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目ざめよ! 1977
目77 8/8 20–21ページ

花を咲かせたミズキを見ましょう

春に花の咲いている木々を見て,心をはずませない人がいるでしょうか。春の花で最も美しいものの一つに,ハナミズキ(コーナス・フロリダ)があります。

ミズキは,北半球の気候の穏やかな地域に育ちますが,ある種類は南米のペルーで繁茂しています。ハナミズキは米国東部の広い地域で見られます。実際,フロリダ州からカナダ南部にかけて,また西はカンザス州,オクラホマ州辺りまでよく生育しています。それは低木ですが,中には12㍍を超えるものもあります。森林地帯では,しばしば高い木の下に生育しているのが見られます。ミズキの種類は約40種もあり,そのうち14種は米国で育ちます。

それにしても,英語ではなぜミズキを“ドッグウッド(犬の木)”と呼ぶのでしょうか。その起源ははっきりしておらず,そうした言葉の由来に関する資料には,とかく食い違いが見られます。しかし次のことは確かです。17世紀の初めころ,人々はヨーロッパ産のミズキ(コーナス・サンギニア)の樹皮を煮出して薄め,それで皮ぜんにかかった犬を洗ったり,犬にかまれたところを治療したりするのに用いていました。そのために“ドッグウッド”という名前が使われるようになったのかもしれません。

ハナミズキの樹皮には,その割合は異なりますが,キナノキのものと同じ成分が含まれています。ご存じのように,キナノキはキニーネの原料で,スペイン人が南米を探険した時代から解熱剤として効き目のあることがよく知られていました。米国では,南北戦争中,ミズキの樹皮から作った強壮剤が負傷兵や病気にかかった兵士の治療に用いられました。それには解熱と消毒の効果がありました。

言い伝えに関連した美しさ

でも,“ミズキ”という名前を聞いて大抵の人が考えるのは,よく知られているその花のことでしょう。それは美しい花です。ミズキの花弁は包葉と呼ばれますが,これは厳密に言うと花弁ではないからです。白やピンクの包葉に優雅に取り巻かれた,小さな黄色い花の密集した部分が,ミズキの本当の花です。包葉の先端には,さび色で縁どられた円形の切り込みがあり,このさび色の切り込みから一つの言い伝えが生まれました。

その言い伝えでは,イエス・キリストはミズキの木に掛けられたと言われています。イエスはミズキに深く同情され,それ以降,ミズキが刑の道具として使われないよう,その丈を低くし,イエスの手にあるくぎ跡の印を花弁に付けたのだというのです。その結果,包葉の円形の切り込みの回りがさび色になった,と言われています。この話が余りにも有名になったので,今日多くの人は,ミズキを見るとそのことしか考えません。でも,これは単なる想像上の言い伝えであるということを覚えておいてください。聖書はそうした事柄について何も語っていないからです。

実用的で美しい

創造者はミズキを作られたとき,美しい木としてのみならず,大変有用なものとして作られました。アメリカの移住者たちは,解熱剤としてミズキの樹皮を用いただけでなく,固くて重みがあり木目の細かいミズキの材木が,工具の取っ手や織機の横糸を通す杼,木版師の使う板木や木版台,また火薬用の木炭に適していることを知りました。彼らは,鉄の硫酸塩とミズキの樹皮とを混ぜ,良質の黒インクを作りました。人々は間欠熱に悩むと,ミズキの樹皮のせんじ薬を飲み,その細い若枝を歯ブラシ代わりに用いました。移住者たちは,ミズキの幹や根に近いほうの枝で家具を作り,小さな枝を暖炉で燃やして身を暖めました。ミズキの葉は家畜用の飼い葉になりました。これにはカルシウムが大変豊富に含まれています。移住者たちはさらに,インディアンがミズキの根の皮から取った緋色の染料で,外衣やベルトに色を付けることを知りました。

あなたは庭にハナミズキを植えて,一年中その美しさを楽しみたいと思われますか。苗を買う以外に,接ぎ木やさし木をすることもできますし,種を植えて新芽の出るのを待つ方法もあります。鮮やかな赤色の果実もしくは核果は,木全体が見事な緋色に変わる秋に実りますが,種が二つあるミズキの実は美しく,しかも実用的と言えます。ミズキの種は,一晩雨水につけ,外側の皮をはがしてから植えます。ミズキは成長した木の切り枝からでも容易に芽を出し,北米では1731年以来,ミズキの接ぎ木が行なわれています。薄いピンクのミズキと濃い赤色のミズキを接ぎ木すると,花の季節たけなわのころに驚くほど美しい花が咲きます。

助けになるヒント

ミズキは,日光のよく当たるところでも,大きな木の陰でも同じように生育します。しかし,日光の当たるところのほうがより美しく咲くようです。肥えた土地でも非常にやせた土地でも,ミズキはほとんどあらゆる土壌に順応します。苗の植え付けは,実に簡単です。でも肥料をやらないでください。肥料を与えると枯れてしまう場合があるからです。浅目に植え,特に最初の夏はいつも十分水をやり,きちんと覆いを掛けてやらねばなりません。小さな木が成長して強くなるまでは,亀甲金網などで囲んでおきます。そうすれば人や機械に踏みにじられることがないでしょう。

花の盛りの時期には,ミズキを室内に入れて部屋を飾りたいと思われるかもしれません。花を長くもたせ,新鮮な状態に保つために,一つ秘けつがあります。下のはうの茎を割って,皮を4,5㌢はがします。それからすぐ,沸騰していない湯に一分間つけます。こうすれば毛細管活動を妨げ,ちょうど花器の水を毎日替えるのと同じように新鮮さを長持ちさせることができ,いつまでも生き生きしています。

枝を水平に張り,色鮮やかな葉を付けるミズキは大変印象的な木で,米国のバージニア州とノース・カロライナ州が共にこの花を州花に選んだ理由が理解できます。またこれは,カナダのブリティッシュ・コロンビア州の州花でもあり,米国のミズーリ州はミズキをその州木としています。この花は小さな庭に植えても,工業団地の造園に用いても楽しいものです。しかし,わたしたちの多くにとって,美しいミズキはエホバ神への感謝の念を引き起こさせるものです。エホバ神は地上のすべての植物を創造され,人間の生活を喜ばしいものにしてくださいました。

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