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  • マナグアの地震 ― その後
    ものみの塔 1973 | 5月15日
    • その後,赤十字社は1㌧半の食料品とテント10張りを供給してくれました。テントは,それまで屋外で寝ていた人たちに大いに利用されました。露が非常にたくさん降りるので,星空の下で寝ていた人たちは朝までにはシーツを絞らなければならないほどでしたから,テントはとても必要だったのです。

      ニカラグアで奉仕をしているエホバの証人の宣教者の多くは北米出身なので,彼らはアメリカ大使館に助けを求めました。進歩のための同盟の一員であるAID(国際開発局)を通してテント20張りのほか,100台の簡易寝台と100枚の毛布が供給されました。

      また,ニカラグア政府は,エホバの証人が個々の被災者たちに援助を与えるうえで役立つ物資を支給しました。

      いうまでもなく,救援活動を助けるため,コスタリカやホンジュラス,あるいはエルサルバドルその他の土地のエホバの証人とその友人たちから救援活動を助けるために多くの物資が寄付されました。援助を受けた人々は,近隣の国々の仲間のクリスチャンの多くがかなり貧しいことを知っていますから,そうした寄付は彼らにとって特に励ましとなりました。

      いろいろなところから援助を受けたので,ニカラグアのエホバの証人は1日に500㌔から750㌔の食料品を配り,1週間のうち数日は1㌧以上を配りました。1973年1月10日現在で,10万食分の食料品が供給されました。

      ニカラグアのエホバの証人は,非常に必要とされていた食糧を配ることに加えて,悲嘆にくれる人々に聖書からの慰めを与えることにも忙しく携わりました。使徒パウロは,『賛むべきかな,われらの主イエス・キリストの父なる神,すなわちもろもろの慈悲の父,一切の慰めの神,われらをすべての患難のうちに慰め,我らをして自ら神に慰めらるる慰めをもて,もろもろの患難に居る者を慰むることを得しめ給ふ」と書きしるしましたが,彼らはその時のパウロと同様に感じています。(コリント後 1:3,4)また,自分たちが物質的に困っている時に,すみやかに援助するよう,エホバ神が他の国々に住むクリスチャンの兄弟たちの心を動かしてくださったことを喜んでいます。

  • 彼らはイエス・キリストに見ならっている
    ものみの塔 1973 | 5月15日
    • 彼らはイエス・キリストに見ならっている

      使徒たちに謙そんさの教訓を教えたイエス・キリストは,『われ汝らに模範を示せり,わがなししごとく,汝らもなさんためなり』と言いました。(ヨハネ 13:15)イエスの真の弟子はイエスに見ならうべきです。イエスの真の弟子たちは自分たちの主人であるキリストの手本に従っているということが,他の人びとに理解されてしかるべきです。キリスト教世界の諸教会の教会員についてはそう言えますか。エホバのクリスチャン証人についてはどうですか。エホバの証人はその主人の手本に従っていますか。幾つかの実例を考えてみましょう。

      世のものでない

      イエス・キリストは世の事がらに対して厳正中立の立場を保持されました。そして,ご自身とその追随者たちに関して,『我の世のものならぬごとく,彼らも世のものならず』と言うことができました。(ヨハネ 17:16)キリスト教世界の教会に所属している人びとに関してそのように言うことができますか。過去および現代の歴史は,教会員が政治上,また宗教上の激烈な戦争に積極的に加わってきたことを明らかにしてはいないでしょうか。たとえば,北アイルランドのカトリック教徒と新教徒は内乱さながらの暴力行為に訴えてはいないでしょうか。しかし,その地のエホバの証人についてはどうですか。彼らは中立の立場を保持してはいませんか。

      ある婦人はバプテスマを受けた証人になる以前のことでしたが,次のように伝えています。

      「ある晩,カトリック教徒であるわたしの妹が訪ねて来ました。妹は国中に広まっている宗教上,また政治上の憎しみについて話したので,エホバの証人としてわたしたちは現状をどう見ているか,またどのようにして常にクリスチャンの中立の立場を支持し,神の王国を擁護しているかを説明しました。わたしには妹がそのことの真偽を疑っているのがわかりました。するとその時,だれかがドアをノックしたので,わたしたちの会話は中断されました。

      「戸を開けると,地方の治安維持委員会の役員と名乗る二人の男が立っており,わたしの夫の名前や年齢その他について詳しく尋ねるのでした。そして,わたしたちの地区をテロ活動から守るためにわたしの夫に協力してもらいたいと言うことでした。また,バリケード,包帯,たいまつその他のものを準備するための寄付を集めに毎週来るとも言いました。わたしはちゅうちょすることなく,神のことば聖書に基づいていない運動にはいっさい加わるつもりがないことを説明し,さらに,わたしたちはなぜ中立の立場を取るのか,神の王国がどのようにして人類の諸問題を解決するかについて話しました。一方の男の人はそのようなことについて以前にも聞いたことがあるかのように,うなずきながら聞いていました。そのようにして,二人とも帰って行きました。

      「わたしのカトリック教徒の妹のことですか? 妹はその会話を一部始終立ち聞きしていたので,わたしの述べた事がらにはもはや当惑することなく,むしろわたしたちの原則が実際に適用されているのを見て驚いていました」。

      不穏な情勢のもとにあるその同じ国で,エホバの証人と聖書を勉強しているある男の人は,プロテスタントの自警団員に関する次のような経験を語っています。

      「近所の人がやってきて,[プロテスタントの]自警の勤務当番を作るための近隣の人たちとの集まりに出席するよう求められました。わたしは良心上そのような任務には携わるわけにはゆかないと述べると,その人は,いっしょにその集まりに行って理由を説明すべきだと答えました。その集まりには12人ほどの人が出席しており,わたしが申し出を拒否した理由を厳しく問いただし,『カトリックかプロテスタントか』のどちらか一方の立場しかなく,中間の立場などというものはありえないと言いました。わたしは,エホバの証人といっしょに聖書を勉強して以来,自分の良心がクリスチャンの中立に関する聖書の原則を破ることを許さなくなったことを,説しました」。

      そのあとで,この聖書研究生が自警団の務めは政治に関係があると述べたことに対して出席者の一人が異議を唱えました。しかし,プロテスタントの人がカトリック教徒の地区の街頭でそのような務めを行なうだろうかとその聖書研究生が尋ねると,その反対者は,「もちろんそんなことはしない」と答えました。そこで,聖書研究生は,「ですから,そうすることはわたしにとって,まさに政治上,また宗教上の問題に巻き込まれることを意味しています」と言って,自警の仕事を断わりました。

      嘆き悲しんでいる人びとを慰める

      イエス・キリストはご自分の使命と一致して,嘆き悲しんでいる人びとを慰めました。(イザヤ 61:1-3。ルカ 4:18,19)イエスの音信は,自分たちの霊的な状態を悲しんでいる人びとにとって特に慰めとなるものでした。(マタイ 5:4)イエス・キリストと同様,今日エホバの証人は神のことば聖書から他の人びとに慰めをもたらす機会を捕えています。

      西ベルリンに住むエホバの証人の一婦人が行なったのはまさにそのことでした。街頭で「ものみの塔」と「目ざめよ!」誌を提供していたときのこと,その証人は何人かの知人と話をしているある婦人に気づきました。その婦人はとても悲しげな様子でした。長く話せば話すほど悲しみがつのってゆくらしく,ついに泣き伏してしまいました。知人が去ってから,その婦人はハンカチを捜しましたが見つかりませんでした。包物の包装紙をはがして,それで涙をふこうとしたらちょうどそのとき,証人は婦人に近づき,2枚のティッシューペーパーを差し出しました。

      そのささいなしぐさがきっかけとなって,聖書の音信と死者に対して聖書が差し伸べている希望について長い話し合いをする機会が開かれました。少し前に夫を亡くしたばかりだったので,婦人は神に対する信仰を持ってはいませんでしたが,そのエホバの証人は彼女を慰めることができました。しかし,夫に再び会えるという見込みは婦人にとってあまりにも非現実的なことに思えました。

      その証人と婦人は市場が開かれる日ごとに会いました。そして,神のことばに基づく考え方が話し合われるにつれ,その婦人の深い悲しみは薄らぎついに,婦人はその証人を家に招き,家庭聖書研究が定期的に行なわれるようになりました。嘆き悲しんでいる人びとをこうして聖書の知識によって慰め,神のみ子に見ならうのはなんという特権なのでしょう。

      若い人たちに注意を払う

      イエス・キリストはまた,子どもたちにも進んで注意を払いました。(マタイ 19:13,14)イエスの模範を心に留めるエホバの証人は,若い人たちが聖書の正確な知識を得るよう努めて助けています。

      何年か前にシエラレオネで起きたできごとはそのことを示しています。

      あるエホバの証人は講演をしている最中に,年若い一少年が聴衆をかき分けて演壇に近づいてくるのに気づき

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