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読者の声目ざめよ! 1984 | 8月22日
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読者の声
アドベンティスト教会と同性愛者
「多くの宗教 ― どんな実を産み出していますか」(1984年4月8日号)という記事の中で,次のような文がニューズウイーク誌から引用されていました。「過去10年間に,同性愛者の集会が……プロテスタントの主流宗派の間に起こり,……セブンスデー・アドベンティスト……などの間に同様の組織を生じさせた」。これは,アドベンティストの信者が全体として同性愛を大目に見ていることをほのめかす文章です。しかし,積極的な同性愛者はバプテスマを受けてこの派の信者になることができません。同性愛という罪は許容されていません。
R・IおよびJ・I 米国ニューヨーク州
私たちが引用した文章は,セブンスデー・アドベンティストの信者が組織全体として同性愛を大目に見ていると言っているのではなく,同性愛を承認して欲しいと求めるグループが,セブンスデー・アドベンティストの信者の間に幾つか現われたということを述べているにすぎません。セブンスデー・アドベンティスト世界総会総理室の1981年4月23日付の回状の中では,同性愛者がアドベンティスト派の活動を行なうことが認められています。牧師や教師および他の働き人たちは,そうしたグループと会合したり働いたりしないようにとの助言を受けました。もっとも,個々の同性愛者に援助の手を差し伸べることは勧められています。アドベンティスト派の人々が同性愛を習わしにしている場合,その習わしのゆえにその人が除名されることについては何も述べられていません。―編集者。
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『親を教育する』目ざめよ! 1984 | 8月22日
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『親を教育する』
「未婚の少女の妊娠という“疫病”は一向に衰えず,その低年齢化がますます著しくなっている」と,ルーシー・ラッド博士は「青少年の自滅的行為」の中で述べています。
青年診療所で働いているラッド博士は,自分自身の経験から次のように述べています。「自分は愛されていない,顧みられていないと感じている少女,とりわけ養子に出されたり施設にやられたりした少女は,自分に子供ができればそれまで得られなかった愛を自分のものにし,いつまでも幸せに暮らせるようになる,といった空想にふけることが多い」。では,そのような空想が実現する可能性はあるのでしょうか。ラッド博士はさらに,「自分の子供にどれほどの時間と手がかかるか,全く気づいていない」と述べています。
学校の授業に性教育を取り入れるなら,十代の妊娠という“疫病”は下火になるかもしれないと考える人たちもいます。しかしラッド博士はこうみています。「親はだれにせよ他人が自分の子供に生殖のことを教えるのを好まない。家族外の機関とその責任を共有することを恐れているようだ。そのようなことになれば敵意が生まれる。そうかといって親は,愛や生殖や性的動因について子供たちと気持ちよく話し合うことができるようにも見えない。もしかしたら……我々は親を教育すべきかもしれない」。
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