-
世界展望目ざめよ! 1974 | 1月22日
-
-
その選手の兄はこう語った。「弟は,自分がハチに対するアレルギー体質であることを知らなかった。彼は家まで自転車でたどり着くと,くずれ落ちるように倒れた。弟は,医師のもとに行き,すぐに注射を打たれた。もし,迅速な処置を講じなかったなら,命を落としかねなかった,と医師は語った」。
急騰する食品価格
◆ 食糧品の小売価格が暴騰していることは,今さら家庭の主婦に告げる必要もない。米国農務省によると,同国の今年の食品価格は1972年の価格を20%ほど上回るものとみられている。ブロンクス動物園では,飼育している2,800頭の動物の飼料代の請求額が1年間で13万㌦(約3,380万円)から20万㌦(約5,200万円)にはね上がったとのことである。
安全でないと指摘されたヘルス・ウォーター
◆ サラトガ・スプリングスの鉱泉水(ミネラル・ウォーター)は健康によいと思われていたため,長い間人びとに飲まれてきた。しかし最近,ニューヨーク州の保健局員が,この鉱泉水に許容量の4倍のラジウムが含まれており,常用すればガンを引き起こす危険があることを発見した。そこで,報じられたところによると,サラトガ鉱泉州立公園に次のような新しい立て札が作られたとのことである。「週にコップ1杯以上お飲みになることはお勧めできません」。
購買力
◆ 1966年に1万㌦(約260万円)の収入を得ていた一家の主人は,今日同じ購買力を維持するためにはどれほどの収入を得なければならないだろうか。ニューヨーク市の税務協会の算定によると1万3,966㌦(約363万1,000円)が必要である。増税措置と物価の値上りが購買力をそれほどまでに損ねたのである。特に固定収入を得ている人びとの間に,経済的に苦しいと感じている人が少なくないことも不思議ではない。
たばこを吸わない子どもたちが苦しむ
◆ たばこの煙にさらされる結果,自分自身はたばこを吸っていないにもかかわらず,約800万人の子どもたちがせきや鼻づまりにかかったり,目やにがひどくなったりしている。メンフィスのバーナード・ズースマン博士は次のように語った。「たばこに対する感性は幼児の時期に始まり,他の花粉あるいは吸入アレルゲンと同じ進行パターンをとる。子どもが吸い込むたばこの煙の主源が本人の家庭環境内にある場合,アレルギー体質の子どもの三分の二は,5歳までにたばこに対する明らかなアレルギー性皮膚反応を示す」。
薬物中毒にかかっている女性
◆ 全米にわたって行なわれたある調査によると,アメリカの女性の29%は情緒安定薬を使用している。一方,この種の薬を使用している男性は全体の13%である。2,552人とのインタビューを含むその研究は,ジョージ・ワシントン大学とカリフォルニア州バークリーにある社会行動学研究協会の研究班によって行なわれた。
さらに多くの女性が犯罪を犯している
◆ 1966年から1971年の間に,殺人,強盗,加重暴行,建造物侵入,窃盗,および自動車泥棒で逮捕された女性の数は80%増加した。
ダラス市の略奪者たち
◆ 昨年の7月28日に,アメリカ,テキサス州,ダラス市の商業地区で,暴徒の一群が商店を襲い,窓ガラスを破って略奪を働いた。ひとりの少女は,「今夜は,たくさんの貧乏人がダイヤモンドの指輪をはめて,ミンクの毛皮の服を着るのよ。わたしたちにはそうする資格があるわ」と言った。
-
-
「マタイによる書」の内容目ざめよ! 1974 | 1月22日
-
-
『聖書全体は神の霊感を受けたものであり,有益です』
「マタイによる書」の内容
11 (イ)論理的な手順として,この福音書はどんな記述で始まっていますか。初期のどんなできごとが語られていますか。(ロ)マタイがわたしたちの注意を引いている預言の成就としてどんな例がありますか。
11 イエスと「天の王国」のたよりの紹介(マタイ 1:1–4:25)。論理的な手順として,マタイはまずイエスの系図から始めます。こうしてユダヤ人の読者の注意は,イエスがアブラハムとダビデの相続者として法的な権利を持つ者であるという点に引き寄せられます。ついで,イエスが奇跡的にはらまれたこと,そのベツレヘムにおける誕生,占星術者たちの訪問,怒りたったヘロデがベツレヘムの二歳以下の男児すべてを殺害したこと,ヨセフとマリアが幼子を連れてエジプトに逃げたこと,そののち戻って来てナザレに住んだことなどに関する記述が続きます。マタイは,イエスが予告されたメシアであることを立証するため,読者の注意を預言の成就に向けることに気を配ります。―マタイ 1:23 ― イザヤ 7:14。マタイ 2:1-6 ― ミカ 5:2。マタイ 2:13-18 ― ホセア 11:1およびエレミヤ 31:15。マタイ 2:23 ― イザヤ 11:1,新世界訳(英文)1958年版脚注。
-