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ファンディーを見直す目ざめよ! 1974 | 1月22日
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実験的な施設です。もう一つは,フランスのランス川にまたがる大々的な発電施設であり,現在では毎年5億4,400万㌔ワットの電力を生み出しています。「だから不可能ではないのだ」と技術者たちは言い,彼らはいま自分たちの技術を巨大なファンディーとなんとか取り組ませようとしています。
別の理由は,潮力に伴う根本的な問題が解決されるようになったことにあります。潮力の場合には,産出されるエネルギーの量が潮の干満という自然のリズムに支配され,エネルギーの必要な時間と必ずしも一致しないという問題がありました。しかし,新しい逆流式タービン発電機の開発と,毎日できるだけ定量のエネルギーを供給するための新しい計画法とによって,潮力利用の実際性が見直されるようになったのです。
そして今,ファンディー湾への新たな注意を促している大きな要素は,エネルギー危機の問題でしょう。また,しだいに高まる汚染の問題も関係しています。潮力は本来“きれいな”動力であり,大気,土地,水などに対する汚染の問題は知られていません。さらに,潮力は鉱物資源の場合のように尽きてしまうということがなく,絶えることのない潮の干満と同じく常に存続する動力源です。
こうして,動力に対する需要はあり,それに応ずるエネルギーは存在しています。また,技術上の問題の多くも,複雑で難しい面を含むとはいえ,今日解決しがたいものではありません。では,ファンディーの潮の干満から人間がいっそうの益を得ることを阻んでいるものはなんでしょうか。費用です! そのような膨大な計画を財政的に支えてゆくこと,莫大な建設費,それに,高い利子率と高まるインフレの傾向とが大きな障害となっているのです。経済上の利益が優先されることの多い今日の世界の事物の体制では,これは確かに障壁となり,ファンディーの並はずれた大きな潮の満ち引きも当分は活用されることがないでしょう。
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盲人にも『汚染は見あたらなかった』目ざめよ! 1974 | 1月22日
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盲人にも『汚染は見あたらなかった』
◆ アメリカ,ワシントン州に住む19歳のある大学生は,生来の盲人ですが,エホバの証人とともに聖書研究を定期的に行なって喜びを得てきました。彼は,その聖書研究を司会している奉仕者に招かれて,その地方で開催されたエホバの証人の大会に3日間全日出席しました。その大会後に行なわれた聖書研究のさい,大会をどのように楽しく過ごしたかについて尋ねられた,その盲目の青年はこう答えました。「すばらしい大会だったと思います。その大会に出席して,多くの喜びを得ました。会場では汚染は見あたりませんでした」。そこで,奉仕者は尋ねました。「失礼ですが,目の見えないあなたが,汚染は見あたらなかったと言われるのはどういう意味でしょうか」。
学生はこう説明しました。「空かんにけつまずくこともありませんでしたし,新聞紙やたばこの吸いがらを踏んだりしたこともありませんでした。だれもたばこをのんではいませんでしたし,私の行っている大学や私が出席している他の団体の会合で耳にするようなきたないことばも聞きませんでした。それに,人びとも,また幼い子どもたちさえ親切でした。押し合ったり,争ったりする人もいませんでした。私はみなさんが示したこうしたりっぱな特質を特に尊いと思っていますし,これらの人たちは聖書の教えに従って生活しているということがよくわかります」。
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