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支部の手紙王国宣教 1978 | 6月
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支部の手紙
王国伝道者のみなさん:
3月中もみなさんは大変熱心に奉仕なさいました。報告によると4万3,612人が奉仕を報告し,組み合わせて提供した書籍も18万1,581冊に及びました。人々を記念式に招待すべくすばらしい努力がなされ,合計として63万6,260の再訪問を行なったのです。努力は報われましたか。3月23日の記念式の出席は驚くべきもので10万1,941人が出席したのです。本当にみなさん,よく働かれました。この「王国奉仕」8ページには再訪問に関する優れた提案があります。一刻も早くこれらの提案を学び,奉仕に適用しましょう。
4月中わたしたちはすばらしい祝福にあずかりました。支部の施設の拡大につき考慮し,決定するため統治体はブルックリン本部から突如バリー兄弟とラーソン兄弟を派遣しました。多忙な日程をさいて,両兄弟は東京と沼津で集まった合計1万8,420人に拡大に関する励みある話を行なってくださいました。
それに続いて,4月23日から30日にかけて,統治体を代表してF・W・フランズ兄弟は台湾支部のH・ローガン兄弟を伴って日本支部に地帯監督として訪問してくださいました。支部でのいろいろな活動を調査すると共に84歳のフランズ兄弟はわずか一週間の滞在期間中でしたが東京と横浜,沼津,名古屋,そして大阪と京都方面の計2万9,168人に特別集会で話をしてくださいました。交通ストなどと重なりましたが,大勢の方々がすばらしい熱意を示してこの集まりに参集したのは賞賛すべき努力です。フランズ兄弟は,エホバにより頼んで力を得,どんな試練にあっても忍耐強く踏み留まり,愛とあわれみという資質に満ちるエホバを個性を持たれる方として個人的に親しく知り,そのご意志を行ない続けるように,という話をしました。わたしたちはエホバをたたえるべき数限りない理由を持っており,大患難がこの体制を打つ前に神のみ名と目的を全地の民に緊急に宣べ伝え,人々を教える業に努力し続けるように大きな励ましを受けました。わたしたちはみなさんがこれからもこの努力をなお一層行なっておいでになるようお祈りします。
日本支部事務所の兄弟たち
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あなたは人々をそれぞれ別個の人とみなしますか王国宣教 1978 | 6月
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あなたは人々をそれぞれ別個の人とみなしますか
1 あなたが区域内の家の人々に新鮮な近付き方を試みてからどれくらいたちましたか。各家で同じ話を用いるとしても,わたしたちは証言をしているのであり,それは大切なことです。しかしある伝道者たちは話す事柄を個々の家の人に合うよう調整することを学びました。その結果,もっと多くの人が耳を傾けることが観察され,伝道者自身も野外奉仕により大きな喜びを見いだすようになりました。
2 最近わたしたちは幾人もの開拓者や巡回監督に手紙を書き,どのように「それぞれの人」に対して証言を行なっているか尋ねました。わたしたちは彼らが答えてくれたことをみなさんにお分かちしたいと思います。
どのように話し合いを始めるか
3 彼らが自分自身を紹介する方法は異なります。ある姉妹はこう述べています。「ごめんください。わたしは……と申します。とても励みとなる考えをお知らせするためお寄りしました」。別の人はこう述べます。「実際的な導きとしての聖書に関しお伝えしたいとても興味深いお知らせがあります。ほんの5分程の時間でお伝えできます」。彼らは話を適応させる前に,家の人の注意を引かなければならないことを知っています。
4 ある所では紹介の言葉で神とか聖書とか言うかわりに,多くの人の思いの中にある人々の基本的な欲求とか問題に簡潔にふれる方がより良い反応が得られることが知られています。しかし,ある巡回監督は,他の近付き方が良い結果をもたらさなければ,すぐ要点に入るようにしていると述べています。何ら前置きとなるあいさつもなく,聖書を手にしてこう言います。「わたしは聖書から小さな宝石のようなすばらしい言葉をお伝えするためにうかがいました」。それから詩篇 119篇105節を読みます。
5 これら経験ある兄弟姉妹たちの多くは,暖かで,親しみ深いほほえみを示すことが大切だということで意見が一致しています。
注意深くある
6 もちろん各家の人は異なっています。しかし各人が何に関心を持っているかをどのように見いだしますか。
7 ある巡回監督は注意深くあるよう提案しています。「家の人は年配ですか。庭などにおもちゃがありますか。戸口などにはり付けられているサインは政治,宗教または環境改善運動などに個人的に加わっていることを示していますか。あるいは青少年問題に関係ある標識がでていますか。またこの世の資産の面で貧しい人ですか,それとも富んでいますか。ドアの錠は厳重なものですか。『猛犬に注意』といったサインがありますか。これらはいずれも,その戸口で何が特別の関心であるかを示しています」。こうしたことにただひとことふれるだけですまさず,これらを何度もあなたの話し合いの中に結び付けるようにと兄弟たちは勧めています。
どのようにして知り合うか
8 物事を注意深く観察するよりも大切なことはその家の人の反応に注意を向けることだとある証人は語っています。ある戸口で神について述べた時,その家の婦人の目から涙が流れたのを姉妹は目にしました。証言を続けるかわりに姉妹は『何か問題があるのか』と尋ねました。本当に問題があったのです。この婦人の息子が2週間前に殺されたので,神がなぜそのようなことをお許しになったのかこの婦人は理解できなかったのです。この伝道者はその日は少しだけ,そしてその後さらにこの婦人を助けることができました。
9 1940年代初期から全時間奉仕に入っているある開拓者は,自分が話している人からしばしば多くの事を学びます。そして彼女は家の人を助けるためにそれを活用します。どのように行ないますか。こう述べています。「戸口から戸口で,わたしはしばしばこのようにします。『わたしはご近所の者ですが,お目にかかって大変うれしく思います。[この町のほとんどの人々は他の人を知らず,非常に恐れを抱いているので,ここでわたしは町のどこに住んでいるかということを人々に伝えることにしていますが,これはとても大切なことだと思います。] わたしたちはみな家族の福祉に関心を抱いています。そうではありませんか。お宅のみなさんはお元気ですか。[ここでわたしは家の人の病気,問題,また彼らが一人住まいなのかどうか知ります。] このごろさらに多くの人々は他の人々に何が生じようが気にしなくなりましたが,それはとても残念なことと思えませんか。[わたしはここで最近の特別な,地元の事件を織り込むようにしています。] 何が問題だと思われますか」。もし彼らが何かを話すなら,この姉妹は耳を傾けます。
聖書を用いる
10 しかし今わたしたちは話し合いを聖書に向けたいと思います。どのようにしてですか。この開拓者は家の人の意見から何らかの問題が明るみに出たなら,こう述べます。「あなたは物事を正すことを神に仰ぎ求めるよう神が期待しておられると思いますか。それともそれはわたしたちしだいだと思われますか」。もし反応が否定的だとしても,次のように述べるのはむずかしいことではありません。「多くの人はそう考えます。しかし,とても興味深いことをわたしは聖書の中で読みました」。さあどんな聖句を用いたいと思いますか。
11 さて,聖書の中のどんな約束があなたにとって特に貴重ですか。それを家の人と共に分かち合ってください。それがどこにあるか覚えるのがむずかしければ,いくつかの特に選んだものを書き出してください。おそらく何といったらよいか分からなくなるだろうと心配する必要はありません。聖霊はあなたがイエスから学んだ事柄を「思い起こさせる」と語られたイエスの約束に信頼を置いてください。(ヨハネ 14:26)ただこれらのことを喜んで共に分かち合おうとしてください。親切で愛のある仕方でこのことを行なってください。それらはイエスの特徴でした。そうすれば,「永遠の命のために正しく整えられた者は」耳を傾けるでしょう。―使徒 13:48。
12 ご存じのように,すべての人が耳を傾けるわけではありません。すべての人がイエスに耳を傾けたわけではありません。それで家の人があなたをさえぎるようなことがあったとしても失敗したと感じる必要はありません。かえって,み名によって語る特権をエホバに感謝してください。そして別の家を試みてください。
13 兄弟たちは次のことを知りました。すなわち家の人が聖書は自分自身の生活上の諸問題を本当に扱っているということをひとたび知れば,さらに学ぶよう助けてくれる文書に対し感謝を示すことが少なくないということです。6月中わたしたちは研究を行なうのにとても助けとなる「良いたより」の本を「クリスチャン・ギリシャ語聖書 新世界訳」と共に600円の寄付で提供しようとしています。聖書を学ぶためのこの書籍は生活上の諸問題に対する真の解決が聖書にあることを人々に教え,『人々を幸福にする良いたより』を知らせているのです。この本は自分の生活において聖書がどのように真の光であるかを人々が認識するのを助けるでしょう。
14 家の人がそれぞれ別個の人だということを決して忘れないでください。知り合うようにしてください。それから自分の知ったことを用いて家の人を助けるようにしてください。
15 これら全時間奉仕に携わる兄弟姉妹たちが行なっていることから役立つ何らかの考えを得ることができましたか。それではこれから幾週間かの間,野外奉仕に行く前にそれらを復習してみてください。あなたがエホバに仕えながら,他の人を助けることに喜びを見いだす上で,このことが役立ちますように。
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雑誌をどうしておられますか王国宣教 1978 | 6月
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雑誌をどうしておられますか
1 毎号新しい雑誌を受け取る時,あなたはそれをどうしますか。あなたがすぐに示す態度は,雑誌をずっとめくって題や目立った所だけに目を留める「見出し読者」と呼ばれるようなものですか。または,あなたはさし絵を喜ぶ「さし絵読者」ですか。それとも,あなたは「読者からの質問」または「ニュースの内面を見る」など,ある雑誌の特徴に特に関心を表わす「特別関心読者」ですか。またはあなたは何か別のことを行ないますか。
2 明らかに,毎号の雑誌はある期待を起こさせ,入手したばかりのうちにぱらぱらとページをめくって見るのは本当に満足を与えるものです。しかし,今わたしたちは,それからどうするのかとの質問に直面します。最初の関心が満たされた後,あなたは雑誌をどうしますか。ただ引き出しに押し込んで忘れてしまいますか。あるいは注意深くファイルにしまい,会衆の「ものみの塔」研究に対して準備する時が来たら,それがどこにあるかはっきりわかるようにし,それで自分の務めは終わったと感じますか。あるいは,あとでもっとそれに注意を向けようと思い,少なくともそれをどこかに出しておきはしますが,ついにはそれが他のことにまぎれてしまい,目につかぬ所に埋もれてしまいますか。
3 これらの例のどれがあなたに当てはまるかはともかくとして,それらはわたしたちのうちのだれかに当てはまるのではありませんか。それ程無視する意図はないものの,毎日わたしたちの貴重な時間を要求することが多いので,「時に応じた食物」は結局「ものみの塔」研究記事の中にあるのだから会衆の「ものみの塔」研究で取り上げられるであろうと考えるかもしれません。他の記事については,真理のうちにある期間留まっている人々にとっては,それがすでに非常によく通じている資料の単なる復習のように思えるかもしれません。それでわたしたちは,それ程多く
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