-
時間のあるうちにエホバに帰りなさいものみの塔 1969 | 10月1日
-
-
ものみの塔協会の支部に問い合わせてください。喜んでお知らせします。クリスチャンの兄弟たちはあなたを歓迎するでしょう。彼らはあなたに会うことを喜び,また聖書の勉強を喜んでご援助するでしょう。
もう一度真理を学んで正確な知識を得なおす必要を感じられるならば,彼らは,ものみの塔協会が発行した192ページの聖書の手引き,「とこしえの命に導く真理」という本を用いて6か月間,聖書の重要な真理を学ぶお手伝いをします。あなたもそれを望んでおられるのではないでしょうか。彼らはほんとうに,あなたがもう一度真理の道に堅く立つために必要なあらゆる実際的な援助をあなたにさしのべます。彼らは,マタイ伝 18章12節から14節にあるたとえを話されたときのイエスと同じ気持ちでいます。「汝等いかに思ふか,百匹の羊を有てる人あらんに,もしその一匹まよはば,九十九匹を山に遺しおき,往きて迷えるものを尋ねぬか,もしこれを見出さば,誠に汝らに告ぐ,迷はぬ九十九匹に勝りてこの一匹を喜ばん。かくのごとくこの小き者の一人の亡ぶるのは,天にいます汝らの父の御意にあらず」。
エホバはあなたが帰るのを喜ばれる
エホバは,へりくだる,心のくだけた者に対しては無限のあわれみをもたれる神であることを忘れないでください。(イザヤ 57:15)わたしの罪は深すぎて帰れない,と考えないでください。「なんぢらの罪は緋のごとくなるも雪のごとく白くなり紅のごとく赤くとも羊の毛のごとくにならん」(イザヤ 1:18)あまりにも長いあいだエホバから離れているので,そのへだたりを埋めることができないと考えないでください。英国に住む一老人は,ことし,つまり1969年になってふたたびエホバの証人と聖書の勉強をはじめ,集会に出席しはじめました。この老人が最初にエホバの証人に会ったのは55年まえで,第一次世界大戦のときでした。彼はエホバの証人と2年間聖書の勉強をしましたが,その後離れて行きました。いま彼はまたエホバに帰ろうとしています。
もしあなたが,自分はエホバから離れていると感じられるならば,エホバも,そしてあなたの兄弟たちも,あなたの帰るのを待ち望んでいることを忘れないでください。エホバを見いだすのは困難ではありません。「事実,神はわれわれひとりびとりから遠く離れておいでになるのではない」からです。(使行 17:27,新)きょうという日に,へりくだって祈りのうちに神を呼び求め,過去の罪とあやまちの許しを請うのはいかがですか。自分の荷を負うのを助けてくださるように,心を開いて神にお願いしてください。(ペテロ前 5:7)今後,神のみこころが行なえるように,聖霊を豊かに与えられることを神に願ってください。(ヨハネ第一 5:14)それから行動してください! ためらってはいけません。延ばしてもいけません。時は急速につきています。エホバとその民のところにもどり,彼らと交わってください。そうです,今,時間のあるうちにエホバに帰ってください。
-
-
『こうべを上げ』て救いを知らせるものみの塔 1969 | 10月1日
-
-
『こうべを上げ』て救いを知らせる
エホバの証人の1969年度年鑑より
タイ
人口: 31,800,000人
伝道者最高数: 334人
比率: 95,210人に1人
バンコックにある支部は,タイ,カンボジア,ラオスおよびベトナムでの御国のわざを監督しています。戦争で分裂した現代の世界にあって,この地域一帯には対策を必要とする多くの困難があります。しかしそれにもかかわらず,エホバの証人は御国のよいたよりを引き続き宣べ伝えており,これらの国の人々に多くのなぐさめを与えています。
タイの伝道者は広い範囲に分散していて,その多くは仏教徒に囲まれた孤立した場所に住んでいます。会衆を離れて孤立した所に移り,霊的に弱くなった人がいます。しかし,つぎの経験が示すように,弱くならない人もいます。数年前,ある特別開拓者はタイの最北端に住む一人の少女に1冊の本を配布しました。この開拓者はそれからつぎの区域へ移りました。ところがこの少女は真理についてさらに深く学ぶためにわざわざバンコックまで行きました。少女はバプテスマを受けて故郷に帰り,一人で勤勉に伝道しました。その結果,一人の婦人が真理を受け入れバプテスマを受けました。最初に姉妹になったこの少女は,特別開拓者になって別の土地に移りました。しかし,2番目の姉妹である婦人は,孤立していたにもかかわらず何年ものあいだその霊的な状態を保って,定期的に野外奉仕をし,また自分の子供たちと研究をしました。子供たちは成長して野外奉仕に参加しはじめました。二人の息子は進歩したいと考えて大きな町に移り,そこで会衆と交わりました。この二人は浸礼を受けました。一昨年このうちの一人は数か月間休暇開拓奉仕をし,もう一人は現在正規開拓者です。娘は今年バプテスマを受け,現在正規開拓者の資格ができるまで休暇開拓奉仕をしています!
子供たちを導いたこの姉妹はそのめいとも研究しました。その少女は開拓奉仕のことを聞いた時から自分も開拓者になろうと心に決めていました。学校を卒業した時,真理に反対していた親族は学資を出してあげようと申し出ましたが,少女は断わりました。進学するかわりに会衆に交わってさらに真理を学び,開拓者の資格を身につけようとバンコックで仕事を見つけました。少女はすべての集会に定期に出席し,勤勉に宣教に参加しました。開拓者になる準備ができたと感じた時,パートタイムの仕事をさがしてみましたが成功しませんでした。少女はエホバに祈りを通して近づき,自分をエホバにゆだねて仕事をやめ,開拓奉仕をはじめました。少女はエホバの奉仕に従事したことを後悔したことはありません。最近の地域大会の劇でエフタの娘の役を一生けん命演じました。この少女は今では幸福な特別開拓者の一人です。
集会にはいつもおとなに交じって多くの子供が出席しますが,これはわたしたちの喜びです。真理が子供たちの心にどれほどしみ込むかを軽く見てはなりません。学校に行くようになる前に家で教えられていれば,子供たちはいろいろな事情のもとでどのようにすればよいかがわかるでしょう。
一兄弟は次のように書いています。「4歳になるわたしの子供が通っている幼稚園は仲間の園児の誕生会の最中でした。誕生会は休み時間に開かれました。全員がまるくなってすわり,バースデー・ケーキを食べながら『ハッピー・バースデー』の歌を歌うことになっていました。わたしの子供は先生に,エホバの証人がクリスマスや誕生日を祝わないことを話し参加するのを断わりました。そして一人で席をたつと幼稚園の階段に腰かけてミルクを飲みました。子供はバースデー・ケーキを食べたり歌を歌うことをきっぱりと断わりました」。
イエスは「わが羊はわがこえを聞き……彼らは我に従ふ」と言われました。一人の特別開拓者は町から18キロも離れた村に住む仏教徒の家族と数か月研究し,つぎの任命地へ移りました。その家の主婦は創世紀の創造の記録と「楽園」の本の最初の2,3章から非常な感銘を受けました。それで開拓者が来なくなると夫にタクシーで町まで行ってエホバの証人を捜してくれるように頼みました。この夫婦は一組の特別開拓者を見い出し,研究を続けました。まもなく開拓者はこの家族を大会に招待し,主婦はバプテスマを受けました。1年後にその家の長女がバプテスマを受け,まもなく休暇開拓をしました。後に夫も真理を受け入れてエホバに献身しました。夫は車を買うことを計画していましたが,その費用で大きなすばらしい,コンクリートと木材を使った御国会館を建てました。この御国会館は設備が十分整っており,特別開拓者夫婦のためのここちよいすまいが付属しています。1968年4月の献堂式には巡回大会がこの新しい会館で開かれ,12人がバプテスマを受け,188人が公開講演に出席しました。この家族の長女はもうかなり長いあいだ開拓奉仕をしています。
スペイン
人口: 31,343,800人
伝道者最高数: 6,686人
比率: 4,688人に1人
10年ほど前に一人の兄弟は,エホバにより効果的に奉仕する目的で,小さな町から会衆のない大きな都市へ妻子を連れて移りました。家族を養う責任があるのでその兄弟は開拓奉仕に参加できませんでしたが,急速に発展するその土地での伝道のわざにあずかれたことは兄弟にとってどんなに大きな喜びだっ
-