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混乱を助長する,諸教会の分裂目ざめよ! 1970 | 7月22日
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混乱を助長する,諸教会の分裂
諸教会のいろいろな改革は,牧師および一般信徒双方に混乱を招きましたが,改革を見なかった他の事柄も重大な,それどころか,いっそう重大な混乱を引き起こしています。
その一例はローマ・カトリック教会の産児制限問題です。この問題に関する同教会の教えは何十年来変わりませんが,このことがまさに分裂を招いているのです。
カトリック教会の別の問題は,司祭に結婚の自由を認めるべきかどうかという問題です。近年,童貞制に関する同教会の戒律の改正を求める人がふえてきました。
さらに教義上の問題もあります。教会諸派の僧職者層は自分の教会の教えに同意できず,それぞれ改革を要求しています。
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カトリック教会を二分する産児制限問題目ざめよ! 1970 | 7月22日
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カトリック教会を二分する産児制限問題
カトリック教徒の多くは長年,人為的な産児制限に関する教会の禁制の緩和を願ってきました。貧困,また人口“爆発”に伴う飢えなどの問題をかかえている世の指導者たちもそうした改革を望んでいました。そのうえ,教皇の設置した委員会の大多数もこの問題に関する改革を進言しました。
ところが1968年7月に出した回勅「人間の生命について」の中で教皇パウロ6世は教会の従来の立場を再確認しました。同回勅は,経口避妊薬を含め,人為的な産児調節をいっさい禁じてこう述べました。「結婚の行為すべては,生命の伝達が自由に行なわれるものでなければならない」。
広範にわたった反応
これはまさに爆弾宣言となり,深刻な衝撃を与えました。ニューヨーク・ポスト紙は,「あらしを呼ぶ教皇の勅令」と題する記事を第一面に掲げました。また,サンフランシスコ・サンデー・イグザミナー・アンド・クロニクル紙はこう評しました。
「公会議を用いて教会を改革の海に就航させたのは教皇ヨハネス23世であったが,あらしがいよいよつのってきた過去5
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