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ヱホバをたたえることを招待するものみの塔 1960 | 6月1日
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彼らと共にいます。イエスの言葉は,聖書の中に記録されており,彼らはそのイエスの言葉に注意を払います。彼らは御国会館で定期的に集まります。それは,聖書を研究するためであり,また御国の音信を宣べ伝える者および教える者として備えを身につけるためです。イエスが約束したごとく,二人または三人がイエスの名によつて集まるなら,イエスは聖霊によりそこに居られます。(使行 1:8。マタイ 28:20; 18:20)このような備えを身につけた彼らは,何ものにも恥じない働き人で,真理の言葉を正しく取りあつかうことができます。善意者が神の言葉を他の人々に教えたいと願うなら,同じ訓練を無料で受けることができ,また実際の野外奉仕では資格のある奉仕者から個人的な指導をうけることができます。それはイエスの残した型であつて,今日のヱホバの証者もその型に従つています。昨年中の毎日,全世界のあらゆる場所で平均して236人以上の人々は,ヱホバに奉仕したいという気持を表わし,資格のある奉仕者になるためのこの訓練をうけました。その中のある者は,奉仕に多くの時間をついやすことができました。しかし,他の人の場合には,その環境のために1ヵ月に数時間だけ,御国の良いたよりをたずさえて他の人々を訪問することができました。しかし,重要なことは,彼らが証者になるようにとの召に答え応じて神への愛を証明していることです。
しかし,音信を聞くすべての人は,奉仕をすすめる神の招待に答え応じるわけではありません。なぜですか。預言者エゼキエルは,彼らのことをこのように述べています,『彼ら……なんじの前に坐して汝の言葉を聞かん。されども,これを行なわじ。彼らは口によろこばしきところのことをなし,その心は利にしたがうなり。彼らには,なんじ,よろこばしき歌,美しき声,よく奏ずる者のごとし。彼らなんじの言葉を聞かん。されどこれを行なわじ。』(エゼキエル 33:31,32)彼らはイエスの言葉に耳を傾けながら,『私の弟子になりなさい』とすすめたイエスの招待に答え応じなかつた人々のようです。彼らはなんという間ちがいをしているのでしよう! 神の命ずる言葉を聞きながら,それに従おうとしないことは,なんと愚かなことでしよう! ヱホバは愛を要求します。口先だけの愛でなく,ヱホバのいましめに従う行ないによつて,愛を表わさなければなりません。
いまこそ終りの時についてイエスが預言したごとく,終りが来る前に『御国のこの良いたより』を,全国民への証として全地に伝道するときです。いまあなたに開かれているこのすばらしい機会をとらえなさい。全き終りの来る以前のいま,神の救いを宣明しなさい。そうすればあなたは,その恩恵を受けるでしよう。神の御国が設立されたことを宣明しなさい。そうすれば,あなたは御国の民の一人になつて,その益を永久に受けるでしよう。―マタイ 24:14。
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子供はその忠実を守る ― トルコものみの塔 1960 | 6月1日
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子供はその忠実を守る ― トルコ
この経験は,子供たちが両親を励まして真理にかたく立たせ,真理の中に進歩させることを示します。ひとりの婦人は,3年前真理をうけいれました。家庭聖書研究が始まり,6ヵ月後には彼女は献身を象徴しました。彼女の夫がこのことを知ると,たいへん怒つて,妻や子供たちが集会に行くことを許可しませんでした。そのようなことをするならば,神の前に大きな責任を負わねばならないと巧みに示されましたが,彼は言うことを聞きませんでした。姉妹はしばらくのあいだつづけましたが,夫の脅迫が増すにつれて断念し,真理に従うのを止めました。この姉妹には2人の子供たちがいて,ひとりは8歳,もう一人は5歳でした。上の子は聖書研究や集会で聞いた真理をしつかり心の上にきざみつけていました。それですから,父親が教会に連れて行こうとすると,この子供ははつきりことわつて,『僕は兄弟たちのいるヱホバの証者の集会に行きたい』と言いました。どんなことをしても,彼の気持を変えさせて,その忠実を破らせることはできませんでした。この子の態度は,母親を励まし,自分の息子から忠実とは何かを学びました。父親がどんなにおどしても子供はあきらめず,ついにこの子供のつよい忠実の前に父視の方がかぶとを脱ぎました。
いまから約1ヵ月前にひとりの姉妹はその家の外を歩いていました。子供が彼女
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