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  • 神の目的とエホバの証者(その28)
    ものみの塔 1961 | 10月15日
    • ました。それはいちばん多く放送された1933年にくらべて3040もすくないものでした。c

      連邦通信委員がいろいろの証言を集めてから,事実は明白になりました。それでも,彼らはほとんど手を打とうとしなかったのです。言論と崇拝の自由のための戦いは続けられ,別の嘆願状がアメリカ中で配布されました。この嘆願状も国会宛てにつくられ,228万4128の署名をもって1935年の1月に提出されました。d 1935年になると放送の合計の数は減少しつづけ,前年度よりも2536も放送は減少しました。その年に放送できた数はわずか1万8287だけでした。

      次に1935年5月30日から6月3日まで,ワシントン・D・C・で全国大会を開催することが決定されました。6月3日,ルサフォード兄弟は連邦通信委員の前で語る予定でした。それで,兄弟たちに必要な霊的な食物を与える他に,この大会でルサフォード兄弟の出頭を支持することは適当と思えました。2万人以上の人々は,6月2日の日曜日になされた「政府」と題する時機にかなった彼の公開講演を聞きました。それは,ワシントン講堂で行なわれたもので,一斉に全世界に放送されました。

      翌日,協会の会長は予定通り,連邦通信委員の前に訴訟事件要領書を提出し,言論の自由を守るために処置をとるよう要請しました。e しかし,国会に提出された2番目の請願状や協会の会長が提出した訴訟事件要領書とも,なんらの考慮も受けませんでした。

      1936年の初期ローマ・カトリックの一司祭は,ペンシルバニア州ヒラデルフィアの一ラジオ放送局に手紙を書きおくりました。その手紙の文調や目的は,アメリカ全国のラジオ放送局に送られた幾百通もの手紙とちがっていません。しかし,この特定な手紙は一連の事件の口火を切りました。注意を向けるのにふさわしいものです。その文面は次の通りです。

      ヒラデルフィア,北ブロード・ストリート・714番,ブレスト・サクラメント・ホーリー・ゴーストのアウア・レイデイ教会。1936年2月15日ヒラデルフィア・W・I・P放送局,ギンベル兄弟。

      謹啓

      カトリック牧師および前述の教会の牧師として私は教区民の名のもとに次のことに抗議する。すなわち来る日曜日の午後3時あるいは他のいかなる時にもジャッジ・ルサフォードの話を放送することに抗議するものである。このように抗議する理由は,ジャッジ・ルサフォードがカトリック教会を攻撃し,カトリック教会の教えを攻撃し,カトリック教会の教えをいつわって示し,宗教的な憎しみと偏見をかもし出すからである。もしこの日曜日の午後ジャッジの話が,放送されるなら,私の名前をあなたの勘定リストから取りのぞいてもらいたい。私はギンベル兄弟の店で,今後何も買わないだろう。おどろくことは,あなたがそのような放送を許して,あなたのお客の大多数を公然とした侮べつと嘲笑にさらしているこである。あなたが必要な処置を取ることを希望する。敬具。ジェームス・ジェイ・フラーク・パストー。f

      ヒラデルフィアのローマ・カトリック教会の最高権威者,デニス カージナル・ドハティーは,クラーク氏の手紙を支持して,ジャッジ・ルサフォードの放送がつづけられるなら,「さらに強烈な手段」をとるとおどしました。左記の手紙は彼の事務所から送られたものです。

      ヒラデルフィア・サマーストリート1712,大法官庁。1936年4月30日。該当者へ,

      ヒラデルフィア・ブレスト・サクラメントのアウア・レイデイ教会の教区長,ジェームス・ジェイ・クラーク牧師の手紙につき,デニス・カージナル・ドハティー閣下に相談したところ,同閣下はその手紙を全く支持され,その抗議に参加するもるものであると,私に告げた。さらに,もしジャッジ・ルサフォードの放送がつづけられるなら,彼はさらに強烈な手段を取ると言われた。

      デニス・カージナル・ドハティーは,ヒラデルフィアの大司教であられる。〔署名〕ジェイ・キャロル・マッコーミック・ヒラデルフィア管区の尚書」g

      このボイコットのおどしと「さらに強烈な手段」というおどし言葉は,ギンベル兄弟たちの弱味である経済面をつきました。彼らはそれまでの10年間エホバの証者と気持良い関係を結んでいましたが,このおどし戦術に屈してしまい,ジャッジ・ルサフォードの聖書講演の放送を中止しました。

      ジャッジ・ルサフォードとものみの塔聖書冊子協会も反撃しました。この高圧的な処置を一般に公表すると共に,デニス・ドハティー・ジェームス・ジェイ・クラーク・ジェイカロル・マッコミク,そしてヒラデルフィアのローマ・カトリック管区法人に対して10万ドルの訴訟2つを要求しました。h また,ヒラデルフィア地方のエホバの証者は,請願状を回布して,WIP放送局がジャッジ・ルサフォードとローマ・カトリックの高職者との議論を取りきめるよう要求しました。11万9558名の署名したこの請願状は,1936年9月1日,ギンベル兄弟に渡されました。しかし,それに対しては何の処置も取られませんでした。5つのヒラデルフィア新聞紙は,次のような文面の有料広告文を印刷するのを拒絶しました,

      11万9558名の署名した人々のために次のことを公表する。すなわち,ペンシルバニア放送会社(WIP放送局)の社長ベネディクト・ギンベルには,昨日の午後ものみの塔聖書冊子協会の弁護士がヒラデルフィア・ギンベル・ラジオ放送局WIP宛の左記の請原状を提出したのである。

      ここに署名した貴局の良き聴取者は長いあいだ貴局の放送を楽しんで聞いた。ものみの塔プログラムのジャッジ・ルサフォードの話も楽しんで聞いたのである。ところがローマ・カトリック教会高職が貴下に強い圧迫を加えたため,WIPはもはやそれらの話を放送しないと,我々は知らされたのである。それらの抗議は,ジャッヂ・ルサフォードが「その教会の教えを悪く表わし,宗教的な憎しみと偏見をかもす」という主張に基いている。

      ジャッジ・ルサフォードは,いかなる制度の教えをも悪く示していないと多数の人は信ずる。カトリックの高職者が反対しているのであるから,彼らの教えを公開で論じ,WIPで放送して見てはどうであろうか。ジャッジ・ルサフォードは一方の例に立ち,ローマ・カトリックの高職者は反対の側に立って論じ合うとりきめである。人間の救についての聖書の教え以上に一般人の興味をひき,便益なもの,および必要なものはない。それは当面の問題である。公正な心で物事を判断する人は,格別の興味を示している。したがって我々は,そのような公開の論議が取りきめられ,かつジャッジ・ルサフォードの話がWIPで放送されるよう貴下に請願し,希望するものである。i

      さて,このヒラデルフィア請願を支持するものとして,全国的な運動,第3番目の最終的な企てがなされ,言論の自由という大切なことについての政府の無活動に抗議することになりました。この請願は,次のような文面でした,

      アメリカ合衆国の連邦通信委員およびラジオ放送局への請願状。

      ローマ・カトリックの新聞は,ジャッジ・ルサフォードが人間の救いについてのカトリック教会の教えを悪く示していると理由を申し立てて,同氏のラジオ放送に抗議を立てている。幾百万という人々は彼がカトリック教会の教えを悪く示していないと述べ,さらに他の多くの人々は真理が何であるかについて当惑している。

      人類の救いは,すべての人にとつて極めて肝要であり,我々はその事の真相を論理的に,かつ十分に論議されるのを聞きたいとのぞむ故,またこのことは一般人の興味を引くと共に人々の便利と必要をはかるものである故,そして,これと類似の請願状がヒラデルフィア・ラジオ放送局WIPに提出された故に,我々はこのことについての公開討論を取りきめるよう強く要求するものである。その討論の一方はローマ・カトリック教会の高職者,他方はジャジ・ルサフォードである。我々は,連邦通信委員が,1934年の通信法第303条(節)にもとづき,その権威を行使するよう請願するものである。すなわち,このことにつき「一般人の益のためラジオをいっそう大きぼに,かつ効果的に使用することを励ます」ことである。我々は,アメリカ合衆国のラジオ放送局が署名者の住む地の放送局だけでなく,全国的にその対論を放送するように請願するものである。

      第3番目の全国的な請願は集計され,263万人の署名者たちは,広範囲にひろまったおどしとボイコットという反アメリカ行動に抗議を申し立てたのです。この請願は,1936年11月2日,ワシントン・D・C・の連邦通信委員に提出されました。j 幾百万人の署名者たちのしたこの要求は,ふたたび無視されました。k

  • タイ国で良いたよりを伝道する
    ものみの塔 1961 | 10月15日
    • タイ国で良いたよりを伝道する

      タイ国のバンコクにある支部事務所は大きな地域内のわざを監督します。神の御国の良いたよりをひろめるために新しい国々が開かれているのを見るのはよろこばしいことです。タイ国,カンボジア,ラオス,そしてベトナムから報告は協会に来ます。ここでは宣教者はたくさんの問題と取りくみます。

      ある場合には,真理を理解して受けいれるために,読み書きを教えることも必要です。そのことは次の経験からも分かります,「昨年のものみの塔運動期間中,私はみすぼらしい家を訪問しました。夫婦は耳を傾けて良く聞きました。聖書の話を終えて予約を提供したとき,両人は字は読めないし,お金もないと言いました。この障害をどう克服しましょうか。ともかく予約して,友人か子供のひとりに読んでもらってはどうかと提案しました。お金の方は問題になりません。物々交換として同じ価値の品物があるからです。良く考えてから両人は予約しました。2度訪問してから研究が始められ,読むのは私の仕事でした。間もなく奥さんの方が「ものみの塔」研究に出席し始めましたが,私は彼女がかなり良く節を読んでいるのに気づきました。いまでは隣人は,彼女が真理に興味を持ったのが原因で,読むことを学び始めたのにびっくりしています。真理の面での進歩もたいへん良いものでした。最初に会った時から,彼女と夫は移転しました。それまでは,悪鬼崇拝をしていた親族たちといっしょに生活していたのですが,彼女はこれ以上共同生活するのは良くないと考えたからです。彼らの家の所有主は,家賃を取り立てようとしません。なぜなら,その家はそこで死んだ人々の霊で取りつかれていると考えられているからです。しかし,彼女はそのような霊のことをもはや信じておらず,すこしも心配しません。『新しい宗教』によって彼女が持った勇敢さに近所の人はおどろいています。そして,このことがきっかけで彼女はみなさんに証言することができました」。―1961年のエホバの証者の年鑑より

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