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  • 神のみこころにしたがって自分の資産を用いる
    ものみの塔 1964 | 8月1日
    • 宣教者とか特別開拓者などの,神の御国の伝道者たちがいます。協会は昨年中,彼らが世界中で伝道できるように280万8000ドル(10億1088万円)を用いました。また,それとは別に1983人の巡回の僕や地域の僕が,諸会衆を訪問して霊的に強めたり,クリスチャンの大会を準備したりして全時間を奉仕できるよう助けるため,49万5000ドル(1億7720万円)を費やしました。全時間を神の御国の伝道にささげるこれらの奉仕者や,正規開拓者,休暇開拓者などの全時間伝道者はみな,実費より安い価格で受けた聖書の手引書を配布し,伝道のための費用の足しにすることができます。このようにして協会は,マタイ伝 24章14節に預言された急を要する伝道のわざをエホバのクリスチャン証者が成し遂げることのために,受ける基金を活用します。したがって協会は,神のみこころにしたがってそのすべての資産を用いています。

      協会が御国伝道を指導し拡大するのを助けるために,世界中にあるエホバの証者の会衆は,できるときに,ものみの塔協会に直接寄付を送って,世界的伝道を支持します。ひとりびとりのエホバの証者のみならず,神のみことばを教えるこのわざの発展に寄与したいと願う人はこの特権にあずかることができます。献金はニューヨーク市ブルックリン,コロンビアハイツ124番地にあるものみの塔聖書冊子協会本部に送られます。アメリカ以外の国に住む人はもよりの支部に送ります。

      寄付をなさるかたが福音伝道促進のため,1年を通じて協会に直接寄付したいと思われる大体の額を協会もしくは協会の支部にあらかじめお知らせ下さればさいわいと存じます。協会はその額を誓約とは見なしません。むしろ,神が繁栄を与えられるなら自分はこれだけ寄付したいという,ひとりひとりの人の見積りとみなします。これは協会が活動の計画を立てる大きな助けとなるのです。

      どんな状況にいようと,献身したクリスチャンは自分の貨財をもってエホバをあがめます。私たちはだれでもある程度の時間,精力,資産をもっていて,それを用いて神をあがめることができます。ですからエホバの証者が御国会館で「献身」の歌を歌うとき,彼らは心にもないことを歌っているのではないのです。エホバの証者はすべての資産を神のみこころにしたがって用います。

  • 聖霊に満たされて大胆に神の言を語る
    ものみの塔 1964 | 8月1日
    • 聖霊に満たされて大胆に神の言を語る

      ― 1964年度エホバの証者の年鑑から

      ポルトガル

      最高伝道者数: 1,798

      人口: 9,470,000

      比率: 5,267人に1人

      エホバの証者に対するポルトガル政府の弾圧は強くなりました。協会の出版物が発行禁止処分を受け,その後に警察の威嚇と逮捕が続きました。これによって,兄弟たちのエホバ神に奉仕しようという気持は弱くなりましたか。伝道者の数が29パーセントも増加したことがその答です。兄弟たちはみ言の伝道を続けました。その勇敢な態度は,ダビデの次の言葉を思い出させます。「われ神によりたのみたればおそるることあらじ人はわれに何をなしえんや」。―詩 56:11,文語。

      昨奉仕年度中,ポルトガルで大会を開催することはできませんでしたが,かなりの数の兄弟が,イタリア,ミラノで開かれた「永遠の福音」大会に出席できました。この大会は強い励みとなり,出席した人々はたくさんの良い知らせをポルトガルに持ちかえりました。次にポルトガル,アンゴラ,アゾレス諸島,ヴェルデ岬諸島,マデイラ諸島,セント・トーマス島の報告を載せましょう。

      新聞には私たちを扱った記事がたくさん出ましたが,「明日は日曜日」と題して,カトリック牧師が司会する一連のテレビ番組もありました。その番組の中では,私たちを攻撃するプロテスタントの出版物をも利用して,「ポルトガルのみならず世界の各地で人気を得ているこの宗派の」教義を破壊することが目論まれていました。司会するカトリック牧師の聖書知識が非常に貧弱なため,その論議は単調に帰し,週をかさねるごとに,エホバの証者が特異な存在であり,自分の宗教を実践していることが明らかになりました。番組の反響が大きく,多くの投書が寄せられるので,担当牧師のほうがむしろ驚き,同じ題の番組を一つふやしたほどです。寄せられた手紙の一つは,ポルトガル福音メソジスト教会会長からのものでした。その手紙は,エホバの証者の活動阻止を目的とするカトリック牧師の努力を称賛していますが,同時に,エホバの証者が「各自の信念を宣伝することのために示す献身と忍耐」を認めねばならぬとも述べています。手紙の1節はさらに次のように述べていました。「私は,天気の良い日にも悪い日にも,エホバの証者が文書を頒布しつつ歩くすがたをヨーロッパ全域で見た。多くの場合,大都市においては,彼らの存在だけが,その都市における宗教活動の唯一の表われとさえ思われた。イエス・キリストを主なる救い主と認める者のすべてが,エホバの証者と同じほどの献身を見せ,同じほどに働くなら,どんなに良いだろう」。

      私たちの教義を破壊するだけでは足りないと感じた牧師は,エホバの証者は扇動的であると言い始めました。その意図は,一般の人々がエホバの証者の話を聞かぬようにすることでした。しかし,実際の効果はどうでしたか。家から家に働く兄弟たちがすぐに感じたのは,エホバの証者に関心をもつ人がふえたということです。以前には少しも注意を払わなかったのに,今度はエホバの証者を家の中に招き入れ,いろいろ質問する人さえたくさんありました。次にあげるのはそうした経験の一つです。

      二人の姉妹が戸口から戸口に伝道していましたが,ある家の婦人は,少しも関心がないからといって断わりました。しかし,閉まる戸をさえぎってその主人があらわれ,二人を中に呼び人れました。「あなたがたは,エホバの証者ですか」,と主人は聞きました。「あなたがたのことについてずい分テレビで話を聞きました。少したずねたいことがあるのですが」。彼は,テレビの牧師がエホバの証者を羊を盗む狼と呼んだことから始め,色々とエホバの証者に対する非難の言葉を上げたのち,警察を呼ぶと言いました。姉妹たちは静かに主人の話を聞き,そののち一人が言いました。「攻撃するのは狼ですか羊ですか」。攻撃するのはいつも狼だと主人が認めたとき,姉妹はさらに言いました。「では,このテレビ番組の場合だれがだれを攻撃していますか。狼が羊に攻撃されているのですか」。こうして姉妹たちは主人の質問に答える機会をつかみ,帰りぎわには再訪問の約束をしました。同じ週の後日,この主人は友人と一緒に,エホバの証者を扱ったテレビ番組を見ていましたが,その友人が,牧師の話す言葉に感情を害するのに気付きました。理由をたずねたところ,その友人はエホバの証者と研究していることが分かりました。以前にそのことについて少しも聞いていませんでしたので,主人は驚きましたが,このときから自分も研究してみようと考えました。姉妹が翌週に再訪問したとき,この主人は,聖書をもっと学ぶため,自分も研究できるだろうかと言って,二人を驚かせました。

      兄弟たちの逮捕に続いて,すでに裁判が一つ開かれ,今後数ヵ月のうちに,さらにいくつか開かれる予定です。不法集会を開いたというかどで二人の兄弟がそれぞれ自宅で逮捕され,3日間留置されたのが係争中の事件です。釈放数週間後に二人は出廷を求められました。裁判当日には,裁判の結果を見るため,判事も驚くほど多数の傍聴人が集まりました。ポルトガルにおいて,この種類の裁判はほんの数分で終るのが常ですが,判事はこの事件に深い関心を示し,開廷は3時間に及びました。裁判中,判事は「ものみの塔」誌を引用して,いくつか聖書の質問をたずね,3人の兄弟がすぐれた証言をしました。結果として,言いわたされた判決は,「無罪」です。これは,エホバの民と真の崇拝の勝利です。

      アンゴラ

      最高伝道者数: 58

      人口: 4,832,677

      比率: 83,322に1人

      協会は,過去数年にわたり,アンゴラ奥地の一小村から,多数の予約を得ていました。これらの予約は期限切れになっても再約されませんでした。奥地をたずねて,予約者一人一人をたずねることはできませんでしたので,協会は予約者の一人に直接手紙を送り,再約を勧めました。すぐに届いた返事の手紙は,8つの再約と協会の新しい出版物すべてを求めていました。その手紙の一部は次の通りです。

      「私たち7人は,『ものみの塔』誌のすすめに従って,浸礼を受けることと野外奉仕に参加することを望んでいますが,その方法がわかりません。助けて

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