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その16 新しい名を持ちて神権的に伝道ものみの塔 1956 | 2月15日
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この新しい取極めは,全国的にも国際的にも,制度を完全に団結さす上に,非常な助けとなつたのです。伝道者の点でも,またその他の一般野外奉仕活動においても,増加が直ちに見られるようになりました。1942年,再取極めが行われ,協会により派遣される訪問の代表者たちは『兄弟に仕える僕』と呼ばれることになりました。1946年10月15日から,以前に地区と知られたものは,今後,『巡回区』と呼ばれるようになり,年に2度づつ,地方の大会を開催します。1948年になると,幾つかの巡回区が集つて,一つの大きな単位の『地域区』を形成し,年に1度,大きな大会を開催します。地域の責任をもつものは,『地域の僕』と呼ばれ,『兄弟に仕える僕』は『巡回の僕』という新しい名前となりました。
その他の注目すべき出来事のうち,1935年ハワイの島々へ協会の会長が訪問したときの収穫があります。そのとき支部の事務所がホノルルに設立され,建設中の新しい支部建物に,集会用の会館も建築する取極めがなされました。この会館の献堂式のときに,この会館は『御国会館』という適当なる名前がつけられ,それ以後,全世界の会衆の集会中心地は,その名前を用いるようになつてきました。1937年の秋,以前に『ロンドンの幕屋』として知れ渡つていたものは,再装飾をほどこされ,『御国会館』と名付けられました。
1937年10月6日には,『なぐさめ』の第1号が印刷されました。これは,1919年10月以来,隔週ごとに規則正しく発行されてきた協会の雑誌『黄金時代』の新しい名前です。現在この雑誌は,『目ざめよ!』とよばれています。
オーストラリヤに協会の会長が最初に訪問した恵みの時とは,1938年の春です。その地のヱホバの証者は,判事ルサフォードを心からの喜びの裡に迎えました。シドニーの競技広場<スポーツグランド>で,2万5000名はルサフォードの有名な講演『警告』を熱心にききました。この講演のとき,この大会は最高潮に達しましたが,ヱホバの証者は南大平洋の各地 ― マレー,ジャバ,仏領印度支那,上海,ニュヂーランド,オーストラリヤの連邦の各地からこの大会に参加しています。
『ものみの塔』や『なぐさめ』を街頭で配布することは,1940年2月から協会によつて開始されています。ヱホバの証者は,― 若きも,老いたるものも ― 特別につくられた雑誌の袋を肩にかけて,街頭に立ち,村や町や都市の通行人の目に毎週,映ずるようになりました。このようにして,初期の効果ある公共宣伝の業はすすめられて行きました。1940年から全世界の殆んどの国々において,幾千万人の人々は,これら証者が毎週街頭に立ち,神権政府の宜明をしている,人目惹く姿を見るようになりました。又,神が人々の心を審判する上にも,この業は重大な役割を果し,大人も子供たちもこの業により訓練され,今日や明日のより効果ある雑誌の業に全き参加する備えがなされました。―マタイ 25:31-46。シンゲン 1:20-23。
この期間に遂行された尨大なる配布の状態をまとめるため,表を記載してあります。(この表にある)4つの連続期間の示す65ヵ年を経過するあいだに,準備的及び最終的の『ヱホバの御国を宣明する』業は着々として国際的に移行していつたことを,賢明なる読者は,表の比較から悟ることでしよう。
“ヱホバの御国を宣明する”
65年に亘る4期間 配布された書籍と冊子(雑誌とか無料の幾百万のパンフレットを含まず) 全世界の活潑な伝道者の最高数
1874~1892 1,535,000 400
1893~1918 9,737,224 21,274
1919~1930 93,500,000 23,938
1931~1939 215,984,991 61,589
まことに,不屈の『いなご』のように,ヱホバの証者は,彼らの父と彼の無敗の王の業に励むうちに,1939年に終る10年もすぎて行きました。(シンゲン 22:29。ルカ 2:49)制度的にも沢山のことがおきました。また背教の反対者への不撓不屈の戦により,ヱホバの証者は,言論と崇拝の自由の戦士として,世界的な舞台に登場しました。神権制度外の消息筋からの賞讃の言葉を,ここにかかげて,むすびとしましよう。
『ヱホバの証者は,彼らの証言で全地を文字通りに掩つている。……近代のクリスチャンのうち,証者程に,数多くの聖句をつねに使用し,記憶しているものはないであろう。証者も聖書について議論して勝利をうるには,今日の基礎主義者の教会の人々よりも聖書をよく知つていなければならない……どんな種類の障害においても,彼らは乗りこえて前進する。証者は,合法的の全手段を用いて,彼らたちの民権,公共集会の権利 ― 時々,拒否されたときに ― 文書の配布権利,どんな他の権威よりも神を高くあがめ,良心の権利を確保するため,戦つてきた。証者の民権を確保しようとの戦において,彼らは民主国家に対する先導的役目を果してきた。何故なら,彼らの戦は,アメリカ内の小団体の権利確保の上にも,実に良い影響をもたらした。もし,一団体の民権が侵入されたとき,他の如何なる団体もおびやかされるであろう。故に証者は,我ら民主国家において,もつとも貴重なものの確保に偉大なる貢献をなしてきたのである。』(つゞく)
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発表ものみの塔 1956 | 2月15日
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発表
1956年の記念式の発表
キリストの死を記念し,かつ油注がれた追随者のあずかる主の夕食の1年1回の記念式は,今年3月26日,標準時間で,午後6時以後に行われます。その日は,昔のニサンの14日に相応しますが,その夕方にキリスト・イエスと使徒たちは,この記念の式を始めるために集まりました。故に(神に善意を持つすべての人を含めて)ヱホバの証者は,この日に集まります。献身してバプテスマをうけた能力のある講演者 ― できるなら能力ある,残れる者のひとり ― は,講演を話し,そしてヱホバの祝福を各表象物の上に別々に祈つたのち,表象物の分配をいたします。出席者は,みな会衆によつてつくられる野外奉仕の取り極めに参加するよう招待されます。
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『ものみの塔』研究
3月18日 祝福をいただくための試み 1-22,66頁
3月25日 同23-29,及び試みをして後の祝福された結果 73頁
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