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フランスが着手した,工業への太陽エネルギー利用目ざめよ! 1979 | 9月8日
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の方法で発電を行ないます: オデイロ発電施設の焦点に置かれているボイラーの中で,“ジロ・サーム”と呼ばれる高熱流体の温度が摂氏335度に上昇します。蓄熱装置と三台の熱交換器によって,この高熱流体は摂氏270度の水蒸気を作り出します。次いで,水蒸気は交流発電機のタービンを回し,電気を発生させます。
フランス南部のマルセイユ近郊では,異なった様々な型の鏡を用いてテストが行なわれています。この分野で先鞭をつけたフランスは,出力1,000㌔㍗のモデル発電所の建設を考慮しており,1980年中に出力を1万㌔㍗台に高めることを目標にしています。
太陽エネルギーの将来の利用
フランスのル・モンド紙は,太陽エネルギーを工業の分野で様々に利用できることを指摘して,こう報じました。「広い範囲に降りそそぐ,廉価な太陽エネルギーは,発展途上国の必要にまさにうってつけであるように思える。……とりわけ,へき地の揚水ポンプを動かすのに適しているようである。中南米やアフリカでは,幾つかの村落の必要とする水が[太陽熱を利用した]信頼性の高い単純な装置を備えた揚水所から送られている。これらの装置の大部分は地元で製作することが可能である。これは,現在ひんぱんに用いられているディーゼルエンジンによる装置と,次第に比肩,競合するようになっている」。
フランスは,ブラジル,イラン,エジプト,アルジェリアの各国と太陽エネルギー協力協定を結んでいます。レクスプレス誌はこう報じています。「この問題に関しては,南の国々が有利な立場にある。なぜなら,太陽エネルギーを最初に利用することができるのはこの地域の国々だからである。これらの国々は,太陽エネルギーの効率を高め,霧に覆われた北の工業国をしのぐことが可能である」。
サウジアラビアなどのアラブ諸国は,太陽エネルギーの研究協力に積極的のようです。フランスの技術はサウジアラビアの申し出に応じることのできる水準にあります。新エネルギー源省のフランス政府代表M・ジャン・クロード・コリによると,「現在のところ,[フランスは]すぐに使用できる太陽熱発電プラントを提供できる事実上唯一の国」だからです。
新しいエネルギー源に関する1978年度のフランスの国家予算は急増しました。太陽エネルギー関係の費用も倍になりました。こうした努力は,太陽熱,風力,水力,海洋の潮流などのきれいなエネルギー源を賢明に用いれば,エネルギー問題を漸次解決できることを示しています。増大するエネルギーの需要を満たすために,人間は『地を破壊させる』必要など全くないのです。―啓示 11:18。
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日本最大の桜の木目ざめよ! 1979 | 9月8日
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日本最大の桜の木
鹿児島県大口市近くの国有林の中へ入った調査団は,その森林内に桜の大木があるという話が事実であることを実証しました。それは海抜約600㍍の森林内の道路わきに生えていました。大きさはどれほどでしょうか。幹の太さは根元の部分で周囲22.2㍍,地上1㍍の所では10.9㍍でした。幹は24㍍もの高さに達し,枝の広がりを含めると28㍍ほどになります。樹齢は600年と推定されています。1977年にこの木が発見されるまでは,山梨県武川の“神代桜”が日本で最大の桜の木とされていました。その木の高さは13㍍で,幹の周囲の太さは10.6㍍,根元の部分は13㍍です。樹齢は1,000年と推定されています。
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