-
障害児により明るい希望目ざめよ! 1976 | 8月22日
-
-
方法も見逃すことはできません。1974年7月5日号サイエンス誌で彼は筋肉をマッサージすることの価値について述べています。これは頭から足までの,穏やかな,しかしつぼを心得た,そして正しい方法で行なわれたマッサージとでも言うべきものであり,体の緊張をほぐして筋肉と神経の働きを正常にします。ティンバーゲンは,学者として知られている多くの人がこの方法の価値を認めていることを喜ぶ一方,他方では「精神医学のこの片隅が混乱状態にあるゆえに,また世間的に認められた専門家 ― 医師,教師,療法士 ― の多くが新しい考え方そして事実さえもなかなか受け入れないことを知って」驚いています。
“チェック・マーク”法
機能亢進症を治療する前述の方法はすべて体を通して問題に取り組むものであり,したがって「身体的」方法と言えます。これと対照的なのが,心理学的な方法つまり訓練と教える方法を使う“チェック・マーク”プログラムです。この新しい教育法では,子供たちがどれほど行儀よく振舞い,またどれほど良く行なったかに応じて「数取り<チェック>」と「点<マーク>」を与え,それを得ると,特定のほうびがもらえるようになっています。これは子供たちに絶えず個人的な注意を払う必要があるため,教師の側に多大の忍耐と理解が求められます。機能亢進症の子供の約80パーセントが,およそ18か月を要して正常な状態に回復し,あとの者はそれよりもやや長い時間かかりました。
前述の事柄から全く明らかな通り,知恵おくれあるいは機能亢進症に苦しむ子供たちにとっていっそう明るい希望が持てるようになっています。両親は利用できる各種の専門家の助けの中から選択できるだけでなく,親みずからが行なって大きな助けとなる事柄も数多くあるように思われます。
-
-
聖書に従って生きることを学ぶ目ざめよ! 1976 | 8月22日
-
-
聖書に従って生きることを学ぶ
◆ ユーラシア大陸のある都市に住むユダヤ人の一青年は,ユダヤ教の律法学者になる訓練を受けるよう,土地の律法学者たちから勧められていました。彼らは,その青年が道徳的な生活をしていないことを知りながら,そう勧めていました。その勧めについて考えていた矢先,青年はエホバの証人に会いました。その青年はヘブライ語聖書に精通していましたが,エホバの証人と聖書を学ぶことに同意しました。しばらくすると,聖書に教えられている事柄を知るだけでは不十分で,書かれている事柄を実行することも重要であるという点を認識するようになりました。求愛に関するクリスチャンの見方を記した,「ものみの塔」誌の一記事を読んで,彼は自分の生き方が神に喜ばれるものでないことを悟りました。青年はユダヤ教の律法学者のもとへ行き,聖書に従って生きることの重要性を彼らが教えなかったという点を指摘しました。律法学者たちは,納得のゆく答えを与えられませんでした。
その青年は,エホバの証人が真の宗教を教えているだけでなく,それに従って生活していることを確信しました。そこで,感謝の思いをいよいよ深めつつ聖書研究を続け,自分の生活を変えるようになりました。青年は,不義な関係を持っていた少女たちすべてを訪ね,共に座って,求愛に関するその記事を読んで聞かせることまでしました。これらの少女のうち二人は,現在,聖書の真理を熱心に他の人に分け与えており,青年自身,イエス・キリストのバプテスマを受けた弟子となっています。
-