ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 人間は神の王国を必要としている!
    ものみの塔 1979 | 4月1日
    • 不安定であるのみならず,狂っていると断言しても言い過ぎではない。世界の大部分は,憎悪に狂っている」。

      だれが予告できるか

      人間の観点からすれば前途の見込みは実に暗たんとしています。それでカナダ連合教会の一牧師は次のように断言しています。「より良い時代が到来すると自信をもって予告できる者はだれもいない。文明世界が消滅するか,それともすべての人がより豊かな生活を享受する新しい社会が最終的に到来するか,だれにもはっきりしたことは分からない」。

      しかし,この意見は全くの誤りです。実のところ,将来を確かに知っている方がおられるのです。そして,その方は将来について知っているだけでなく,人間の必要を満たす新しい社会を形作るのに必要な変化をもたらす力と知恵と意志をも持っておられます。

      その方は,地球と人間の創造者です。わたしたちの導きのために与えてくださった霊感による音信,つまりみ言葉である聖書の中で,創造者はこう語っておられます。「わたしは終わりの事を初めから告げ,まだなされない事を昔から告げて言う,『わたしの計りごとは必ず成り,わが目的をことごとくなし遂げる』と」― イザヤ 46:10,口。

      必要とされる変化の到来

      神の目的の果たされないことは決してありませんが,その神は大規模な世界的変化が必ず到来することをわたしたちに告げておられます。わたしたちの時代に関する,霊感の預言の中で,神の言葉は次のように述べています。「それらの王たちの世に,天の神は一つの国を立てられます。これはいつまでも滅びることがなく,その主権は他の民にわたされず,かえってこれらのもろもろの国を打ち破って滅ぼすでしょう。そしてこの国は立って永遠に至るのです」― ダニエル 2:44,口。

      今日の地上の諸政府すべてから支配をはく奪し,「これらのもろもろの国を打ち破って」完全に破壊するのが神の目的であることをご存じでしたか。また,『天の神がいつまでも滅びることのない一つの国を立てられる』という事実に気付いておられましたか。

      そうです,神の目的は,現存する人間の諸政府すべてを入れ換えることなのです。しかし,それに取って代わるのは,諸国家の新しい世界連邦政府でも,今日の国際連合の延長でもありません。そうではなく,神の王国こそ,天から治めるその政府になるのです。人間はだれ一人,天にまで行ってその政府に干渉したり,その政府を腐敗させたりすることはできません。―ヨハネ 18:36。

      預言によると,この王国政府は,今日の人間の支配体制全体を粉砕してしまいます。(ダニエル 2:35)その中には,この体制の地上の支持者,すなわち「自由人ならびに奴隷および小なる者と大なる者」が含まれています。―啓示 19:11-21。

      この大規模な世界的変化を生き残るのはだれですか。啓示(黙示録)は,「大群衆」が生き残ると述べています。その人々はなぜ生き残るのですか。それは,「昼も夜も神に神聖な奉仕をささげて」きたからです。―啓示 7:9,15。

      必要とされるこの世界的変化は,全く新しい事物の体制への道を開きます。そのわけで,使徒ペテロは,『神の約束によってわたしたちの待ち望んでいる,義の宿る新しい天と新しい地』について語ることができたのです。―ペテロ第二 3:11-13。

      ですから,起ころうとしている事柄は,精神分析学者,エーリッヒ・フロムが,その著書,「人間の破壊性の解剖学」の中で示唆した事柄と似ています。フロムの説によると,人間社会の暴力的で満足のゆかない状態は,『過去6,000年の歴史の間存在してきた社会および政治体制全体が根本的に異なったものに取って代わられない限り』無くなりません。

      フロムは神の王国について考えていたわけではありませんが,それでも,神の王国はこの現在の事物の体制を,『根本的に異なったもの』によって取って代わらせます。これは,神の天的王国の支配と導きの下に,この地上に新しい人間社会がもたらされることを意味します。そして王国の支配の下で,善良な人々の必要や道理にかなった願望すべては満たされますが,それは夢にも見なかったほどのものとなるでしょう。

      なぜこれほど長くかかるのか

      神はこの大いに必要とされる変化をもたらすのを,なぜこれほど長く待たれるのですか。一つの理由は,人間が成功を収めるのに神の導きを必要としない,という主張の正否を試みることにありました。(創世 3:4-6)しかし,過去幾千年間もの歴史は,神から離れた人間の支配がいかに満足のゆかないものであるかを示しています。

      人間によるあらゆる形態の政府や社会がためされてきました。それらの助けとなるよう,最も進んだ科学や発明品が駆使されてきましたが,いずれも人間の諸問題を解決するには至りませんでした。そうした問題は依然残り,悪化の一途をたどっています。次の言葉の正しさは,疑問の余地なく証明されてきたと言えるでしょう。『人の道は自身によるのではなく,歩む人が,その歩みを自分で決めることはできない』― エレミヤ 10:23,口。

      このすべては,人間が神の王国の支配を必要としていることを示しています。そして,神の王国が地上の物事に対する完全な支配を掌握するとき,それはあなたにとって何を意味するでしょうか。

  • 神の王国はあなたにとって何を意味しますか
    ものみの塔 1979 | 4月1日
    • 神の王国はあなたにとって何を意味しますか

      「王国と[神の]義をいつも第一に求めなさい。そうすれば,これらほかのものはみなあなたがたに加えられるのです」― マタイ 6:33。

      全能の神ご自身が支配し,指導する政府の下で生活することは,あなたにとって何を意味しますか。『神のご意志が天におけると同じように,地上においても行なわれたなら』,生活はどのようなものになるでしょうか。―マタイ 6:9,10。

      神について次のように述べた詩篇作者の言葉から,その生活がどのようなものになるかある程度分かります。「あなたは御手を開き,すべての生けるものの願いを満たしておられる」。(詩 145:16,新)考えてもみてください。すべての人の,道理にかなった必要や願望の満たされる時が来ようとしているのです。しかも,わたしたち不完全な人間には現在では想像もつかないほどすばらしいものとなるでしょう。

      その時の様子を少しでも理解するために,こう自問してみてください。もし地球上の状態を変化させる力が自分にあったら,あなたは何をしますか。あなたは,どんな種類の人間社会を形造りますか。

      経済面での豊かさ

      恐らくあなたが手掛ける主要な事柄の一つは,繁栄と安定をもたらす経済体制を整えることでしょう。昨今どの家族でも,ゆとりのある生活をすることを非常に重要な事柄とみなしています。しかし,現在のところ,豊かな暮らしをしているのは比較的に少数の人に過ぎません。

      あなたは貧困を撲滅し,一握りの特権階級に対してだけでなく,すべての人に豊かな物資を備えたいと思われるに違いありません。しかし,人間による支配の体制で,そのような事柄を成し遂げた体制は一つもありません。実際のところ,人間の歴史から判断すれば,世界的な規模で経済面の豊かさをもたらすことなど実現不可能な理想のように思えるでしょう。そして,人間の観点からすれば,まさにその通りなのです。

      しかし,イエス・キリストの語られた次の原則を考えに入れてください。「人にとってこれは不可能でも,神にとってはすべてのことが可能です」。(マタイ 19:26)宇宙の創造者には,いかなる人間もはるかに及ばない知恵と力のあることを銘記してください。創造者はそうした特質を活用し,幾億もの無数の星雲から成る,畏敬の念を起こさせる宇宙を形造られました。そして,それら星雲の各々には太陽のような星が幾十億個もあるのです。しかも,そのすべては驚嘆すべき調和を保って運行しているのです。創造者はまた,地上の生命体すべてを創造されました。それらの生命体は極めて複雑で変化に富んでいるため,科学者たちは今日に至るまでそれらを十分に理解できないでいます。そのような全能の創造者にとって,すべての人の益のためにこの地球とその資源を活用するような人間社会を形造り,調整するのは,至難の業ではありません。

      例えば,食糧について,イエスは興味深いことにこう述べておられます。「天の鳥をよく観察しなさい。彼らは種をまいたり,刈り取ったり,倉に集め入れたりはしません。でも,あなたがたの天の父は彼らを養っておられます」。イエスはまた,衣服についてこう語られました。「野のゆりから,それがどのようにして育っているか,教訓を得なさい。労したり,紡いだりはしません。しかしあなたがたに言いますが,栄光をきわめたソロモンでさえ,これらの一つほどにも装ってはいませんでした」― マタイ 6:26-29。

      この言葉は,創造者がご自分の地上の“下等な”創造物にも豊かに備えることがおできになることを示しています。王国の支配の下で,確かに神は被造物である人間についても,こうした能力を発揮されるに違いありません。事実,神の約束はこうです。「万軍の[エホバ,新]は……[一部の人のためだけではなく]すべての民のために肥えたものをもって祝宴を設け,久しくたくわえたぶどう酒をもって祝宴を設けられる」。(イザヤ 25:6,口)さらに聖書は,「地には穀物が十分にでき,山々の頂は実りこぼれるであろう」。(詩 72:16,新)そうです,王国の支配の下で,神は,『地そのものが必ず産物をいだす』ように見届けられます。―詩 67:6,新。

      そのような豊かさは,不快で,“たいへん骨の折れる”,単調な労働の産物でもありません。どうしてそのような確信を持てるのですか。最初の男女を創造した際,神は二人をパラダイスに置かれましたが,そこでの仕事は楽しいものでした。(創世 2:8,9,15; 1:31)また,イエスは,神の天の王国の支配の下で,この失われたパラダイスが回復されることを約束しました。(ルカ 23:43)ですから,その時仕事は楽しいものとなります。個人の技能や芸術やその他の技術は,表現と美と正確さの新たな頂点に達するに違いありません。

      しかし,人間の支配の下でそうであったように,数年ごとに戦争や暴動や革命でその成果が水泡に帰してしまうなら,経済面の豊かさには何の取り柄があるのでしょうか。安全が保障されていなければ,どうして物質上の祝福を本当の意味で楽しめるでしょうか。

      真の安全

      現在不安の種になっている事柄を除去する力がもしご自分にあれば,あなたはそうされるのではありませんか。では,全能の神がご自分の支配下で行なわれる事柄はそれよりも劣ると思われますか。そのようなことはありません。神は,「地のはてまでも戦いをやめさせ」ると保証しておられるからです。(詩 46:9,口)これは,史上初めてのこととして世界的な規模での安全がもたらされることを意味します。戦争や暴動や反乱などがほとんど四六時中どこかで起きているために,平和や安全がつかの間の事柄にすぎない今日の世界とは大違いです。

      神の王国政府は単に世界的な規模の平和を施行するにとどまらず,それ以上の事を行ないます。王国政府は,その臣民を平和の道に従って教育します。「彼はその道をわれわれに教えられる。……彼らはもはや戦いのことを学ばない」。(イザヤ 2:3,4,口)神が施行者また教師であられることを考えれば,王国の支配下で,人々が,「平和の豊かさに必ずや無上の喜びを見いだすであろう」と聖書の述べている理由がお分かりでしょう。―詩 37:11,新。

      安全は犯罪によっても脅かされます。今日,人間の政府は不法行為の傾向を食い止めることができません。しかし,地が一つの政府,すなわち神の政府によって支配され,義の律法の下で治められるなら,犯罪は速やかに除き去られるでしょう。その時,神の義の律法をしつように破ろうとする者がだれであれ,その新秩序の平和をかき乱すことは許されません。その支配の下で,「悪を行なう者は断ち滅ぼされ……悪しき者は……うせ去る」のです。(詩 37:9,10,口)ですから,刑務所も警察もドアの錠前も,そうです,恐れもない人間社会となるのです。このように,神の約束によると,その王国の支配下に住む人々は,「実際,各々自分のぶどうの木の下,またいちじくの木の下に座り,彼らをおののかせる者はひとりもいない」ようになるのです。―ミカ 4:4,新。

      しかし,全くの平和な状態の下で,楽しい仕事をしながら経済面の豊かさを享受しても,結局病気になり,年を取り,死んでゆくのではいかにも残念ではありませんか。

      健康と生命の回復

      もしあなたが医師で,万病に効く永続的な治療法を発見したとしたら,それを活用されますか。それに比べればごく限られた治療ではあっても功績を残した医師にはノーベル賞が与えられています。しかし,痛みを和らげ,病気のまん延をとどめ,人の寿命を数年延ばすために医師にどんなことができたとしても,病気,老齢,そして死は,必然的に,情け容赦なく,すべての人に臨む,という克服し難い事実はなくなりません。

      しかし,神の王国の下では,「嘆きも叫びも苦痛ももはやない」状態がもたらされ,「そこに住む者のうちには,『わたしは病気だ』と言う者はなく」なります。(啓示 21:4。イザヤ 33:24,口)神の力によって,病気,老化,そして死の過程全体が覆され,心身共に新たにされます。人々は完全な健康を取り戻すので,『人の肉は幼な子の肉よりもみずみずしくなり』ます。(ヨブ 33:25,口)それはイザヤ 35章5,6節(口)に描かれているような状態です。「目しいの目は開かれ,耳しいの耳はあけられる。その時,足なえは,しかのように飛び走り,おしの舌は喜び歌う」。

      しかし,人が病気にもならず,年も取らないのなら,死なないことになってしまいます。まさにその通りです。正気であれば,本当に死にたいと思う人はいないはずです。王国の支配の下で,人々は死ぬ必要がありません。『もはや死もない』と約束されているからです。(啓示 21:4)こうして,「義なる者たちは地を所有し,そこに永久に住まう」― 詩 37:29,新。

      さらにそれ以上のこととして,地の元素から人間を創造された神は,人間を再創造することもおできになります。そのわけで,聖書は,「義者と不義者との復活がある」と述べているのです。(使徒 24:15)こうして,神の“記憶銀行”(人間の造ったどんなコンピューターよりはるかに優れている)に蓄えられている死者も命へよみがえり,パラダイスになった地上で,義の環境に取り囲まれ,永遠に生きる機会が与えられるのです。それはどんなにか幸福な時となることでしょう。

      気遣い合う人々

      たとえそのような恩恵があったにしても,友好的でない人々,つまり利己的で他の人々の事を顧みない人々がいれば,喜びは失われるでしょう。そのわけで聖書はこう述べています。「野菜を食べて互に愛するのは,肥えた牛を食べて互に憎むのにまさる」。(箴 15:17,口)しかし,神が野の獣を人間と友好的な関係に入らせるのであれば,人間同士の間にそれ以上のことをなさるのではないでしょうか。―イザヤ 11:6-9。エゼキエル 34:25。

      「もはや戦いのことを学ばない」よう教えられる人々は,全地に及ぶその同じ教育を通して,『隣人を自分自身のように愛する』方法を教えられます。(イザヤ 2:4,口。マタイ 22:39)その上,神の力強い活動力である聖霊は,動物の領域に働きかけたと同様に,人々の上にも働き,驚くべき益を産み出します。その霊の実は,「愛,喜び,平和,辛抱強さ,親切,善良,信仰,柔和,自制」です。―ガラテア 5:22,23。

      人間が身に着けるのに何と優れた特質なのでしょう。そして,人々はこうした特質を身に着けるのです。新秩序の支配的な霊は神の霊だからです。その力が人々の間に働き,非常に多くの人々に憎しみを抱かせる原因になっている今日の悲惨な状態が除去されるので,真に心の温まる,気持ちの良い関係が人々の間に培われます。その時,社会環境は次の描写にふさわしいものになるでしょう。「見よ,兄弟が和合して共におるのはいかに麗しく楽しいことであろう」― 詩 133:1,口。

      王国の支配はあなたにとって魅力のあるものですか。もしそうであれば,王国についてさらに多くの事柄を学ぶのは十分に価値のあることです。例えば,神の天的な政府を構成するのは一体だれでしょうか。地上で永遠に生きるのに必要な神の是認を得るために,わたしたち各人は何をしなければなりませんか。王国の支配が本当に功を奏することを示す証拠が,現在地上に見られますか。病気をいやし,死者をよみがえらせ,人種や国籍の異なる人々を真の調和と愛のうちに結び付けるという驚くべき恩恵を人類にもたらす力があることを,神はこれまでに示されたことがありますか。また,神の王国の下で人々が永遠に生きるとすれば,人口過剰の問題が起こらないでしょうか。

      これらをはじめとして,神の王国に関する他の多くの質問の答えは聖書の中に見いだされます。こうした問題について聖書のどこに述べられているかを調べるために,エホバの証人の助けを受けてみてはいかがですか。そのようにして,将来に蓄えられている数々のすばらしい祝福について十分に学ぶとき,イエスがご自分の追随者たちに,「それでは,王国と[神]の義をいつも第一に求めなさい」と告げられた理由を理解することになるでしょう。―マタイ 6:33。

日本語出版物(1954-2026)
ログアウト
ログイン
  • 日本語
  • シェアする
  • 設定
  • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
  • 利用規約
  • プライバシーに関する方針
  • プライバシー設定
  • JW.ORG
  • ログイン
シェアする