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  • いつまでもなくならない疫病 ― 性革命の暗い面
    目ざめよ! 1984 | 12月8日
    • いつまでもなくならない疫病 ― 性革命の暗い面

      クリストファー・コロンブスがいけないのだと言う人もいます。そうであるとすれば,コロンブスの配下の船乗りたちは新世界から金の飾りやほら話だけでなく,それ以外のものも持ち帰ったことになるかもしれません。船乗りたちの体内には疫病の種が宿っていたのかもしれないということになります。

      しかし,研究者が皆この説を支持しているわけではありません。この疫病はほぼ「人類と同じほど古くから」あるとさえ主張する人もいます。エジプトのミイラにもその痕跡が見られるとその人たちは言います。古代の文献もその症状を写実的に描き出しているように思えます。それに,ほんの一握りの船乗りたちがそれほど大勢の人々に病気をうつすことがどうしてできたのか,とその人たちは言います。

      ですからこの疫病の起源は学者たちの論議の種となっており,いつまでもなぞとして残るかもしれません。しかし,はっきりしていることが一つあります。すなわち,15世紀の終わりごろ(コロンブスが帰還してから間もなく),ある疫病がヨーロッパで突然に発生し,野火のように広がった,ということです。幾千幾万もの人々,もしかすると幾百万もの人々が死亡しました。それに続くパニックの中で,この病気にかかった人々は追放され,隔離され,絞首刑にされ,さらには溺死させられた人さえいました。

      苦悩する諸国民が互いに責任をなすりつけ,泥試合を演じたのも驚くには当たりません。著述家のルーイ・ラサーニャはこう述べています。「英国人とトルコ人はそれをフランス病と呼び,ペルシャ人はそれをトルコ人のせいにし,フラマン人とオランダ人はそれをスペイン痘と呼び,フランス人はそれをイタリア病あるいはナポリ病と呼び,イタリア人はそれをスペイン人あるいはフランス人のせいにし,ポルトガル人は,それをカスティリャ病と名づけた……ロシア人はそれをポーランドの病気であると考え,ポーランド人はドイツ人に責任があるとした」。しかし,神聖ローマ帝国皇帝マクシミリアン1世はもっと高尚な説を考え出しました。1495年の勅令の中で,同皇帝はそれを冒とくに対する罰であると宣言しました。

      それから35年ほど後に,医師であり詩人でもあったフラカストーロは,この病気にかかった羊飼いの物語を作り上げました。この詩のほうはとうの昔に忘れられてしまったかもしれませんが,その羊飼いに与えられた背筋の寒くなるような名前は忘れ去られることはありませんでした。その病気の名称 ― シフィリス(梅毒)― はその羊飼いの名前に由来します。

      消え去ろうとはしない

      死者を出し,後遺症を残すほど猛威を振るう疫病は,X線体軸断層撮影装置(CTスキャン)やレーザー手術の現代には,恐竜と同じく全く存在しなくなっていると思うかもしれません。ところが梅毒はほかの重い病気と並んで,大気汚染と同じほど20世紀の生活の中に根を下ろしています。欧米の医師たちはこの現代の疫病を古代ローマの愛の女神,ビーナス(Venus)にちなんでvenereal disease(性病)と呼んでいました。しかし,発病よりも病気の感染に焦点を合わせた新しい用語がよく使われるようになっています。それは“性行為感染症”a(STD)という言葉です。ですから“性行為感染症”は,新聞に大きく取り上げられるヘルペスから,あまり知られていないシゲラ症まで,不気味な響きをもつ20ほどの疾患をひっくるめた名称になっています。(囲み記事をご覧ください。)世界保健機関によると,性行為感染症は「世界的な規模の流行病」になっています。

      そのために人々は,大いにもてはやされた“性革命”に対して別の見方をするようになっています。当初その性革命のけばけばしい魅力に目をくらまされていた人々が大勢,その暗い面を初めてかいま見るはめになっています。すなわち,疎外感,痛み,それに人間の惨めな状態などです。

      「“性的無政府状態”の時代」

      「アメリカでは今,性道徳の非常に大きな変化の時代が進行しつつある。アメリカは“性的無政府状態”の時代を迎えているのではないかという憂慮が表明されている」。US・ニューズ・アンド・ワールド・リポート誌がこういう声を上げたのは1966年のことでした。ところが,当時読者に衝撃を与えた事柄は,今ではあくび以外の何ものをも引き出しません。

      どうしてこうも変化したのでしょうか。その幾つかの原因は,1960年代中に一斉に出現しました。一つの点として,経口避妊薬が容易に手に入るようになったため,由々しい結果を身に招くことなく手軽に性行為ができると考えられるようになりました。ある国々で制定された,堕胎に対する制限を緩和する法律についても同じことが言えます。幾年にも及ぶ経済的,社会的,さらには政治的な反目のために,人々は長い間守られてきた価値観に疑問を投げかけるようになりました。そして,その最前線に立ったのが“新しい道徳”の使徒たち,すなわち“古い”性に関する制限は抑圧的で有害であると声高に主張した医師や政治家,哲学者,著述家,そしてさらには僧職者たちでした。

      それはどんな結果を生んだでしょうか。「何でも許容する態度への劇的な転換」と呼ばれているものです。人々は性の自由をじかに経験することに取りかかりました。著述家のセリア・ハッドンは,「私は性の自由のある新時代を待ちこがれていた」と思い出を語り,こう述べています。「間もなく,男女間の性関係はこれまでよりも正直で,より満足のゆく,より大きな楽しみをもたらすものと確信していた」。

      しかし多くの人は,行き当たりばったりの性関係にあまり満足を見いだしませんでした。現実離れした大きな期待は,新たな不安と欲求不満を生みだしたにすぎません。そして今では,性病が流行病の勢いで世界中に広まっているということが盛んに報道されています。“性的に活発な人”にとって,突如感染する可能性は,もはや小さなものではなく,恐ろしいほど大きくなりました。ですから,“自由恋愛”をがん迷に擁護する人々の中にさえ,恐怖を感じている人がいるのも不思議ではありません。

      そして,恐れを抱いていない人は,恐れを抱くべきでしょう。

      死病

      コロンブスの時代とは違って,もはや無数の人が梅毒で死亡するということはありませんが,梅毒が危険であることに変わりはありません。医学的に言うと,らせん形をした梅毒の細菌(梅毒トレポネーマ)は,患者の陰部の,口のあいたただれや発疹からにじみ出ます。感染は性交中に起こります。ひとたび新しい犠牲者の体内に入ると,梅毒トレポネーマは血液の流れとリンパ系へと向かい,ほうっておけばやがて全身を冒します。しかし梅毒の菌は知らない間にゆっくりと進行するので油断がなりません。十日ないし90日たって初めて患者は菌の進入部位 ― 通常は陰部 ― に梅毒特有の硬結を認めます。治療を施さないと,この侵入者は大切な諸器官に取り返しのつかない害をもたらし,命取りになることさえあります。

      2世紀の医師ガレノスは,梅毒の長年の相棒である淋病(gonorrhea)の名づけ親になりました。この病気にかかったことを示す症状は排尿時のしゃく熱感です。しかし,米国保健省はこう述べています。「女性の場合……その症状は,この病気にかかったのではないかという疑いを患者に抱かせたり,医療を求めようという気持ちにさせたりするほどのものではないかもしれない」。また,男性の場合には,症状は一般に2か月以内に消えてしまいます。しかし医師たちの話によると,その後淋菌は血液の流れの中に入り込み,大切な諸器官を冒すこともあります。特に女性は淋病の合併症にかかりやすいと言われています。アメリカ医師会ジャーナル誌は,「これらの合併症の中で最も重いのは骨盤内炎症性疾患(PID)である。……米国では毎年ほぼ百万人の女性がPIDで治療を受けている」と述べています。それはどんな結果を生んでいますか。「不本意な不妊症,子宮外妊娠,および慢性的な骨盤の痛み」などです。

      しかし興味深いことに,PIDの症例の大半は,クラミジア感染症という,ほとんどの人が一度も聞いたことのないような病気によって引き起こされると思われています。米国の疾病対策センター(CDC)は,「クラミジア・トラコマティスの引き起こす感染症は,今日米国で最も広く見られる性行為感染症である」と述べています。ザ・エージ紙も同様にクラミジア感染症の増加はオーストラリア人を「油断のならない危険」にさらしている,と伝えました。クラミジア感染症の症状は淋病に非常によく似ているため,医師たちでさえ間違えることがあります。

      「残念ながら,クラミジアを二流の病気ほどにしか考えていない医師が依然として少なくない」と,イェフーディ・M・フェルマン博士は述べています。(メディカル・ワールド・ニューズ誌)しかし,米国だけでも250万ないし300万人と推定されるクラミジア感染症の患者にとって,この病気は決して「二流の」病気などではありません。それはまた,感染した母親から生まれてくる赤ちゃんにとっても「二流の」病気ではありません。それらの子供たちはしばしば肺炎にかかったり,場合によっては失明したりします。

      こうして梅毒と淋病は性行為感染症の中にあって幾らか影が薄れてきています。英国では梅毒や淋病以外の病気(軟性下疳や鼠径部肉芽腫のような余り知られていない病気の幾つかを含む)が,治療を要する性行為感染症の84%を占めています。それにしても,そもそもこの疫病が活動の舞台にとどまっているのはなぜでしょうか。

      「活動の舞台から消え去った」

      「抗生物質療法の結果として,淋病は重大な臨床上および公衆衛生上の存在としては活動の舞台から消え去ったと言ってよい」と,ジョン・F・マホニー博士は1949年に宣言しました。この言葉は,医療に携わる人々 ― そして社会全般 ― がペニシリンのような新しい特効薬に対して抱く信仰の代表的なものでした。科学が性行為感染症に致命傷を与えたと確信したため,それについて研究する意欲を全く失ってしまった医師は少なくありませんでした。中央アフリカや西アフリカにおける,梅毒とそれに関連した病気を根絶するための,国連の支援による計画の効果が大いに上がっているように思えたので,当局者はその監視活動の手を緩めたほどでした。

      こうしてほとんどの人が1960年代の急激な変化に虚を突かれた形になりました。『1965年と1975年[の間に],米国において報告された淋病の件数は3倍になった』。(CDC)ジェット機による空の旅のおかげで観光業が盛んになり,国から国へと病気を広めるのに一役買いました。ですから,世界的な性行為感染症の流行の兆しがあったわけですが,「細菌と道徳」という本の中でセオドア・ローズベリーが書いているように,「若い医師と医学生が[性行為感染症]についてほとんど何も知らないというぞっとするような事実が明らかになった」のです。

      ですから医師たちは,大抵の性行為感染症には効き目のある治療法があると言いながらも,流行病の勢いで広がるその増加に追いついてゆくのに困難を覚えました。b 人々は医師が治すよりも速い勢いでこの病気にかかっていたのです。

      数々の性行為感染症が長年にわたって人類を悩ましてきましたが,そのうちの二つが最近特によく取り上げられています。それはヘルペスとエイズです。これらの病気に何が関係しているかについては,次の記事の中で取り上げられています。

  • ヘルペスとエイズにスポットライトを当てる
    目ざめよ! 1984 | 12月8日
    • ヘルペスとエイズにスポットライトを当てる

      「らい病人にでもなったような気がする。自分が性行為によって感染する不治の病にかかったとでも言おうものなら,だれもわたしのことなど見向きもしないだろう」。これは,今盛んに取り上げられている陰部ヘルペスにかかった一人の患者の言葉です。この病気は米国,カナダ,ヨーロッパそして日本で猛威を振るっています。米国だけでも,毎年推定20万ないし50万人がこの病気に悩まされている,と伝えられています。一人の医師の推定によると,「カナダでは毎年,陰部ヘルペスと診断される新たな症例が2万ないし5万件ある」とのことです。

      この惨めな状態を引き起こしている元凶は何でしょうか。医学によると,それは小さな粒子,ウイルスで,疱疹<ヘルペス>の大きな“族”に属する一つのウイルスにすぎません。疱疹<ヘルペス>ウイルスの引き起こすごく一般的な病気には水疱瘡や帯状疱疹があります。陰部ヘルペスを引き起こすウイルスは,風邪を引くと唇にできるごく普通の単純疱疹を引き起こすウイルスと似ています(時には全く同じであることもあります)。しかし,ヘルペスが陰部にできる場合,その患者は通常(しかし,必ずというわけではないa)特定の仕方,すなわちもう一人のヘルペス患者との性的接触によってそのウイルスに感染しています。

      ヘルペスに接触してから三日ないし七日後に,感染した人は陰部にしゃく熱感かまたはうずきを感じます。痛みの伴う水疱の前ぶれです。この箇所の痛みが治るまでに患者は2ないし6週間苦しみます。しかし,それでもヘルペスは出ていくわけではありません。医師の話によると,それは神経系統を通って,脊椎の基部にある神経の束のところへ退却するにすぎません。ヘルペスのウイルスは,何かの拍子に(ストレスなどで)再び活発になるまで,そこで休眠しています。そのウイルスは目覚めると,神経系統を通って皮膚に戻り,惨めな循環を再び最初から繰り返します。

      ヘルペスの最も油断のならない影響は,患者の感情面に働きかける影響と言えるかもしれません。オスカー・ガレスピー博士はこう述べています。「ヘルペスにかかわる大きな問題はウイルスそのものにあるというよりは,その存在によって恐れや疑念が生じ,日常生活が崩壊しかねないことにある」。一人の患者は,「ヘルペスにかかると,怒りや罪悪感,それに自分にはどうにもならないものを感じるが,その感情を言葉で言い表わすのは非常に難しい。それはきっとヘルペス患者同士にしか分からないもの,理解できないものだと思う」と述べています。しかし,そのような感情的な動揺は,大抵の場合にこの病気の再発を招くきっかけとなり,苦しみのサイクルを長引かせるにすぎません。

      不治の病と呼ばれる理由

      体の免疫機構はこのいまいましい疱疹<ヘルペス>ウイルスをどうしてすぐに退治してしまわないのでしょうか。医師の話によると,ヘルペスがそのような定めを免れるのは,それが細胞に付着し,細胞の外側の膜を透過し,その中に隠れてしまうからです。中に入って安全になると,そのウイルスはすぐに細胞の“頭脳”に当たる部分を乗っ取り,その細胞をまさにヘルペスの工場に変えてしまうのです。3ないし5時間のうちに,8万から12万の新しいウイルスが作られます。次いで細胞壁が破裂して開き,危険な粒子の大群が血液の流れの中に入り,さらにほかの細胞を冒すようになります。

      こうしてみると,医師がヘルペスを根治するのが非常に難しいという理由がお分かりになるでしょう。治療の効果を上げるには,ウイルスを殺すために,感染した細胞の中に何とかして入らなければなりません。あるいは,健康な細胞を破壊することなく,感染した細胞を破壊しなければなりません。これまでのところ医学がお手上げの状態にあるのも少しも不思議ではありません。(囲み記事をご覧ください。)ヘルペスのワクチンの試験が行なわれているという最近の報道は幾らかの光明を投げかけるでしょう。しかし,そのような“わずかな予防”が大勢の人々を助けるものになるとはいえ,既にこの病気に悩まされている人はどうなるのでしょうか。

      エイズ ― 新たな性行為感染症?

      ニューズウィーク誌は,「医療に携わるようになってから,これほどざ折感を感じさせられ,気のめいる思いをさせられる状況に遭遇したことは一度もない」というピーター・マンセル博士の言葉を引用しています。同博士は,世界的な注目を集めた病気,エイズ(後天性免疫不全症候群)のことを話していたのです。この語は人体の免疫機構の機能が停止するさまを表わしています。そのためこの病気にかかった人は,まれにしかない種類のガンや肺炎にかかります。

      エイズはどれほど広まっているのでしょうか。これまでのところ,米国だけで4,000件b 以上が報告されています。ほかにも少なくとも32か国で,この病気の症例が報告されています。これまでのところ比較的影響を被っていない日本のような国は,万一に備えてその対策を練っています。

      エイズ患者の死亡率は驚くべきもののようです。最初にエイズと診断された人々の60%以上が1年以内に死亡しています。しかし,エイズ患者は全員がやがてはこの病気のために死亡するのではないかと危惧する向きもあります。それでもこの症候群は,流感のようなさまざまな症状,疲労感,そして体重の減少など,最初はごくささいな症状で始まります。残念ながら,フレデリック・P・シーガル博士が述べるように,「大抵の医師がエイズ患者を診察するときには,手の施しようがなくなっている」のです。

      米国の疾病対策センター(CDC)によると,エイズに感染する危険が一番大きいのは活発な同性愛者(複数の相手を持つ人)です。血友病患者や,静脈注射をして麻薬を乱用する人々にも危険があります。c しかし,大ざっぱに言ってエイズ患者の7割は同性愛者なので,この病気はほとんどの場合に性行為によって感染するとの疑いが強くなっています。

      エイズの引き起こしたパニック

      「病気よりも恐れのほうが速く広まっている」とディスカバリー誌は述べました。「接触だけでもエイズが広まるおそれ」といった見出しがこの恐れを助長したことは疑えません。

      ● 病院で働く人々はエイズ患者の治療を拒否した。d

      ● 葬儀屋も二の足を踏んでエイズ患者の死体に防腐措置を施そうとしない。

      ● カリフォルニア州サンフランシスコ市の警察官には,応急措置を施している際にエイズに感染しないようにするため,人工呼吸用の道具とゴム手袋が支給された。

      ● テレビのトークショーでインタビューされることになっていた一人のエイズ患者にマイクロフォンを付けることを技術者たちが拒否した。その番組の目的は,エイズについての恐れを和らげることにあった。

      ● エイズ電話相談には,「同性愛者の触った地下鉄のつり皮に触れたり,同性愛者の使った便座を使ったりするとこの病気に感染するかという問い合わせが殺到している」。

      しかし,一番大きな影響を感じているのは何と言っても同性愛者の社会です。ゲイバーや同性愛者の集まる浴場は,人々がエイズに感染するのを恐れたために商売が低調になってしまった,と伝えられています。また,複数の相手と関係を持つ同性愛者が感染する恐れが一番大きいために,思い切って生活様式を変えた人さえいました。怖くなって同性愛者でなくなった(異性愛者になった)人はほとんどいませんでした。しかし,相手かまわぬ性的接触を避け,“決まった相手とだけ”関係を持つようになった人はいました。

      しかし,真の苦悩を味わうのはエイズ患者たちです。隣人や同僚からのけ者にされ,愛人からは遠ざけられたエイズ患者たちは,不治の病にかかっているという重荷をも負わなければなりません。「そのことが頭にこびりついて離れません。抑えつけられた自分の免疫機構では撃退できない,何らかの新たな病気でいつ何時倒れるかもしれないという,何よりも大きな不安が付いて回る」と,一人のエイズ患者は語りました。

      ですから,一般の人たちの反応は幾らかオーバーかもしれませんが,エイズに対する恐れは根拠のないものではありません。エイズは油断のならない殺し屋です。また,この病気が輸血によって社会全体に広がる恐れがあるという報道は,恐れと憤りに油をそそぎました。(9ページの囲み記事をご覧ください。)e ですから同性愛者たちは自らが敵意の的になっているだけではなく,危険に満ちた生活様式の犠牲者でもあることに気づいています。

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