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聖句を見つけるのはむずかしいですかものみの塔 1971 | 3月1日
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がある場合,特に適切と思われる二,三の聖句を選んでおくと有益です。それをどんな順序で読むかを決めたら,聖書の表紙の内側に,主題を書き留め,その横に,一連の聖句の中で最初に使うものの場所だけをしるしておきます。そうしておけば,その聖句を使って討議を続けるとき便利です。一連の聖句の中の最初の句の次に,2番目の聖句の場所,その次には3番目の聖句というように書き足していきます。
概して,あまり多くの聖句を書き連らねないほうが賢明です。注意深く選んだ聖句であれば,数個でたいてい十分です。手始めに,他の人と最も楽しく話せる主題を四つか五つか選んで,その各にこれと同じような一連の聖句を準備してみてはいかがですか。そうすれば時経つうちに,いろいろな人が尋ねる他の主題に関しても資料を調べる必要が生じて,それを付け加えられます。しばらくする間に,主題と聖句の表は大きくなっていくはずです。
どの章かを覚えることに努力を集中する
かぎとなる聖句を記憶する助けになるのは,それが何章にあるかを覚えるよう努力を集中することです。節のほうには,見つけやすいようにしるしがついていれば,早く捜せます。
聖書には1,189章,3万1,173節もありますから,それを全部覚えるのはたやすい仕事ではないことがわかります。ですから,多くの人が経験しているとおり,かぎとなる聖句のある章を覚えるよう努力を集中することが,最善の方法です。たいていの人の記憶力には限りがありますが,どの章かを覚えることに努力を集中するなら,容易に捜しだせる聖句の数をふやせるものです。このように,たいていの人は,その聖句が何節かまでわざわざ覚えようとはしません。何章かがわかりさえすれば,捜している聖句は簡単に見つけられるからです。その聖句にしるしがついているなら,なおさらのことです。
助けとなる出版物
特定の主題に関して聖句を捜している場合,「すべてのことを確かめよ」と題する,464ページの本を利用できます。この本には,70の主題が取り上げられており,それに関連する聖句がそのまま引用され,しかも論理的な順序で配列されています。
「聖書の話の筋書」も同じく有益です。32ページから成るこの小冊子には,世界じゅうで最もひんぱんに聞かれる,聖書に関する数々の質問に答えられるよう,244の聖書の話が載せられています。ですから,「聖書の話の筋書」は,聖書の研究生が種々の題目に関する聖句を捜しだすための助けと言えます。しかし,聖句は参照されているだけで,引用されていませんので,各自が聖書を開いてその聖句を調べねばなりません。たとえば,神ご自身の定めの時に地球は一変して,全地が楽園になることを人に教えたい場合には,「地」という主題の下を見さえすればよいのです。そこには,「地に対する神の御目的」という見出しの下方に,「楽園は〔王〕国によって復興される。……マタイ 6:9,10。イザヤ 65:21-23」としるされた副見出しが出ています。今はそれだけの聖句で十分かもしれませんが,もっと多くの聖句が必要な場合には,同じ見出しの下に参照されている他の聖句を使えます。
英語の聖書で聖句を見つける際,最もよく使われる研究用の助けは聖句索引です。聖句を見つけるこの助けは,次のように定義されています。「アルファベット順に配列された語句索引。各主要語が聖書本文のどこに出てくるか,ならびにその文脈あるいは各についてその前後の語を示したもの」。厚い聖書語句大辞典もありますが,英語の聖書を持っているかたなら,後ろのほうについている小型の聖句索引を使っておられることでしょう。
しかし,聖句索引を使いはじめても,失望させられる人が少なくありません。捜している聖句がどうしても見つからないからです。聖句それ自体の中に出てくることばを思い出す代わりに,主題のほうが頭にあるから,そういう問題にぶつかるのです。それに小さい聖句索引を使っているなら,すべての聖句が記載されていないのは当然のことです。ですから,聖句の中に出てくると思うことばを引いても問題の聖句が見つからない場合には,他に思い出される名詞や動詞の箇所を調べてみるとよいでしょう。
たとえば,主の祈りがどこに出てくるかを思い出そうとしているとします。その際,新世界訳聖書(英文)の後ろの用語索引を見るなら,「父」(Father)「名前」(Name)「清められる」(Sanctified)「王国」(Kingdom)「意志」(Will)などの所にしるされています。
しかし,聖句索引を使って聖句を捜す前に,それが聖書のどの本に出てくるかを思い出すようにしましょう。だれがその聖句を語ったのか,と自問するなら,それがどの本に出てくるかがわかり,特に,大きい聖書語句辞典を使う際,時間を節約できます。
他の人に神のことばを教える
聖句を見つけるのに熟練する最善の方法の一つは,自分の聖書を使って他の人に教えることです。何事を覚えるにしても,練習することによって慣れるのが最善の方法です。ですから,聖書を使えば使うほど,聖句が見つけやすくなります。
たとえば,子どもは親にたくさんの質問をしますが,その際,親が時間をかけて,聖書から子どもとともに答えを得るため,聖書をその場で読むなら,子どもたちは神のことばに対して尊敬の念を持つよう助けられるでしょう。さらに親も,聖句を見つける能力を改善することになります。
また,聖書を読むことによって,平和な新秩序に対する自分の希望を友人とわかち合いたい,と思うようになるかもしれません。その時には,自分の聖書を使ってください。
神のことばに親しみ,それがどんなにすばらしい宝であるかを他の人々が認識するよう助けるため,聖書の使い方に熟達するにつれ,喜びはひとしお大きなものになります。(ヘブル 5:14)聖句を容易に見つけることができるなら,自分自身豊かな満足感を味わえるだけでなく,聖書の偉大な著者,エホバ神に誉れをもたらすことになります。
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「地の最も遠いところにまで」証言するものみの塔 1971 | 3月1日
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「地の最も遠いところにまで」証言する
エホバの証人の1971年度年鑑より
日本
人口: 103,100,990人
伝道者最高数: 9,478人
比率: 10,878人に1人
昨奉仕年度のはじめ,日本のエホバの証人は,東京後楽園競輪場で開かれた,「地に平和」国際大会から豊かな祝福を受けました。ノア兄弟の公開講演に1万2,614名が出席したことや,798人という記録的な数の人々がバプテスマを受け,新しい兄弟・姉妹となったことはわたしたちを感動させました。それらバプテスマを受けた人々のうち81人は,9か月以内に,正規開拓奉仕を始めました。確かに,こうしたおう盛な開拓者精神は,日本での最近の拡大に著しく貢献してきました。休暇開拓者の数は前年よりも49%増加し,正規開拓者はわずか12か月間に592人から1,111人にふえました。昨奉仕年度も毎月,伝道者の新最高数が記録され,7月をもって,丸3年,毎月連続して記録が更新されたことになります。8月の伝道者新最高数は9,478名でしたが,これは前奉仕年度の平均伝道者数の38%増加に当たります。しかも,そのうち1970奉仕年度中にバプテスマを受けた人は2,245人で,この数は前年にバプテスマを受けた人,すなわち1,023人の2倍以上になります。
1963年に完成された当時はたいへん大きく思えた,東京支部の6階建てのビルも,すべての仕事を処理する所としては,今では手狭になっています。ですから,東京から南西約120キロの,富士山のふもとにある沼津市に,新しく土地家屋を購入する承諾をノア兄弟から得た時のわたしたちの喜びは並々ならぬものでした。4,000平方メートルあまりの敷地にある,九つの日本家屋は,文書や雑誌の保管・発送のために利用されたり,王国会館,王国宣教学校および宣教者の家として使用されたりしてとても役に立っています。
11歳のある少女の寄せた次の手紙から,若い伝道者たちも「ものみの塔」誌の価値を認めていることがわかります,「7月15日号の『ものみの塔』に
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