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    目ざめよ! 1971 | 8月8日
    • にあったウイキョウは,通常の高さの39㌢までのびた。この場合は,においからの分泌物が連れの植物の生長を阻止する影響を与えた。だから畑に作物を植えるときには,このことを心にとめておくといい。

      「根の分泌物についても興味深いことが発見された。1本の植物の根の分泌物が,周囲にある同種の植物に悪影響をおよぼすことがわかったんだ。同種の植物が出す分泌物は,近くにある植物と相いれないようだね。しかし混合栽培ではちょうどこれと反対の結果が生まれる」。

      「そうだハンス。それで思い出した。動物の世界でも同じことがある。ある農夫は牛を毎年同じ牧場に放牧したんだ。時がたつうちに牛のふんで特別草のよくしげる場所がいくつかできた。しかし牛はそこの草を食べようとしなかった。ある日彼は馬と羊をその牧場で飼うことを思いついた。ところがどうだ,牛が食べようとしなかった草を彼らはいかにもおいしそうにパクパク食べたそうだ」。

      「君のツルナシインゲンを見ていると,いつも同じ牧場に放された牛のように,あまりしあわせそうじゃないね。

      「その農夫と同じことをやってみたらどうだ。インゲンが安心して生長できるように,同化作用の分泌物を『食べてしまう』相棒を与えてやるんだな。ツルナシインゲンにいちばんよく合うのはチリメンタマナだね。これはインゲンの分泌物を取り入れて無害にする。一方チリメンタマナの分泌物はインゲンの栄養になる。また土から栄養分を吸収するさいにもこの二つは互いにうまく補足しあう。

      「君は,植えてからすぐに枯れてしまったあのリンゴの木をおぼえているかい」。

      「ああ,そうだったね。しかしどうして枯れたのかなあ。あの桜の木を見てくれ。全く同じ場所に植わっているのに雑草のように育っている。」

      「考えてみたまえ,ウェルナー。君はあの苗木を嵐に吹き倒された古いリンゴの木のあったとこへ植えただろう。だからあの場合は根の分泌物だけでなく,残留していた葉の分泌物も苗木を毒したんだ。しかし桜の苗木にはそれはすばらしい栄養なんだ。」

      「じゃ古いリンゴの木はなぜあんなによく育ったんだろう。」

      「若木にできなかったことが古い木にできたからだ。古い木は,分泌物のないところまで細かい根毛を延ばし,自分とよく合う種類の植物の近くで栄養分を見つけた。このようにして生きていくための交わりを築き,健康を保っていたわけだ。当然君の目には見えないよ。」

      「たいしたもんだね。」

      「こういうことについてわれわれが知っていることというのは,ほんとうにわずかなものなのさ。けんそんな科学者は,人間が植物の共同生活における関係を知りつくすまでの道のりが,まだまだ遠いことを認めている。しかしすでに学んだ事柄は非常に教育的で有益だから,それについて話し合ったりまたそれを応用すれば役に立つね。」

      共同生活はどのようにこん虫に影響するか

      「ぼくは今,植物の混合栽培により,ある特別の効果がつくり出せる,ということを考えていたんだ。種々の樹木が混じってはえている森林では,害虫が広がりにくいということが最近発見されたが,君はこれをどう説明する?。」

      「植物の混合栽培と,何か関係があるのかな。」

      「大ありなんだ。ひとつの植物のにおいの分泌物は,隣り近所の植物のための虫よけになることが発見されたんだ。ひとつのよい例は,これは多くの生物学者や園芸家によって証明されているんだが,葉の短い早生のニンジンとニラ類の間の仲間関係だ。

      「ニンジンの敵はニンジンにたかるハエだが,ニラはタマネギバエとニラガに悩まされる。もしこの二つが組んで生活すれば,相棒の植物の強い妙に変わったにおいがこん虫に盛んに抵抗するので,彼らは隣の植物に卵を生みつけることさえしようとせず,いちはやくそのにおいから逃げだす。」

      「カブキャベツやハツカダイコンとレタスの共同生活もこれと似ている。カブキャベツとハツカダイコンは地バエにひどくやられる。しかし,このハエはレタスのにおいを鼻にすると,にげてしまう。植物が病気にかかったら,混合栽培でたいてい緩和できる」。

      果樹園での共同生活

      「君の菜園については,役に立つことを少し話したから,全くちがうタイプの共同生活について少し話したいと思うんだが,君はぼくが果樹が好きなのを知っているだろ。『ウィリアムス・クライスト』(バートレット種)というナシの木を二,三本植えていて,これがぼくの自慢であり楽しみでもあったんだが,毎年花は咲けども実がならないんだ。ミツバチが少ないからでもない。ぼくと同じ種類のナシを植えていた近所のある人は,みんな抜きはじめた。しかしぼくは少し待って原因をつきとめようとした」。

      「そしてまったく偶然に授粉表を手に入れた。花粉は君も知っているとおり,実を結ばせるのに必要な,花から出る粉末だが,ぼくはおもしろいことを発見したんだ。ナシは自家不実でよくしられている。つまりある品種のナシの花粉は同品種に授粉しない。だからナシは他品種のナシの花粉に依存しているわけだ。ぼくの『ウィリアム・クライスト』(バートレット種)は,『ケラート・バター・ペア』の花粉が必要だったんだ。ぼくも近所の人もこの品種のものを1本も持っていなかったものだから,『ウィリアムス・クライスト』は授粉できなかったんだね」。

      「そこでぼくは『ゲラート・バター・ペア』の枝を樹冠につぎ木してやった。翌年この枝はほかの枝といっしょに花をつけた。ミツバチがせっせと働いてくれた。ナシはこん虫だけによって授粉される種類の果物のひとつだ。まったくおどろいたね。しばらくしたらナシの実がいっぱい木からぶら下がっているんだ。すこしかしこくなったよ。」

      「ぼくも何度も経験するけれど,まだ学ばなければならないことがたくさんあるね」。

      「そうなんだ,ウェルナー。宇宙と同じことだね。深く突入すればするほど,大きく,深くなる。なにもかも,偉大な全能の創造者の不変の力を証明しているよ。われわれが創造者のおきてに従わなければならないわけだ。そのおきてはどこにでもあって,植物の共同生活の中でさえ働いているんだからね」。

  • やぶへびに終わったプロテスタント教会の反対
    目ざめよ! 1971 | 8月8日
    • やぶへびに終わったプロテスタント教会の反対

      ● インドネシアにおける人々を弟子とするわざは,プロテスタント教会の指導者たちの憤りを買っています。彼らはエホバの証人を非難するパンフレットを配布し,政府および軍当局を動かしてエホバの証人のわざを禁止させようとやっきになっています。戸別伝道を行なっていたある男の伝道者は,A市の軍事法廷の裁判長を勤める回教徒に証言しました。伝道者の証言を聞いたその裁判長は,エホバの証人の活動を禁止してほしいと同地方のプロテスタント教会の指導者たちから訴えられているということを伝道者に告げました。裁判長がそれら宗教指導者たちに,「エホバの証人の神はプロテスタントの神と違うのですか」と尋ねたところ,「違います。エホバの証人は唯一の神を信じていますが,わたしたちの神は三位一体の神です」と彼らは答えました。裁判長は答えて言いました。「みなさんのお持ちの聖書の中で私はそのような神について読んだことがありません。唯一の神だけを信じているという理由でエホバの証人の活動をやめさせたいと思うのでしたら,みなさんは回教徒の活動をもやめさせたほうがよいでしょう。なぜなら,私たちもやはり唯一の全能の神を信じているからです」。そして,この国はキリスト教あるいはプロテスタント教会の国ではないばかりか,国の法律の下に,各人は自分の好きな宗教を奉ずることが許されていることを指摘しました。さらに,彼は,エホバの証人の行なっている教育活動に対する感謝の意を表わし,また,子どもたちが教師や親に対してもはや敬意を示さなくなっているので,教師のところに行って,教師が子どもたちを教えるのを助けてはどうかとそれら宗教指導者たちに提案しました。

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