ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 物質的な繁栄だけで十分ですか
    目ざめよ! 1982 | 3月8日
    • は,「あまりにも利己的で,浅薄な競争によって得られたもので,その競争に勝っても何のための競争だったか分からなくなるほど」なのです。トーニーは,「物質の富を得ることが人間の努力の究極の目的であり,人間の成功の最終的な基準である」という概念を批判しています。そして,「人間の本性全体の要求に関する何らかの概念に基づく価値基準」の必要性を強調し,それには,「経済的な必要を満たすことも明らかに肝要ではあるが,他の必要をも同じように満たすことを求めるものである」と語っています。

      確かに,真の幸福を得るには,人間に「価値基準」がなければなりません。しかし,現在の世界の状態は,人間の哲学・政治経済学・科学・科学技術などのいずれも人間に一そろいの妥当な価値基準を与えられなかったことを歴然と示しています。ですから,確かな価値基準を提供している唯一の本である聖書をないがしろにしないのは良いことでしょう。

      ヘブライ語聖書とギリシャ語聖書の双方に,次の基本的な真理を見いだすことができます。「人は,パンだけによらず,エホバの口から出るすべてのことばによって生きなければならない」。(マタイ 4:4。申命 8:3)聖書は,然るべきもの,つまり霊的な価値基準に重きを置いています。幸福になるための基本的な必要条件を示し,聖書はこう述べています。「自分の霊的な必要を自覚している人たちは幸いです」― マタイ 5:3。

      人間はそのような霊的必要を満たす能力がないことを示してきました。科学技術と物質的な目標を最優先することにより,人間は一つの危機に真っ向から直面しています。その危機は次のように要約されます。「人間はこれだけの知力を備えているにもかかわらず,共同体の中で,自滅の可能性を秘めた環境に対して無思慮な振舞いをしている。そのため,科学技術が祝福と災い[災害,死,あるいは破滅の原因]のどちらであるかは議論の余地のあるところである。科学技術の歴史は,道具を作るものとなった人間の一番最初の技術的な業績から始まったが,20世紀の最後の3分の1に相当する現在,人類は自滅か,あるいは冒険に満ちた成長と拡大の千年期かの選択を迫られて岐路に立たされている」― ブリタニカ百科事典(英語版)。

      真の繁栄の千年期

      聖書は幸福になるための主要な要素である霊的な価値基準を今この場で提供しているだけでなく,正にこの地上における平和と公正と物質の繁栄の千年期というすばらしい希望を与えています。(13ページをご覧ください。)優に200万を超えるエホバの証人が205の国々に住んでおり,それらの国々の政府は資本主義から共産主義に至るまで,ありとあらゆる種類の経済体制および政治体制を敷いています。その中で,エホバの証人は聖書の道徳的価値基準を実際に当てはめることによって,現在幸福を味わっています。同時に,平和と公正に対する希望を新秩序に関する神の確かな約束に置いています。―ペテロ第二 3:13。

      今エホバの証人になっている人々の多くも,過去においては人間の考え出した政治および経済の諸体制に信仰を置いたり,それらの体制を改革するためにできることがあると考えたりしていました。資本主義的な自由企業体制の熱烈な信奉者もいれば,福祉国家社会主義が人類の諸問題を解決すると考えていた人もおり,さらには闘争的な共産主義者もいました。この最後の部類に属する,フランスに住む一人の人は次のように書いています。「私はマルクス主義を実践することにより労働者階級に属する人すべてが物質面の幸福を得られると信じていました。私は約12年間にわたって,共産党の活発な党員でした。街頭でリュマニテ[フランスの共産党機関紙]を売り,夜もふけてから壁に宣伝ポスターをはりました。人間による人間の搾取を終わらせる唯一の方法は共産主義であると固く信じていたのです。しかし,時たつうちに党にいや気がさしてきました。いつも仕事をするように言いつけられるのは私たち,同じ顔触れのごく少数の人だけでした。他の人々は党員カードを買っていたに過ぎません」。

      エホバの証人になった理由を説明し,この人はこう付け加えています。「エホバの証人は私の持つ疑問すべてに答えてくれました。そして,神の約束の方が共産党の約束よりも現実的であることを悟りました。互いに対して本当に愛を示し合う親切な人々に出会って大喜びしました。今では,共産党を通して実現されるのを見たいと願っていたパラダイスが神の王国を通してもたらされることを学んで知っています」。

      エホバの証人の中には,物質的繁栄だけでは確かに幸福にはなれないということをつらい仕方で学んだ人たちもいます。そうした人々は次の聖書の原則が真実であることを経験しました。「金銭に対する愛はあらゆる有害な事がらの根である」。(テモテ第一 6:10)この言葉は貧しい人にも富んだ人にも当てはまることが明らかになりました。どんな社会的な階層にいようと,エホバの証人は次の聖書の諭しに従います。「自らを霊的な面で訓練しなさい。……霊性の有用さには限りがありません。現時点の生活だけでなく,将来の生活に報いを差し伸べているからです」― テモテ第一 4:7,8,エルサレム聖書。

      パラダイスとなった地球上で聖書の差し伸べている「将来の生活」は,「幸福な神」エホバへの忠実を実証する人々にとって,霊的および物質的なとこしえの繁栄,およびとこしえにわたる幸福な生活をもたらすものとなります。(テモテ第一 1:11。啓示 21:1-5)これは,資本主義も共産主義も社会主義も差し伸べることのできない希望なのです。

  • 真の幸福をもたらす聖書の価値基準と約束
    目ざめよ! 1982 | 3月8日
    • 真の幸福をもたらす聖書の価値基準と約束

      聖書は政治や経済に関する本ではありません。とはいえ,それは不公正を非とし,人間の造り出した諸体制の終わりとそれらの諸体制が神の王国政府のもとにある平和と繁栄の新秩序によって置き換えられることを予告しています。

      霊的な価値基準を物質的な繁栄の上に置く:

      知恵を見いだした人,識別力を得る人は幸いだ。それを利得として得ることは,銀を利得として得ることに勝(る)。……その道は快い道,その通り道はみな平安である。それはこれをとらえる者たちには命の木であり,これをしっかりととらえている者たちは幸いな者と呼ばれる」― 箴 3:13-18,新。

      貪欲は非とされる:

      「家に家を連ねる者たち,また畑に畑を合わせる者たちは災いだ。ついには余地がなくな(る)」― イザヤ 5:8,新。

      「わたしの心を利得にではなく,あなたの諭しに傾けさせてください」― 詩 119:36,新。

      物質主義に対する警告:

      「富むことを願い求める者は,誘惑と,わなとに陥(る)。……金銭を愛することは,すべての悪の根である」― テモテ第一 6:9,10,口語訳。

      「人の真の命は,当人がどれほど富んでいようと,その所有している物から成っているのではない」― ルカ 12:15,「今日の英語聖書」。

      正義の新秩序に関する約束:

      「わたしたちには[神の]約束があり,公正の住みかとなる新しい天と新しい地を待ち望んでいます」― ペテロ第二 3:13,「新英訳聖書」。

      あらゆる抑圧の終わり:

      虐げる者はその終わりに至り,奪い取ることは終了し,他の者を踏みにじる者たちは地から絶たれた(の)だ。そして,王座は愛ある親切のうちに必ず堅く立てられ,人[キリスト,メシアなる王]はダビデの天幕の中で真実をもって必ずこれに座し,裁きを行ない,公正を求め,義に速やかな者となる」― イザヤ 16:4,5,新。

      霊的および物質的に豊かな生活:

      『地は必ずエホバについての知識で満ちる』― イザヤ 11:9,新。

      「地は必ず産物を出すことでしょう。神,わたしたちの神は,わたしたちを祝福してくださいます」― 詩 67:6,新。

日本語出版物(1954-2026)
ログアウト
ログイン
  • 日本語
  • シェアする
  • 設定
  • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
  • 利用規約
  • プライバシーに関する方針
  • プライバシー設定
  • JW.ORG
  • ログイン
シェアする