ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 薬を飲むのは安全ですか
    目ざめよ! 1976 | 5月22日
    • 妊娠中の婦人のために流産を防ぐ目的で広く処方されていました。この薬によって流産の防がれた場合があるにしても,今になってどんな結果が生じていますか。この薬を飲んだ母親の十歳台の娘に膣のガンが多いという結果が生じました。それでカリフォルニア州ロサンゼルスの一婦人科医で腫ようの専門医は,「DESをのんだ婦人の子女は13歳の誕生日以後,定期的に検診を受けるほうがよい」と勧めています。

      同じく1974年3月7日付ロンドン・デーリー・メール紙は次のように報じました。「最も広く使われている鎮痛剤のひとつは腎臓障害をおこすおそれのあることが分かり,薬局での販売が禁止されることになった。……英国ではフェナセチン製剤の飲み過ぎが直接の原因とされる腎不全のために死ぬ人が毎年500人に上ると推定されている」。

      また糖尿病を抑えるために広く服用されている薬についての一研究は,これらの薬が,心臓病で死ぬ,年に1万人から1万5,000人の人々の死因になっているかもしれないことを示しています。米国医学会誌1975年2月10日号に報告されたこの研究によると,これらの薬を服用している糖尿病患者の間では,インシュリンの注射あるいは食事療法を行なっている患者に比べて,心臓病およびそれに関連した病気で死亡する例が二倍も多いということです。

      これは薬を全く避けるほうがよいということですか。そうではありません。薬によって苦痛を和らげられた人は数知れず,また命の助かった人はおそらく何百万人といることでしょう。このような人々にとって薬の恩恵はなんと大きいのでしょう。薬を飲んで害を受けるおそれは多くの場合,正当化されるものです。ジギタリスを服用しなければ何週間とはもたない命をこの薬でつないでいる心臓病患者が何千人もいることは疑いありません。ジギタリスは注意深く定められている服用量を変えるだけでも危険な場合があり,まちがいなく“毒”ですが,専門家の指示の下に賢明に使うならば真の救命薬であることが知られています。

      糖尿病患者の場合,心臓病になるおそれのある薬でも,それを飲まなければ糖尿病で死ぬかもしれません。それにくらべれば薬のために心臓病になって死ぬ率は小さなものです。それと同じく,たとえアスピリンでも頭痛の不快や不便を考えれば,人は副作用の“危険”のほうを選ぶでしょう。しかし覚えておくべき点は,薬を飲む以上,副作用の危険は計算ずみであるということです。薬はもろ刃の剣なのです。

      では薬を飲んでいいか悪いかは,どうしたら分かりますか。それは主として医師の助言に頼らねばなりません。保護策として,強い薬は医師の指示と処方がなければ入手できないことになっています。医師の判断はあなたの健康を左右し,生死にかかわることもあるゆえに,その判断は尊重すべきものです。しかし同じ理由で,良い医師を慎重に選ぶのが賢明なことと言えます。その医師は造けいが深いと同時に良心的ですか。あなたの福祉をほんとうに心にかけていますか。場合によっては,ある薬を服用することの可否につき,別の医師に相談するほうがよいこともあるでしょう。

      患者にも多くの場合,責任がある

      しかし薬の使い過ぎと誤用に対しては,多くの場合,患者自身にも責任があるというのは事実です。多くの人は,医者が薬を何も処方せず,注射もしないとだまされたような気がします。カルビン・M・クニン博士は米国医学会誌にこう書いています。「医師が診療において薬を処方し過ぎるのは,ひとつには患者の圧力が重要な要因になっている。これは決して理解し難いものではなく,こうした圧力を加えるのは保健の専門家をも含む,最も弁舌さわやかで教育のある人々が多い。忙しい医師に電話で抗生物質の処方を求め,時に要求さえする光景を想像してほしい」。

      開業医である一外科医はこの問題を次のように描写しています。「地下室を掃除していて背中の下部を痛めた人が診察を求めてくるならば,『さあ,走ってお帰りなさい。お金を出して医者にみてもらうには及びません』と言いたい」。その人に必要なのは暖まることと休息,そしてたぶん痛みどめのアスピリンです。しかしこうした助言は喜ばれないので医師はその人の望みをかなえることにします。これは医師にとっては“いいもうけ”になります。患者は診察料10㌦,X線に20㌦,薬代5㌦,透熱療法に3㌦を支払います。「その人は[満足して]家に帰るが,38㌦を費やしていながら身体的には少しもよくなってはいない」。

      常識を働かせる必要

      前述の事柄はあらゆるタイプの薬を使うにあたって常識を働かせることの必要を示しています。例えば,弱い薬で間に合う時には強い薬を使わないようにするのが分別というものです。強力な薬ほど副作用の危険は大きいからです。それで関節炎治療の“特効薬”について騒ぎたてられてのち,昔からよく使われてきたアスピリンがこれらの“特効薬”にたとえまさらないとしても,たいていの場合,同じぐらい効果のあることが分かりました。ゆえに何かの高価な処方薬の代わりに医師からアスピリンを勧められても失望することはありません。処方薬はアスピリンよりも危険なことが多いからです。

      不快な症状を感じてもたいしたことがなければすぐに薬に頼らないのが,薬を使ううえでの常識といえます。その良い例がアスピリンです。すでに述べたようにアスピリンには適切な用途があります。しかし使い過ぎると出血それも特に胃の出血のような,さまざまの症状を引き起こすおそれがあります。月経,痔疾,かいようなど,何らかの出血症状の見られる時,アスピリンはおそらく病状を悪化させるだけです。妊娠中の婦人はアスピリンを避けなければなりません。アスピリンは胎児の発育に害があると考えられています。

      注目すべきことに,売薬の鎮痛剤を常習的に使う人は貧血,かいよう,高血圧にかかりやすく,憂うつや不安を経験しやすいことが知られています。胃腸病の専門医によって特にやり玉にあげられているのはアルカ・セルツァーです。時おりそれを使うのはよいとしても常用することはよくありません。

      どんな薬にも副作用の可能性があるゆえに,他の療法で間に合う時は薬を使わない,また薬に頼らないのが常識にかなったことです。一例として便秘の場合にこの事が言えます。多くの人にとって時おりの緩下剤は必要悪です。しかしそれを常用することは有害なので,薬によらない実際的な方法 ― 正しい排泄の習慣をつけること,適当な食事,運動を欠かさないこと ― も一考に値します。ある高名な医師によると,これらの実際的な方法は,便秘に悩む人の95パーセントに効き目があり,したがってこの人々は「最小限の薬と最大限の常識」で便秘を治療できるのです。

      ゆえに薬を飲む時は十分に用心し,常識を働かせるのが肝要であって,そのことは全く明らかです。薬は有用であり,命を救うことさえあります。しかし忘れてならないのは,害になる場合もあるということです。人間の病気が確実に,そして永久的にいやされることは,神の義の新秩序においてイエス・キリストがその力を用い,人間のあらゆる病をいやされる時に初めて現実となります。―ペテロ第二 3:13。マタイ 15:30,31。啓示 21:3,4。

  • マリファナとガン
    目ざめよ! 1976 | 5月22日
    • マリファナとガン

      ◆ 米国インディアナ大学の化学科の行なった研究によると,マリファナのたばこには数種の発ガン物質が普通のたばこより多量に含まれている。マリファナの効きめが強ければ強いほど,発ガン率が高くなることを,その研究は示唆していた。これはまだ決定的なものではなく,引き続き究明される必要があるが,関連している科学者の話によると,マリファナを吸う人がその生命を危険にさらしていることはほぼ間違いない。

日本語出版物(1954-2026)
ログアウト
ログイン
  • 日本語
  • シェアする
  • 設定
  • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
  • 利用規約
  • プライバシーに関する方針
  • プライバシー設定
  • JW.ORG
  • ログイン
シェアする