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神の霊感による聖書の全部はどのように有益かものみの塔 1964 | 2月1日
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「神の家」を表わします。その規則,規律,運営の方法は義に基づいており,それに一致して考え,行動するメンバーは義を学びます。
38 私たちは神の組織の中でどのように振舞うべきかを,教えられねばなりません。パウロがテモテに次の教訓を与えたのはそのためでした。「わたしは……この手紙を書いている……神の家でいかに生活すべきかを,あなたに知ってもらいたいからである。神の家というのは,生ける神の教会のことであって,それは真理の柱,真理の基礎なのである」。(テモテ前 3:14,15,新口)パウロがテモテに与えた教訓は,霊感による聖書にいまおさめられています。そして神の霊感による聖書は,「義を薫陶する」のに有益です。
39 ここでもこらしめを与える動機は何ですか。これはクリスチャンにとって何を意味しますか。
39 敬虔な家庭においてもエホバの証者の会衆においても,クリスチャンのこらしめの背後にある動機は愛です。従ってそれは正しく確立され,また与えられます。神権的な律法と定めにのっとって施されるこの教育の方法は,霊感による聖書に明らかに示されています。それは救いを得させるための,愛に根ざした教育です。それでこらしめを受け入れる結果たとえ会衆の内外においてこの世の放縦な話し方,行動,生き方をすることが許されなくても,私たちはこのこらしめに服従しなければなりません。
40 この世でどんな妨げに直面するかも知れませんか。しかしどんな喜びがありますか。
40 このこらしめに従って行くとき,批判,反対,迫害を世から受けるかも知れません。しかしそのすべては私たちがこの世で受ける訓練の一部です。そのため,「永遠の福音」を公にも家から家にも伝道して,神から与えられたわざを行なうことがつらい経験になるかも知れません。しかしそれはよい訓練となり,ヘブル書 12章11節の述べるように望ましい結果となります。「すべての訓練は,当座は,喜ばしいもものとは思われず,むしろ悲しいものと思われる。しかし後になれば,それによって鍛えられる者に,平安な義の実を結ばせるようになる」。ですからその事のゆえに天の父なる神を愛そうではありませんか。
41 「聖書すべて」に注意を払うならば,私たちは何になりますか。
41 今日私たちは生き,訓練されたエホバのクリスチャン証者として全世界にわたるわざを一致して遂行しなければなりません。神の人,神に献身した民として行動し,奉仕しなければなりません。永遠の救いに至る知恵の道は,「永遠の福音」の本を忠実に学び,それを使うことにあります。それは「神の人が,あらゆる良いわざに対して十分な準備ができて,完全にととのえられた者になる」ため,愛をこめて私たちに与えられました。―テモテ後 3:17。黙示 14:6,新口。
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「聖霊に満たされて大胆に神の言を語る」ものみの塔 1964 | 2月1日
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「聖霊に満たされて大胆に神の言を語る」
― 1964年度エホバの証者の年鑑から
日本
最高伝道者数: 2,931
人口: 95,750,000
比率: 32,668人に1人
日本には善良な人々がたくさんおり,エホバの証者はその人々を助けて,迷信的な慣習を取り除くためにできるだけの努力をつくしています。人々が,創造者のみこゝろにかなうべく,自分自身の心を変えてゆくには時間がかかります。それで,エホバの証者は,忍耐を働かせつつ,伝道や聖書研究にはげんでいます。1963年は,日本における証言の仕事が大きく拡大した年となりました。その上,京都市では「永遠の福音」大会が開かれ,大きな祝福となりました。日本と沖縄地区の伝道の仕事を助ける,ものみの塔協会日本支部の僕の報告をここに紹介しましょう。
もとより人口9500万の日本人の中にはたくさんの子供がいますが,エホバの証者の中にも熱心な子供の奉仕者がたくさんいるのは喜ばしい事です。8歳の少女は母親と一緒に伝道に行き,聖書の話をして,高等学校の少女とその母親に「楽園」の本を配布しました。この若い伝道者は自分で何度か訪問し,再訪問の話をしたのち「見よ!」の小冊子を使って聖書研究を始めました。母親が一緒についてゆく事もありましたが,研究の司会は少女が続けました。この少女は最近の大会で浸礼を受けました。
中学生の一姉妹は,自分の好きな題を選んで,教室で3分の話をするように割り当てられ,「エホバの証者」について話しました。そののち,級友の一人は彼女のところに来て,その話がとても面白かったと言いました。その級友は「ものみの塔」誌を予約し,今では日曜日の「ものみの塔」研究会に出席し,個人的な聖書の研究を定期的に続けています。別の若い伝道者は,「御国奉仕」の「あなたの光を輝かせなさい」という記事に従い,学校の昼休みの時間を利用して,友人の一人に進化論の誤りについて説明しました。話が進むうち,他に8人の級友が集まって一緒に話を聞いていました。神を否定する者もありましたが,5人は翌週に奉仕中心地で開かれた講演会に出席しました。そのうち二人は定期的に集会に出席しており,うち一人はよく進歩して野外奉仕を始めるところです。
一人の姉妹の伝道者は,東京読売新聞にある「読者コーナー」を利用しました。これは一種の案内欄です。姉妹は新聞社に手紙を書き,土地の会衆の集会について知らせました。2週間後の新聞にはその知らせと共に,伝道者の住所と電話番号が出ました。その後1週間のうちに約20人の人から連絡があり,そのうち9人は彼女の家を訪ねて来ました。姉妹はその人たちに15冊の本を配布し,二つの予約を提供しました。遠方から訪ねて来た人には,その近くにある会衆の場所を知らせました。自分でも男三人女一人と聖書研究を始めました。その多くは仕事の関係て,通常の伝道では会えない人々です。研究を始めた四人のうちの一人は学生ですが,早く進歩し,御国会館の集りに出席し,証言にも参加し,次に開かれた巡回大会で浸礼を受けました。他の3人も集会に出席しており,研究も良く続いています。このすべてが,ほんの数行の新聞の案内欄の記事から得られた結果です。
奉仕年度が終りに近づくと共に,人の関心は京都に集まりました。1963年世界一周シリーズの日本大会が8月21日から25日まで,開催されたのは京都市であり,美しい京都会館がその会場となりました。
大会は仏教の町京都に大きな影響を残し,新しい聖書研究が沢山始められました。一人の高校生は講演会招待ビラを頼りに大会に出席し,エホバの証者が真のクリスチャンである事をすぐに認めました。彼は母親やおばあさんと一緒に聖書の研究をしています。おばあさんは40年も「教会」に通った人ですが,最近では,聖書の教えと牧師の教えとの間に違いがあるのを知るようになりました。大会の運営の仕方に好感を持った市当局の人の中にも研究を始めた人が何人かあります。
この報告が印刷されて,世界のエホバの証者の手に渡るころまでに,東京ベテルの家族は日本における御国のわざを一層おし進めるためにエホバがそなえられた新しい支部の建物の中で生活し,また仕事をしているでしょう。
沖縄
最高伝道者数: 203
人口: 868,000
比率: 4,276人に1人
2年前巡回の僕の妻は一人の善意者に会い,「ものみの塔」の予約をすゝめ,「見よ!」の小冊子を使って,研究を始めました。しかし,この人は2回ほど集会に出席した時,船で22時間ほど離れた八重山群島に移らねばなりませんでした。「ものみの塔」誌は引き続き送られて来ましたが,交りに不足し,以前に学んだ事も次第に忘れてゆきました。遂に「ものみの塔」誌の予約も残りがすくなくなりましたが,
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