ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 塔75 12/1 733ページ
  • 威風を誇るレバノン杉

視聴できるビデオはありません。

申し訳ありません,ビデオをロード中にエラーが発生しました。

  • 威風を誇るレバノン杉
  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1975
  • 関連する記事
  • 堂々としたレバノン杉
    目ざめよ! 1977
  • 杉
    聖書に対する洞察,第1巻
  • その「樹」は倒れて世界を震撼させる
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1977
  • その『うるわしい』樹の下から出なさい!
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1977
もっと見る
エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1975
塔75 12/1 733ページ

威風を誇るレバノン杉

レバノン杉ケドルス・リバニは,ヒマラヤ原産のヒマラヤ杉やアフリカ原産のアトラス杉と同じ科に属する常緑樹です。また,米国カリフォルニア州のセコイアとも類縁関係にあります。

聖書の中で,レバノン杉(香柏)は,森林の他のどの樹木よりも際立つものとして描かれており,70回ほども言及されています。レバノン杉は,聖書時代と同様今日でもレバノン山脈の斜面に生育しており,標高1,800㍍の地帯にまでその木立があります。ダビデおよびソロモン王は,杉材を求めてレバノンに人を遣わしました。それから何世紀か後,バビロンの「捕囚から帰ってきた人々」も,エホバの神殿の再建のためにレバノンの杉材を用いました。フェニキア人やエジプト人は,船を建造するさいに,船体だけでなくその帆柱にもこのレバノン杉を使用しました。―サムエル後 5:11。列王上 5:8。エズラ 3:7。エゼキエル 27:5。

かつて,これらレバノン杉はレバノン山脈一帯に生い茂っていましたが,今日では,樹齢二百年から千年の杉わずか400本余が幾つかの木立を作っているにすぎません。古今の戦争の惨害やトルコ人による支配,そしてヤギなどが,レバノン杉の減少に拍車をかけたものと思われます。ヤギが杉の木立に入り,若木を損なうのを防ぐため,レバノン政府は,木立のまわりに石壁を築きました。―イザヤ 14:5-8。

アメリカン・フォーレスト誌1969年1月号が指摘するように,レバノン杉は,荘重さ,美しさ,強さを兼ね備えている点で,植物界でも無上の光栄を受けるに値します。レバノン杉を描写するのに,聖書は,「優れたる」とか「栄華なる」といった表現を用いています。―雅歌 5:15。エゼキエル 17:23。

レバノン杉などの香木の類を表わすヘブライ語エレズには,“確固とした”という元の意味があり,どっしりと構えた幹や根のことを考えると,この名は実に適切であると言えます。レバノン杉は,高さが36㍍ほどに成長し,幹の周囲は14㍍ほどのものもあります。枝は,幾重にも層を成してほぼ水平に伸び,その長さは15㍍にも達します。そのため,このように広がった枝を含めると,レバノン杉の周囲は90㍍を超えることになります。レバノン杉は,長さ10㌢ほどの黄褐色の毬果,毛の生えた,5㌢ほどの尾状花また,長さ1㌢余の針状葉を生じます。

レバノン杉からは,薫りの高い,赤味を帯びた木材が得られます。これは驚くほど節が少なく,みがくと光沢が出ます。そのため,高級家具材として最適です。レバノン杉は樹脂を多く含んでいるため,腐りにくく,虫も寄せ付けません。その杉材の強さは,高くて険しい山の斜面に生育していることと関係があるものと思われます。その証拠として,英国の公園に植樹された若木からは,本場のレバノン杉より材質の劣ったものしか得られません。強くて美しいその材質ゆえに,レバノン杉は,昔,船の帆柱だけでなく,家屋のはりや柱,鏡板や張り板などにも用いられました。―列王上 6:9-20; 7:2-12。

クリスチャンにとって特に興味深いのは,聖書の中でレバノン杉が比喩的に用いられていることです。そのそびえたつ背丈から,レバノン杉は,エホバ神によって低くされる,この世の地位と権力を持つ高慢な人々の象徴として用いられています。(イザヤ 2:13。エレミヤ 22:23。エゼキエル 31:2,3。アモス 2:9。ゼカリヤ 11:1,2)レバノン杉の強さは,エホバの声がどれほど強力であるかを印象づけるのにも用いられています。聖書はこう記しています。『エホバのみ声はちからあり エホバのみこえは稜威あり エホバのみこえは香柏をおりくだく エホバ,レバノンのこうはく[レバノン杉]を折りくだきたまう これを小牛のごとくおどらせたまう』― 詩 29:4-6。

また,正しい人に注がれるエホバの祝福のもたらす結果は,しっかりと根を張ったレバノン杉と対比されており,聖書にこう記されています。『正しきものは棕櫚の樹のごとく栄え レバノンの香柏のごとくそだつべし』。(詩 92:12)神の霊がバラムに臨み,イスラエルを祝福するよう動かした時,バラムは,『ヤコブよ汝の天幕は麗しきかな イスラエルよ汝の住まいは麗しきかな これは……水のほとりの香柏のごとし』と言いました。(民数 24:5,6)神のみ子であるメシアも,神ご自身によって植えられた一本のレバノン杉として描かれています。―エゼキエル 17:22。

今日レバノンに生育しているレバノン杉は,こうした樹木に関する聖書の記録が正確であることを裏付けています。また同じ記録は,この世の支配者たちが,レバノン杉のように威厳を保ち,地位と権勢を備えてはいても,エホバ神の力強いみ声の前に低くされることを保証しています。また同時に,神のしもべは,義の道を歩み続けることにより,レバノン杉のように,強くて,よく耐え,品位を保ち,周囲の環境の緊張にも抗し得るようになる保証ともなっています。レバノン杉の場合,高く険しい山の斜面という厳しい環境が,かえってその強さを増し加える結果になっています。そうです,クリスチャンの場合も,苦難に耐えることによって強くなり,「是認を受けた状態」に入って希望を確かなものにできます。―ローマ 5:3-5。

    日本語出版物(1954-2026)
    ログアウト
    ログイン
    • 日本語
    • シェアする
    • 設定
    • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
    • 利用規約
    • プライバシーに関する方針
    • プライバシー設定
    • JW.ORG
    • ログイン
    シェアする