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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1969
塔69 6/1 348–349ページ

『こうべを上げ』て救いを知らせる

エホバの証人の1969年度年鑑より

アルゼンチン

人口: 23,378,000人

伝道者最高数: 14,803人

比率: 1,579人に1人

1461人の伝道者が休暇開拓奉仕に参加した4月には,エホバへの感謝を表わし,「良いたより」を高らかに伝えたいとの願いが,多くの人によって示されました。年配の兄弟たちもこのわざに参加しました。ここにその経験をお知らせしましょう。77歳の一兄弟は自分の年の数以上の時間および,それをさらに上回わる数の雑誌配布を報告しました。しかしこの兄弟が休暇開拓奉仕の申込書を求めたとき一部の兄弟たちはその奉仕を思いとどまらせようとし,「この奉仕で達成しなければならない時間数を考えてみましたか」と尋ねた人もいました。しかしその兄弟はスペイン語の気のきいた次のようなことわざを用いて応答しました。「役にたたない上着をなぜ着るのですか」。他の兄弟は,「残念ですがご一緒に奉仕できなくなりました」と告げましたが,この77歳の兄弟は気落ちすることなく,「ではわたし一人でします」と答えました。この年老いた兄弟は会衆の若い人たちの良い模範となり,会衆の伝道者の20%が休暇開拓奉仕に参加しました。

事情に応じた話をし,家の人に意見を述べさせるようにすることの大切さが,次の経験に見られます。「わたしの妻は二人の婦人と聖書研究を行なっていますが,その婦人の兄が無論神者で共産主義者なので,その家で研究を続けることができなくなりました。なぜならその兄がそうした研究を嘲笑したからです。それで研究の場所が別の家に変えられましたが,そこでも彼はいやがらせをしはじめたのです。妻はその研究に同行してほしいと頼みましたが,わしは研究に参加するかわりに,その男の人と話し合うことにしました。初めのうち話と言えば,彼が行なっている仕事,世界情勢,そして諸問題の解決策に関する見解などでした。もちろん,共産主義がそうした解決策だというのが彼の答えでした」。そしてこの兄弟は,「いずれの政府も人類に平和をもたらすことに失敗しているので」なんらかの変化が必要であることを認めました。それから,「共産主義は世界を平和のうちに一致させ,他人の搾取のない,今とは違った社会をもたらすと信じておられるのですか」と尋ねたところ,「そうです」と彼は答えました。「わたしは,彼が共産主義支配の成功と,共産主義による楽園の到来する見込みについて15分ほど話すのを黙って聞いていました」と同兄弟は述べています。「その話が終わったとき,『では,人間の幸福は共産主義によってもたらされるのですか』と尋ねると,彼は再び「そうです」と答えました。「では,どの国の共産主義が平和をもたらすのですか。ソ連,それとも中国のですか。なぜなら,現在,この二大共産主義勢力は対立しています。また,ご存じのように,これら共産主義国の高官は不名誉な失墜をしいられていますし,共産党内部にもさまざまな問題があります。しかし本来ならそうした問題の多くはあり得ないはずなのです。もし共産主義国が楽園であったとすれば,人々がその楽園から逃げ出せないようにする壁を構築したり,機関銃や,電流を通した鉄条網などを設ける必要はないはずです」。このことを聞いた彼は目を開かれたようでした。そこでその兄弟は,それぞれの国には独自の考えを持つ国民がいるので,どんな政府も全地に平和をもたらし得ないのではないかと説明しました。「あなたはこの地が楽園となることを望んでおられるなら,人間が搾取されることのない,全世界で唯一の憲法の施行されるところに行かねばならないでしょう。その憲法とは聖書のことです」。それから,兄弟はおよそ1時間にわたって,神権組織および,全地が「共産主義社会」によってではなく,どのようにして楽園になるかについて話し,その楽園で永遠に生きる機会が彼にも差し伸べられていることを説明したのです。その結果,彼は公開集会に出席しはじめ,聖書研究も始まりました。3か月後の今では伝道者になり,エホバへの献身を表わすまでに進歩し,今ではその両親も聖書を学んでいます。

エホバ神を知り,神のみことばを学んだ結果,ある人は悪霊の力から解放されました。この経験は,真理の力によって悪霊に打ち勝てることを示しています。「わたしがある男の人とその妹の家で聖書研究を始めたときのこと,その人の家に訪れて妻やむすこと聖書研究をしてほしいと依頼されました。そこで研究を始めましたが,そのときわたしははたしてそのむすこが研究を望んでいるのかどうかを知るため,『神が偽ることのできない事柄』と題する本を勧めました。するとそのむすこは『いいえ,いりません』と言うので,本を求めても別に害はないと説明したところ,彼は本を開いたかと思うまにすぐ閉じて,やにわに頭と目を手でおおいかくそうとしました。そして1節を研究し終えたとき,何か不思議な事が起きているのに気づきました。そのむすこはあたかも居眠りでもしているかのように前後に揺れはじめたのです。それは明らかに悪霊の影響によるものでした。私はエホバに保護を求めて祈りました。母親が彼を介抱しましたが,彼が無意識状態に陥って眠っていることはだれの目にも明らかでした。家族の人々は非常に驚きましたが,わたしは,何が起きているのかを聖書から説明しました。そしてわたしと聖書研究をしていたその父親は,『これはなんというできごとだろう! これが真理であることは知っていましたが,これでいっそう確信を深めました。悪霊も真理の力には勝てないことをほんとうに知りました』と述べました。やがて正常な状態に戻った少年は,わたしが彼にその本を勧めてから,彼をかかえてベッドに連れて行ったとしてわたしに食ってかかりましたが,実際のところ,少年はテーブルのそばにじっとしていたのです。2時間後に少年は悪霊から解放され,そのように振舞ったのは自分ではないこと,および夜,悪魔と花嫁のような衣装を着けた少女とが自分のへやの天井にいるのを数日間見たことを自分から話しました。別のとき,彼はからだがシーツでベッドに縛りつけられ,両腕がその少女の髪で結ばれているかのように感じました。わたしが,こうした点について聖書の述べている事柄を話し,どのようにして悪霊から自由になれるかを説明すると,彼は集会に出席し,話を聞き,研究をはじめました。その結果,いま家族全員が聖書を研究し,集会に出席しています。この少年に悪霊との問題はもうありません」。ナホム書 1章7節は,なんと適切にそれを表現しているのでしょう。悪霊の力に対してさえも,「エホバは善なる者にして患難の時の要害なり」。

シンガポール

人口: 1,865,000人

伝道者最高数: 189人

比率: 9,868人に1人

多くの若者は,生活を心配のないものにするため,海外に出かけて学問を身につけ,よい職業につける学位を得て帰国します。一人の人はそのような立場にありましたが,二人の年少の伝道者(そのうちの一人は9歳)によって,かなり考え方が変わりました。この人は過去4年間,学位のほかに何かを探し求め,共産主義に関する書物さえ読みました。「ものみの塔」と「目ざめよ!」の両誌はこの青年の物の見方を変えました。二人の年少の伝道者は数回彼を訪問し,やがて彼は驚くべき速さで知識を取り入れました。家において個人的に聖書を学び,会衆の集会に出席し,最初の巡回大会でバプテスマを受けることさえ考えました。監督は彼に,もう少し知識を得,組織ともっと交わってからにするように励ましました。その後しばらくして,彼は水の浸礼を受けました。彼は大学の学位のほかに,今では,エホバからの委任状を持っています。この委任状は学位よりも大きな力があります。彼が家に帰ったとき家族から歓迎されましたが,だれも真理に関心を示しませんでした。新しく彼が知り合った兄弟姉妹たちも彼を歓迎しました。彼は将来開拓奉仕に参加したいとの希望をはっきり話しました。しかし,まず学位で何かをしなければならないと感じたので,職業を探したところ,とても簡単に見つけることができました。彼は腕が上達し,やがて,自分が働いている鋼鉄工場部門を再編成するように頼まれました。6か月間に,生産は60%も増加しました。しかし,全時間の御国奉仕に対する希望はよりしっかりしたものになっていたので,十分なお金をためてから開拓奉仕を始めるというまちがいをしませんでした。それで,巧みにそして丁寧に辞職願いの手紙を書き,辞職の理由について説明しました。彼は大学の学位で得た仕事を今月でやめ,来月から開拓奉仕という新しい仕事を始めることにしています。

子供にエホバと自分との関係を認識させるため,聖書の教えに従って行動して子供を訓練する親は豊かに報われます。開拓奉仕に長年携わった一夫婦は,自分たちの幼い娘を訓練することに喜びを見いだしています。毎朝,日々の聖句が討議され,日中には簡単な聖書研究がなされ,夕方には祈りをともにします。そのうえ,絶えずエホバのすばらしい創造について話すのです。ある朝のこと,父親は早く仕事に出かけねばならなかったので,母親が 5歳の娘と日々の聖句を討議し,その日の活動と午後にする予定の二人の研究の上にエホバの祝福を求める祈りをささげました。その日母親は激しい頭痛がし,午後の研究の時間にはほとんど病気になっていましたので,研究を休まねばならないと覚悟しました。それを聞いた娘は母親のところに静かに来て,「ママ,元気でないのはかわいそうだけれど,けさ,わたしたちの研究に祝福がありますようにとエホバにお願いしましたね。もししなかったらエホバはどう思うかしら」と言いました。母親はそれを聞いて強く心を打たれ,研究の用意をしました。後日母親は,その時はそれまでに経験した中でも,とても楽しい午後であったと述べました。

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