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驚くべき造りをもつ舌目ざめよ! 1971 | 2月8日
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キリンのような草食動物の舌も,驚嘆すべき造りでできている。キリンは50センチもある舌を使って,葉などをすばやく丸めたり,ちぎったりして食べる。
最大の舌の持ち主は,なんといってもクジラである。報告によると,体長約30メートルのシロナガスクジラの舌は,3トン近くもすることがあるようだ。体長約50メートルのシロナガスクジラの舌を,その舌根ごと量ったところ,普通の大きさのゾウくらいの重さのものさえあった。そのような舌を動かす力には,まさに想像に絶するものがある。
しかし,何かをつかまえたり,吸い込んだり,こすったり,ちぎったりするほかに,きれいにしたり,応急手当てをしたりすることについてはどうであろうか。飼いネコを思い出してみよう。たいていの動物と同様,ネコは毎日舌を使って,気持ちよさそうにからだをきれいにする。ネコやイヌにかぎらず,他の動物も舌を使って傷跡をなめては,きれいにしないだろうか。人間でさえ歯が抜けた時など,そのあたりを舌で注意深くそっとさわり,十分気をつけるのではないだろうか。
舌の世話と用い方
それほど驚嘆すべき造りをもつたいせつな器官であってみれば,大事にするのは当然である。いかに強じんとは言え,舌でさえ乱用されることがあるからである。興味深いことに,大英百科事典は,舌が慢性的な炎症を引き起こす原因として,次のようなものをあげている。ムシ歯あるいは,うまく合わない義歯の仮床が起こす炎症,また,過度の喫煙。そうした慢性的な炎症はガンの誘因にもなりかねないので,同百科事典はこう述べている。「その治療には,炎症を引き起こしていると思われる,すべての原因を除去することが必要である。…喫煙は,どんなことがあっても,完全に断たねばならない。…その他,炎症の原因となるおそれのあるものは,ことごとく避けねばならない」。
ことばを出す場合,舌を正しく用い,いらだたしい気持を起こさないようにするのも良いことである。どなったり,怒ったり,暴言をはいたりしたところで,他人をいらだたせるだけで,だれの益にもならない。「死生は舌の権能にあり」と,霊感を受けた箴言は告げている。(箴言 18:21)良い事柄を話し,他の人を助けるために用いるよう,舌を訓練することは可能であるが,舌の偉大な造り主であられるエホバ神からの知恵にそって,思いを訓練することのほうが先決問題である。そうするならば,家族や友人の間に平和と幸福を促進させるために舌を用いることができ,ひいては,驚くべき舌の造りに知恵のほどを反映させておられる創造者に,ほまれを帰することにもなるのである。
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深い感銘を与えたエホバの証人の聖書文書目ざめよ! 1971 | 2月8日
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深い感銘を与えたエホバの証人の聖書文書
● かつて,日本の一大学で教授をして,のちに引退したある男の人が,衣料品の大会社に就職し,従業員に聖書と聖書の道徳を教えていた。エホバの証人のある宣教者がその人を訪問したところ,彼は,聖書に関心を持つ人たちから,しばしば質問を受け,答えに窮して困っている,と宣教者に実情を打ち明けた。「とこしえの命に導く真理」と題する本を紹介されると,その人はすぐにその本を求めた。
宣教者がふたたび訪問したところ,彼は次のように語った。「あの本をもう5冊いただけませんか。あの本をいただいた夜,わたしは寝床の中で読みましたが,あの本のように,聖書のたいせつな点を概説して,わかりやすく述べた本を今まで読んだことがありません。これこそ,いろいろの質問をする人たちのためにほしいと思っていた本です」。
ギリシア語の学者であるこの人は,「王国行間逐語訳」に関する記事を掲げた,「ものみの塔」誌にたいへん興味を示しました。そして,その記事を読んで深い感銘を受け,次のように述べました。「『ものみの塔』は,聖書に関する実に深い知識を提供していますね。教会が失敗しているのはその点なんですよ!」
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