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支部の手紙王国宣教 1981 | 11月
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支部の手紙
王国伝道者のみなさん:
東京やその周辺の兄弟たちは,埼玉県東松山市にある大会ホールを過去5年間,非常によく活用してきました。ほとんど毎週必ずどこかの巡回区の大会がここで開催され,大きな霊的益が兄弟たちにもたらされています。今度関西地方の兄弟たちは総意のもとに,自分たちの大会ホールを建設することになりました。兄弟たちの自発的な寄付により,滋賀県水口町に約2,500坪の土地を購入し,自分たちの手で大会ホールを建設しています。自然の美しい環境に囲まれたこの地で,鉄筋コンクリート,2階建ての美しい崇拝の場所が建設されています。完成すると,1,900人をゆったりと収容できるすばらしい大会ホールとなることでしょう。海老名支部の建設と同じように,ここでも約40人の兄弟たちが専従の建設奉仕に携わっており,約1年後にはこの地方のエホバの民の崇拝の場所として用いられることになるでしょう。
この「王国奉仕」には1981奉仕年度の日本の活動が報告されておりますが,エホバはみなさんの勤勉な,愛に基づく働きを豊かに祝福されました。伝道者最高数は6万3,447人に達しましたが,これは過去32か月連続で伝道者が増加してきたことを示すものです。伝道者数の平均は11%の増加です。正規そして補助開拓者,奉仕時間,再訪問,聖書研究などで著しい増加がみられました。また第2,第4土曜日など雑誌活動が強調され雑誌配布も前年を100万冊以上上回る優れた活動がなされました。そして新奉仕年度からさらに三つの新しい巡回区が設立されました。エホバの祝福は明らかであり,なすべき仕事はたくさんあるのでエホバにより頼んで力を得,人々をエホバの崇拝に助ける業に励んでまいりましょう。近い将来,長老たちのための王国宣教学校が各巡回区ごとに再び開かれることになりました。詳しい知らせは長老団あてに送られます。これは単に長老たちばかりか,長老たちの奉仕を受ける会衆のすべての成員に祝福となることでしょう。
心からの愛をみなさんに送ります。
共に奉仕に励む,日本支部の兄弟たち
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自己犠牲の精神を培う王国宣教 1981 | 11月
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自己犠牲の精神を培う
1 使徒パウロは仲間のクリスチャンに,「あなたがたの体を,神に受け入れられる,生きた,聖なる犠牲としてささげなさい。これがあなたがたの理性による神聖な奉仕です」と勧めました。(ローマ 12:1)パウロは進んで自分を犠牲にし,その神聖な奉仕によって豊かに報われました。王国の関心事のために自分の個人的な目標を犠牲にする時,わたしたちもエホバの祝福を確信することができます。―マラキ 3:10。使徒 20:20。
2 エホバのしもべたちは,生活の中で自己犠牲の精神をいつも示してきました。洪水の間自分と自分の近親の家族,および動物たちを保護するだけの大きさを持つ箱舟を造るために,ノアが精魂を傾けて払った犠牲について少しの間考えてみてください! しかも,その大仕事を行なう一方で,「義の宣明者」としての奉仕がその自己犠牲の生き方に含まれていたのです。―ペテロ第二 2:5。
3 アブラハムが自ら払った犠牲を考えてみてください。神の命令を聞いて,アブラハムは75歳の年でわが家を離れ,外国の地で居留者となりました。(ヘブライ 11:8-10)また,難しい区域の割当てを受けた,イザヤ,エレミヤ,エゼキエルのような人々の自己犠牲の精神を思い起こすのも励みになります。(エゼキエル 2:4,7)しかも,これらの人々はみな,エホバの祝福を確信して来る年も来る年も自分を顧みずに仕えたのです。同様に今日でも,エホバのしもべたちは,どこか遠くの地であろうと近くであろうと,宣べ伝える業にできるだけ十分にあずかるために生活を調整します。
4 新奉仕年度に入って2か月が過ぎましたが,みなさんは1982奉仕年度中に達成したい目標を定めておられますか。自分が今まで払ってきた犠牲から得られた優れた結果を振り返り,新たな個人の目標を定めるのは普通良い助けになります。例えばみなさんは,今年度中1か月かそれ以上補助開拓奉仕をすることが可能でしょうか。正規開拓奉仕に入ることを考えてこられましたか。必要な犠牲を払えば,もしかしてあなたにも間もなくそれができるかもしれません。あるいは,野外奉仕においてもっと多くの時間を費やすよう計画してこられたでしょうか。もしそうなら,今こそその計画を実施に移す時です!―エフェソス 5:15-17。
どんな良いことが成し遂げられてきたか
5 銘々自分で成し遂げてきたことを振り返れば,どんな面で良い進歩が遂げられてきたかが分かるはずです。例えば,あなたの神の言葉に関する知識は深められてきたでしょうか。あなたは定期的にエホバに感謝をささげ,祈りのうちにその助けを求めて,エホバとの関係を培っておられますか。定期的な出席と良い準備とによって,集会に対する感謝をますます示していますか。定期的に注解して,他の人々を築き上げていますか。事情の許す時,野外奉仕にさらに多くの時間を費やすようにしてきましたか。あるいは,様々な仕方で自分の奉仕の質を改善することができましたか。こうした事柄を一つかそれ以上成し遂げられたなら,あなたには喜ぶべき十分の理由があります。
6 協会は,月の第2と第4土曜日に雑誌の業に定期的に参加するようになった人たちから幾つかの優れた経験を受け取ってきました。ある会衆の長老たちの知らせによれば,この取決めができた最初の月に,会衆は以前には550から600冊ぐらいの平均だったのが,1,000冊以上の雑誌を配布したとのことです。
7 日曜日の野外奉仕にいつもは携わっていなかったある開拓者の姉妹は,月の第1日曜日に出掛けられるよう予定を調整しました。そのまさに最初の日曜日に,姉妹は2冊の本を配布し,週中は仕事をしていて日曜日にしか研究できない人たちと2件の研究が始まりました。エホバは姉妹の自己犠牲の努力を豊かに祝福されました。
奉仕の拡大
8 みなさんは雑誌経路に関する「わたしたちの王国奉仕」,1981年8月号の優れた提案を覚えておられますか。これらの提案を適用した人たちは,雑誌に載せられた優れた音信を定期的に受け取る人々と同じように祝福されてきました。確かに,時間,努力および関係するどんな犠牲も豊かな報いをもたらします!
9 自己犠牲の精神を示す方法はほかにもあります。野外活動に1時間しか費やさないのが常であったなら,あと30分かそれ以上奉仕にとどまることをわたしたちの事情は許すでしょうか。成し遂げることには喜びがありますし,奉仕により長くとどまれば一層多くの関心を持つ人に会い,さらに多くの文書を配布できるでしょう。奉仕により多くの時間を費やせば,野外奉仕におけるわたしたちの効果性を増すのに役立つことでしょう。また,丸1日をレクリエーションや他の個人的な活動に費やすことよりも,世の休日に野外奉仕を楽しめば,自己犠牲的であることを示すことにもなります。
10 昨奉仕年度は様々な点で際立った年でしたが,これはしもべたちの自己犠牲の努力に対するエホバの祝福によるものです。では,1982奉仕年度中エホバへの奉仕においてさらに進歩を遂げることを注意深く考慮することにしましょう。そして,わたしたちの業に祝福をいただけるよう,確信をもってエホバに仰ぎ求めたいと思います。
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開拓奉仕を行なう格好の時王国宣教 1981 | 11月
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開拓奉仕を行なう格好の時
1 マタイ 24章14節の成就は,サタンが底知れぬ深みに投げ込まれる前の『短い時』の間に生じます。(啓示 12:12)それはつまり,わたしたちにとっても,この体制の終わりが来る前に王国の音信を宣べ伝えるための時が短いことを意味します。あなたも疑いなくその業に参加する決定を下しておられることでしょう。伝道之書 3章7節で賢人は,「語るに時」があると述べました。今こそその時なのです! しかしあなたは,そうするためにどれだけの時間を費やすべきか,という質問に取り組んでこられましたか。それは,あなたの命と他の人々の命に深い影響を及ぼし得る決定です。あなたの命にと言うのは,あなたが魂を込めた奉仕をささげる時,エホバは喜ばれるからです。他の人々の命にと言うのは,「収穫は大きいですが,働き人は少ない」からです。―マタイ 9:37。
わたしは開拓奉仕をすべきだろうか
2 奉仕において魂を込めるために,あなたは開拓奉仕をしなければならないでしょうか。それは事情によります。魂を込めた奉仕とは,神への奉仕において自分にできるすべてを行なっているという意味です。多くの人が開拓奉仕を行なえない事情にあることは明らかです。全時間奉仕よりも優先させねばならない種々の聖書的責任があります。ですから,自分の時間を開拓奉仕に用いるか,用いないか,という決定は,あなただけが下すことのできる決定なのです。―ガラテア 6:5。
3 多くの人は,人生において開拓奉仕を行なえるような事情の時点に達します。この事はイエスの場合に真実だったのではありませんか。イエスが30歳に達した時,み父から割り当てられた特別な業を開始する時が到来しました。イエスはちゅうちょされませんでした。(ルカ 3:23)続く全時間奉仕における3年半の間に,それまでの30年間に比べてどれほど多くのことをイエスが成し遂げられたか,考えてもみてください。その最初の30年間の出来事を描くのに,聖書はわずか数行を費やしているに過ぎません。しかし,3年半のその全時間伝道の記録は聖書の4冊の本をほとんど満たし,しかもヨハネは次のように語っています。「実に,イエスの行なわれた事はほかにも多くあるが,仮にそれが事細かに記されるとすれば,世界そのものといえども,その書かれた巻き物を収めることはできないであろうと思う」― ヨハネ 21:25。
4 真のクリスチャンすべてが従うべき手本,模範がここにあります。霊的な発育を遂げるにあたって,わたしたちはこの方を生活のかがみとしたいと思います。『わたしのことばはあなたがたの間で進んでゆかない』とイエスが語られた人々のようには決してなりたいと思いません。(ヨハネ 8:37)イエスの「ことば」は,イエスに倣って全時間伝道の業をしたいとあなたが願うところまであなたの中で進んできたでしょうか。自ら全時間の伝道者である使徒パウロはその域に達しました。パウロは「もし良いたよりを宣明しなかったとすれば,わたしにとっては災いとなるのです!」と述べたほど自分の責任を強く感じていました。―コリント第一 9:16。
あなたの事情はどんなものですか
5 わたしたちはみな,霊的な成長の過程で,開拓奉仕をしたいと願う域に達することができます。そうです,たとえ多くの人が実際に開拓奉仕を行なえない事情にあるとしても,わたしたちはみな,開拓者精神を持つことができるのです。もしかしたらあなたは最近学校を卒業されたか,卒業間近であるかもしれません。あなたは「組織」の本の「正規開拓奉仕」の題目の下で述べられていることに注目したことがありますか。136ページにはこう述べられています。「若い人たちはみな,この奉仕の分野を真剣に考慮してしかるべきです。若い人は,何年かの必要な普通の教育を終了したなら,自分の人生をどうするつもりですか」。それは続いてその質問に答え,献身してバプテスマを受けた人の場合「そのことには少しも疑問がないはず」であることを示しています。
6 「組織」の本の136ページは続いて,「開拓奉仕は,特定の年齢層に限られてはいません。開拓者の隊伍には,若い人や年取った人,独身の人や結婚している人,身体の強健な人,それに中には健康にあまり恵まれていない人も含まれています」と述べています。
7 1981年9月には1,177人という実に大勢の方々が正規開拓奉仕を始めました。今はあなたにとって開拓奉仕を行なうのに格好の時ではありませんか。ある伝道者たちは,少なくとも1年間開拓奉仕を行ない,自分にそれができるかどうか検討します。その中の多くの方が,年々続けていきたいと思うようになることでしょう。そうです,わたしたちの多くは毎日種々の決定を下します。しかし,開拓奉仕を行なうという決定以上に,幸福と永続する益をもたらす決定を人が下せることはまれです。ソロモンより偉大な方は,語るに時があることをわたしたちに告げておられます。今こそ事情の許す方々にとって開拓奉仕を行なう格好の時です。―マタイ 24:14。
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弟子を作るのに助けとなる集会王国宣教 1981 | 11月
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弟子を作るのに助けとなる集会
11月8日に始まる週
63番の歌
6分: 会衆の発表および「発表」。会計報告。次の日曜日の講演で話される「幸福」の本の資料を読むよう励ます。
12分: 「支部の手紙」。4ページの「王国の忠節」地域大会の報告および「日本の1981奉仕年度の報告」から顕著な点を含める。
15分: 「自己犠牲の精神を培う」。質問と答えで記事を討議する。時間があれば,節を考慮してゆく際に,第1日曜日および第2,第4土曜日に参加するため事情を調整して得た祝福に関し経験を加えることもできる。
12分: 「神のことばは生きている」。話。毎月の15日号の「ものみの塔」には,「神のことばは生きている」と題する記事が載っている。(ヘブライ 4:12)9月15日号,10月15日号など,最近号の「ものみの塔」から,主題と適切な要点を復習する。家の人の無関心と闘う助けになるよう意図されている。多くの号で,助けとなる絵が事実上物語を説明しているが,若い人たちに話す時には特に有用である。証言でこれらの記事を用いたことはあるか。(11月15日号「ものみの塔」のこの記事を扱った,準備された実演を示す。)この記事は,雑誌の業においても月の提供物を出す場合にも用いることができる。家の人が雑誌を求めて読めば,神の言葉がその人の生活において力を発揮するきっかけになるかもしれない。(テサロニケ第一 2:13)紹介に用いる要点の幾つかを,「ものみの塔」1974年11月1日号,665-667ページから取ることもできる。週末の野外奉仕の取決めを支持するように励まして結ぶ。今週の土曜日は第2土曜日,雑誌の日である。
15番の歌と祈り。
11月15日に始まる週
71番の歌
7分: 会衆の発表。11月23日の特別活動の取決めを発表する。次の日曜日に講演で扱われる「幸福」の本の資料を読んでおくよう兄弟たちを励ます。
20分: 「開拓奉仕を行なう格好の時」。質問と答え。また,時間の許す範囲で,一人か二人の開拓者をインタビューする。(正規または特別開拓者がいなければ,補助開拓者か,過去に開拓奉仕をした人をインタビューする。)開拓奉仕を可能にするためにどんな調整をしなければならなかったか。全時間奉仕のための余地を設けるに当たって何をあきらめたか。全時間奉仕においてどんな祝福を経験してきたか。それは充実した満足のいく生活か。
18分: 「良いたよりを伝える ― 新予約者を再訪問することにより」。質問と答えで記事を考慮する。家の人が雑誌を受け取っているかを確かめるため伝道者が再訪問するところを実演する。「ものみの塔」11月15日号のふさわしい記事を強調し,それを読むよう家の人を励ます。それからこの資料を用いて,人々が聖書を研究するのをどのように助けているか,短く実演して見せる。
20番の歌と祈り。
11月22日に始まる週
70番の歌
5分: 会衆の発表。日曜日の講演で取り上げられる「幸福」の本の資料を発表し,前もって読むことを勧める。
20分: 12月の提供に備える。生き生きした話。この12月に,割り当てられた区域に住むすべての人に「幸福」の本と「クリスチャン・ギリシャ語聖書新世界訳」および「王国ニュース第29号」のパンフレットが提供されるとしたら,それはすばらしい成果。会衆はこの事を行なえるだろうか。本やパンフレットを強調した種々の効果的な証言方法を提案し,実演する。子供や新しい伝道者のための提案および12月の「会話するための話題」を用いたものを含める。パンフレットは,受け取るすべての人に無料で渡すことができ,家が不在なら人目につかないところに置いてきてもよい。野外で「幸福」の本を用いる点で,また家庭聖書研究を取り決める点で特別の助けが与えられるだろう。来週の奉仕会までに最初の四つの章に目を通しておくようみなを励ます。
15分: 「正確な報告に貢献する」。聴衆との討議。3節を討議する時,会衆の10月の報告を知らせ,ほめ言葉を述べる。
5分: 書記は報告の提出に関してもし問題があれば,この時間を用いて話すことができる。内容を積極的なものとし,ふさわしければほめ言葉を述べる。第4土曜日の雑誌活動および日曜日の野外奉仕の取決めを発表する。
54番の歌と祈り。
11月29日に始まる週
61番の歌
5分: 会衆の発表。「幸福」の本の講演で扱われる資料を知らせ,前もって読むように励ます。
20分: 疑いを持つ人々を助けなさい。わたしたちが野外奉仕で会う多くの人々は,宗教に対して一般に幻滅を感じている。彼らは無神論者か,とどのつまり「わたしは神がいるかどうか分からない」と述べる不可知論者である。「幸福」の本は神の存在や聖書の典拠性を疑う人々と論理的に話し合うための強力な道具である。この本の中で野外に用いることのできるどんな具体的な点があるだろうか。(この部分を扱う長老は,聴衆が自分の「幸福」の本を目で追い,野外で用いたいと思う節にしるしを付けるように励ます。)16ページ17節と17ページのさし絵について討議する。これはどのように家の人の考えを刺激し,本を読むように励ますものか。
時間があれば,27ページ19節や19ページ22節を討議する。これらは,愛ある創造者に信仰を持つことがなぜ道理にかなっているかを考慮するよう疑いを持つ人を動かすことのできる点である。
聖書の典拠性についてはどうか。22ページ4,5節は,神が人類のために1冊の本を備えることがなぜ道理に合ったことかを理解する上でどのように助けになるか。さし絵をどのように効果的に用いられるか。聖書は人間によって書かれたものだと言う人もいる。25ページ14節と26ページ15節は,そのような人々と推論する際どのように用いることができるか。考えを刺激するような仕方で「幸福」の本を巧みに用いることにより,わたしたちは疑いを持つ人々を助けることができる。
10分: 会衆で必要としている事柄を扱う。
10分: 「挑戦となる家から家の業」。「ものみの塔」1981年8月15日号,12-16ページの記事に基づく話。週末の第1日曜日の奉仕の取決めを発表し,みなの熱心な参加を励ます。多くの人にとって12月は後半に入って忙しくなるので,月の前半に良い計画に従って奉仕するよう励ます。
50番の歌と祈り。
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会衆の書籍研究王国宣教 1981 | 11月
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会衆の書籍研究
「千年王国」の書籍による会衆の書籍研究
11月 8日に始まる週 301-309ページ*
11月15日に始まる週 309-317ページ*
11月22日に始まる週 317-324ページ*
11月29日に始まる週 324-332ページ
12月 6日に始まる週 332-338ページ
* 副見出しの前まで
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その1 ― 正確な報告に貢献する王国宣教 1981 | 11月
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その1 ― 正確な報告に貢献する
1 わたしたちはみな,どうして良い報告を聞きたいと思うのでしょうか。なぜなら,それはさわやかさや励みを与えるからです。「遠い地からの良い知らせは,疲れた魂に対する冷たい水のようだ」と,賢明な箴言の筆記者は述べました。―箴 25:25,新。
2 漁に出掛けてさえ,正確な報告が求められます。人が漁から戻る時,その人は自分に会うすべての人の好奇心を満たさないわけにはいかないのではないでしょうか。漁師から「うん,少しばかり取れたよ」と言われて満足する人はいません。次の質問が何かは分かりきっています。そしてその数が大きなものならどんなに励みになることでしょう! ペテロとその仲間たちは,夜通し漁をしたのに何も取れなかったことをイエスに報告しなければならなかった時,少々気落ち気味でした。しかし,舟の他の側に網を下ろすようにとイエスがお告げになり,彼らが153匹の大きな魚をたぐり上げた時,その興奮はいかばかりだったでしょう!(ヨハネ 21:11)彼らは幾らか取ったとも,たくさん取ったとさえもその記録が述べていない点に注目してください。むしろ,153匹の大きな魚という正確な報告をしています。魚の大きさまで報告されているのです! ペテロとその仲間たちはどれほど励みを受けたことでしょう!
3 ところで,もしそれが励みを与えるものであるなら,わたしたちの兄弟たちについて,また彼らのしていることや得ている結果について良い報告を聞くのはなおさら励みになるのではないでしょうか! 仮に毎月「わたしたちの王国奉仕」が,過ぐる月になにがしかの人が野外奉仕に出て,かなりの時間を費やし,いくばくかの文書を配布した,云々と告げるとしたらどうでしょうか。とても興奮するどころではないでしょう。むしろ,毎号の「奉仕報告」で,自分たちの一致協力した努力が月々挙げている優れた成果を見て励まされるのです。例えば,日本の戦後最初の野外奉仕報告が会衆の伝道者数に関して何を示していたかをご存じですか。それによれば,4人の宣教者と5人の伝道者がいました。それは1949年の昔のことです。それと,「わたしたちの王国奉仕」のこの号にある野外奉仕報告とを,励まされないかどうか比較してみてください。
あなたにできること
4 しかし,わたしたち各自が毎月自分のしたことを報告することだけではなく,その報告が正確であることも大切です。それが正確であることをどのように確かめられるでしょうか。この点で,王国伝道者各人が「組織」の本の125-127ページで定められている指針を復習するのは良いことです。野外奉仕活動を数えたり報告したりすることについて,旅行する監督,長老たち,その他のどんな人も,協会によって公にされたことを踏み越えて規則や決まりを定めるのはふさわしくありません。協会は,献身し,バプテスマを受けた証人ではない人々に神の真理を宣明することにどれほどの時間が費やされているかに関心があります。ゆえに,霊的に強くない人やしばらく交わっていない人たちに牧羊その他の訪問をした時間は,その人がバプテスマを受けた証人であるなら数えるべきではありません。それは愛の労苦です。唯一の例外は,新しくバプテスマを受けた人が協会の出版物を2冊研究し終えていない場合です。
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