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世界展望目ざめよ! 1983 | 3月8日
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保健機関)の調査で明らかになっている。WHOは22か国を調査し,幾つかの例外はあるものの,喫煙が十代の若者全体の間で増加していることを突き止め,女性に対する次のような警告を発した。「女性の喫煙の増加は,以前にも増して多くなっている経口避妊薬の使用と相まって,後年,脳血栓や脳出血,それに冠状動脈の病気などの,循環器系の疾患が生じる可能性を高める」。
巨大なイカが捕まる
● ニュージーランドのオークランドで発行されているスター・ウィークエンダー誌の報道によれば,ニュージーランドのクライストチャーチ沖128㌔の海で操業していた1隻のトロール漁船が,2.5㌧もある巨大なイカを網にかけた。このイカは体長8.5㍍,その足は3.8㍍あり,吸盤は正さん用の皿ほどの大きさで,目の直径は60㌢もあった。このトロール漁船の一人の乗組員は,「あんなイカは今まで見たことがない」と語った。このイカは海に投げ返された。
宗教における同性愛者
● カナダ連合教会は,「肯定する<アファーム>」と名付けられた,男女の同性愛者から成る全国的グループを結成した。これで,カナダにおいて全国的な男子同性愛者の組織を支援する主要な宗教団体の数は三つになった。ほかの二つとは,「忠誠<インテグリティー>」というグループを抱える聖公会と,「威厳<ディグニティー>」といわれるグループを持つローマ・カトリック教会である。「肯定する<アファーム>」は同性愛者の僧職者の叙任に関する決定を下す際に連合教会を援助する。しかし,トロント・スター紙の伝えるところによると連合教会の中には,同性愛者の叙任は聖書の原則と矛盾するという声もあり,彼らは「同性愛者と公言する悔い改めない人々の叙任は聖書の証しに反する」という陳情を教会に行なった。
キングサイズの問題
● 世界で最も統治期間の長かった君主(61年),ソブーザ2世国王の死は,スワジランドという小王国に二つの大問題を残した。その一つは,葬式の際に隣国レソトの王,モシュシュ2世が,「アフリカ最大の指導者の一人」,また「平和の人」と評したこの人物の代わりを探すことである。ソブーザ国王の善良な特質は,エホバの証人など迫害を受けている少数派のグループを擁護する点などにしばしばうかがわれた。
二つ目の問題は,そのような後継者を王の600人の子供から選ぶことである。同国王は自分の王座の継承者を具体的に指名することなく急逝した。アフリカ最後の支配王朝の一つの元首であったこの人は,100人の妻を残している。そして継承問題をより複雑にしているのは,スワジランドの人々の20%が,王家の名前をもって任じていることである。
東ヨーロッパを覆う公害
● 幾年もの間共産主義者たちは,環境汚染を資本主義のもたらす結果とみなしてきた。しかし現在,産業公害は東ヨーロッパ全体に広がり,深刻な問題を引き起こしていると伝えられている。ポーランドの川の半数は危険なほどに汚染されているという。このことに促されて同国の政府出版局はこう言明した。「この点に関する状況は,国内のある部分においては深刻を極めており,生態学的な災厄が近づいているという声がささやかれるほどである」。加えて,チェコスロバキアのプラハでは,石炭炉と家庭用ストーブが出す亜硫酸ガスの水準が,世界保健機関の定める最大許容量の3倍に達している。東ドイツは,公害の主要な源として,化学物質および自動車の排気ガスに加え,石炭の燃焼を挙げている。ハンガリーの行楽地,バラトン湖には,その汚れた水をきれいにするため幾百万ドルものお金がつぎ込まれている。
祈りのための磁石
● メッカの方角に向かって毎日祈らなければならない幾億というイスラム教徒にとって,どの方向に向いたらよいかという問題が生ずる。英国に本社のある会社が,ある特別な「祈りのための磁石」を開発することによって問題を解決した。その磁石は世界中のどこにいようと,メッカの方角を探知するために用いることができる。この磁石は大変大当たりし,注文が殺到している。ある会社などは,自社が作った,祈りの際に用いるひざ敷きの角に縫い付ける磁石を100万個も注文してきた。
“虫の部屋”
● エール大学ピーバディ自然博物館には不思議な“従業員”がいる。それは虫である。エール大学は過去20年にわたり,展示の前に「内臓を除去し,乾燥させた動物の骨格から肉を取り去る」ためにシデムシを用いてきた,とパレード誌は述べている。動物学者たちの間では,動物の小さく込み入った死体をきれいにする面では人間よりも甲虫のほうが良い仕事を行なえることは昔から知られていた。これらの昆虫労働者が小さな死体をきれいにするには数時間しか掛からないが,大きな死体になると数日掛かる。動物たちの死体は,この虫たちの住んでいる縦1.2㍍横2.4㍍の博物館地下室に運び込まれる。この虫たちは食物について好き嫌いを言うだろうか。そういうことはないが,蛇よりも海生動物のほうが好まれる。だれがそれを非難できるだろうか。
初産を済ませた母親の感情
● 初産を済ませた母親の気分は,我が子への高揚した気持ちから,憂うつで心配な気持ちにまで大きく揺れ動く,とカナダ,トロントの産後計画の看護婦,キャシー・コームは述べている。産後の最初の6週間は,初産を済ませた母親にとって感情的に最も困難な時期である。柔軟性とユーモアのセンス,それに他の人々からの理解と支えが,問題に対処する上で母親の助けになる。コームはこう述べている。「私が観察した最大の問題の一つは,女性が万事を完全に行なおうと非常に真剣になることです」。トロント・スター紙によると,コームの提案には次の点が含まれる。「最初の数週間,女性は家事を成り行きに任せ,赤ちゃんに添い寝をする時間を取るべきである。よく食べ,赤ちゃんと昼寝をする時には電話の受話器を外し,物事をすべてその場その場で取り扱うようにすべきである」。
信仰心に欠けた宗教教師たち
● 公立学校で宗教を教える120名の教官に教会からの認定を付与するに当たり,ドイツ連邦共和国レーゲンスブルクの司教は,同国全体にわたって,「宗教を教える教官たちの中にさえ信仰の欠如」が見られることについて警告を与えた。フランケンポスト紙によると,同司教はトリールの司教区で行なわれた調査の「驚くべき」結果を根拠にこの訓戒の言葉を発したが,その司教区では公立学校の制度内で宗教を教える司祭の40%,平信徒の70%までが,「もはや教会の教義の基盤の上に立っていない」。この「信仰の欠如」は,トリールがドイツのカトリック教の拠点とみなされている事実からすると,一層顕著なものになる。
ルター派の信者が武器の凍結を支援
● 世界の緊張がますます高まっているため,幾百万もの人々は核戦争の脅威が増し加わっていることにはっきり気付くようになっている。解決のため,宗教の支援を受けた政治運動に期待をかける人は少なくない。例えば,230万人の信者を抱えるアメリカ・ルーテル教会と,290万人の信者を抱えるアメリカにおけるルーテル教会は,「地上から核兵器を廃絶すること」を唱道する同じ決議を承認した。両教会は,世界の核兵器の蓄積をとどめるだけではなく,核兵器の性能を下げることを求める「平和への要求」を採択した。両教会は,米国が「ソ連や他の国々に呼び掛け,我々と共にミサイルの核弾頭の数を凍結し,それを徐々に減少するよう」勧めている。
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日常生活の五つの落とし穴をどのように避けるか目ざめよ! 1983 | 3月8日
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日常生活の五つの落とし穴をどのように避けるか
失意
恐れ
不安
放縦
怒り
これらをはじめ日常生活の他の様々な落とし穴を避けて通る方法の概略が,「最善の生き方を選ぶ」と題する,聖書研究のための実際的な手引き書の中に記されています。この本をお読みになれば,この時代における最善の生き方を見いだせます。また,間もなくやって来る,世の変化の時にどうしたら生き残れるかを知ることもできます。
寄付として切手300円分を同封します。192ページで堅表紙の本,「最善の生き方を選ぶ」を郵送料発行者負担で送ってください。
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