または会計用紙

      明細に記録することを好む人のためには,用紙や家計簿に支出を記録する方式が使われます。家計簿は多くの店で売っています。しかしある家計簿には必要以上に多くの記入欄がもうけられているので,自分で会計用紙を作るほうがよいという人もたくさんいます。

      簡単な形式の会計用紙は,一番上段に支出費目を記入するところ,その下に日付と明細と支出額にかんする情報を記入する三つの欄があります。

      お金を払うたびに,該当する用紙にそれを記入します。一定期間後,各用紙の合計を出しますと,各費目の支出額がわかります。

      長所と短所

      この四つの方式のいずれにも,ある長所と短所とがあります。たとえば封筒方式は簡単ですが,それをほんとうに成功させるためには,自分自身に正直であることが必要です。ひとつの封筒から,ほかの費目のために使うつもりで2,000円引き出したとします。しかし実際には1,200円ほどしか使わないかもしれません。もし意味のある合計を出したいならば,残りの800円をもとの封筒にもどすか,または,ほかのものに使ったならば,ひとつの封筒から他の封筒に移したことを記入しておくべきです。

      また,二つの封筒からお金を取り出し,どちらの費目からもつりが出る,ということもあるでしょう。そのつりがいっしょになってしまうかもしれません。そうなると,どの費目のつりがいくらだったかわからなくなります。この場合,勘定書を保存しておくと,各費目に使った額を知るのに便利です。

      「スパイク」方式はどうかといいますと,わたしたちはいつでも領収書をもらうわけではありません。お金を払うとき,その額を記録する紙と鉛筆が手もとにないために,忘れてしまうかもしれません。こうした場合には小さな手帳をもっていると,そうした事柄を書き留めておけます。

      小切手で支払うのはよい方法です。しかし,銀行はそれを扱うための手数料を取るかもしれません。そうなると,毎月たくさんの小切手を振り出さねばならない場合は高くつきます。

      明細に記録する方法は,きちんと記録するときにのみ成功します。やりかたはむずかしくありません。しかしこれに成功するためには,出費があったらすぐにそれを記入する良い習慣を身につける必要があります。二,三日たってから書こうとすると,どうなったか思い出すことになり,あてずっぽうになります。

      以上のようなわけで,これらの方式にはそれぞれ長短があります。自分の気性と事情に一番よく合ったものを選べばよいわけです。記録を正確につける習慣を身につけてください。

      毎月の費用を検討する

      おもな費目のもとに,1か月の支出を記録したならば,次の段階は月末にそれらの支出を合計することです。毎月これを行なう目的は,支出の状態を検討することにあります。もしのぞましくない傾向が生じているようであれば,どのようにでも調節できます。またこれは,収入の使いかたを計画して,お金を最も有効に使うのに役だちます。

      ですから出費を記録するのは,記録のためではありません。出費の額を記録するだけなら何の意味もありません。これを実際に価値あるものとするためには,その結果を他の期間の出費と比較するのに用いなければなりません。そうすれば支出の傾向をみきわめ,事情に応じて調節することができます。あるいは,その結果を他と比較し,予算もしくは計画をたてることに関連して用いられるかもしれません。もしあなたが,望ましくない傾向が現われるときにいつでもそれに対処するなら,これは,あなたがご自分の生活の目標にいっそう一致して生活していくためのよい助けになるでしょう。

  • エホバの証人の味方をする司祭
    目ざめよ! 1971 | 9月22日
    • エホバの証人の味方をする司祭

      ◆ チュニジアに住む,気立てのやさしいある夫婦は,両親や友人,また隣人に入念な証言をしました。その中には家庭聖書研究に応じた人もいましたが,他の人たちは反対し,司祭に協力するまでになりました。

      ひとりの幼な友だち(熱烈なカトリック教徒)は,この夫婦をカトリック教会へ復帰させるため,司祭のいるところで討論することを計画して行ないました。討論の最中,司祭はその夫婦の友人に向かって「わたしはカトリック教徒よりもエホバの証人の味方です」と言いました。自分の宗教に愛着を持っていた友人がそのことばに失望したことはいうまでもありません。司祭についていえば,彼はその後再び夫婦に会う機会を得,聖書について話し合いました。司祭は,カトリック教会が歴史上行なってきた事柄やその教え,また不道徳を容認していることなどに賛成していないと卒直に語りました。さらに,「あなたはわたしの上の地位にある人たちのところへ行って,あなたがなぜ教会を離れたかを話すべきです。彼らがそれを聞くのは実際当然のことなのです」と言いました。話合いの最後に司祭はその夫婦に祝辞を述べ,「聖書はほんとうに神のことばですか」と題する本を求めて,読後感をふたりに話すと約束しました。

      夫婦は真理がどのように勝利を収めるかを見て喜んでいます。また次の地域大会でバプテスマを受ける用意をしています。

      ― エホバの証人の1971年度年鑑より

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