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  • 休暇開拓の特権を楽しんでください
    王国宣教 1970 | 2月
    • よく陥ったものです。それでも,さらに多くの奉仕をする必要も感じていました。……わたしは昨年の4月に休暇開拓をし,開拓奉仕こそ自分のすべきものであることをはっきり理解しました」。それでその兄弟は生活をよく調べ,まず休暇開拓をし,次に正規開拓者となる方法を見いだしたのです。恐らく自分をよく調べることにより,あなたも同じことを行なえるでしょう。

      家族を持つある女教師は良い伝道者でいることに甘んじようとしていました。その姉妹は次の手紙を寄せてきました。「開拓奉仕に関する記事が『御国奉仕』に載るたびに,わたしは良心のさされるのを感じました。そして,文部省にわたしのエネルギーの最良の部分をささげ,エホバにはその残りだけしかささげていないことを知っていました。その逆であるべきことはわかっていましたが,不信者の夫と幼いむすこをかかえ,はたして自分に開拓奉仕が行なえるかどうかを疑っていました」。巡回のしもべの訪問中姉妹は休暇開拓をし,そのときしもべはどのようにして正規開拓者になれるかを姉妹に示しました。現在その姉妹は正規開拓者です。あなたはこれほど大きな調整を行なえないかもしれませんが,1年のうちいつか休暇開拓をするように取り決めることが可能かもしれません。―出エジプト 23:19。

      自分を吟味するに際して,ある兄弟たちは自分の献身の誓いと,それが自分に意味するものについて特別に考慮を払っています。そのように自分を正直に調べた結果,多くの人は休暇開拓をし,またある人は正規開拓者になりました。ある若い兄弟は,自分の生き方について真剣に考えた結果,自分が『エホバに生命をささげていた』ことを悟り,それがきっかけで休暇開拓奉仕に携わり,やがて正規開拓者になったことを語りました。一姉妹は,「わたしは独身でしたので,献身の誓いに恥じない行動をするように努力すべきことを感じました」と述べています。別の兄弟は,「全時間宣教に携わるようになった一番の理由は,エホバへの献身です」と語りました。確かにわたしたちひとりびとりは自分の献身を調べてみることができるでしょう。聖書も次のようにさとしています。「なんぢら信仰に居るや否や,自ら試み,自らためしみよ」― コリント後 13:5。

      休暇開拓をする絶好の時期

      特別な活動のある3月と4月ほど,休暇開拓を始めるのによい時があるでしょうか。3月22日,日曜日には記念式が行なわれます。記念式に先だつ数週間には,人々を御国会館に招待する特別な努力が払われますので,それは普通活気に満ちたものになります。野外宣教にはいつもより多くの兄弟たちが参加するため,いっしょに働く人がいないということはありません。それに加えて,3月29日には,「楽園の平和に戻る道」と題する講演がすべての会衆で行なわれます。題を聞いただけでも聞きたくなるような講演です。3月中のこれらの特別活動はわたしたちが野外宣教に存分に参加することを促し,また休暇開拓奉仕の喜びを加えるものともなるでしょう。

      記念式の時期にはいつもエホバとわたしたちの救いのためのエホバの取り決めに対して認識を深めさせるものがあるので,いままで多くの兄弟たちが励まされて記念式の時期に休暇開拓を行なってきました。このことのために自分の物事を調整した人は大ぜいいます。一監督は,伝道者の3分の1が記念式の月に休暇開拓をしていたことを報告しています。他の会衆においても,「65人の伝道者のうち,25%」がその時に休暇開拓を行ないました。別の監督は,「37名の休暇開拓者,すなわち,休暇開拓の資格のある伝道者の50%が参加したのは喜びです」と語っています。これらの開拓者たちが会衆にもたらした喜びと熱意を想像することができます。兄弟たちは純真な気持ちでそれを愛しているのです。あなたの会衆では今年何人が休暇開拓を行ないますか。エホバと御子がわたしたちにしてくださったすべての事柄に感謝を表わすのに,これ以上の方法があるでしょうか。休暇開拓を行なうのに3月よりよい時期があるでしょうか。

      4月も特別な活動のある月です。それで3月の盛り上がりは4月にも持ち越されるでしょう。考えてください。「楽園の平和に戻る道」と題する時宜にかなった記事の「ものみの塔」特別号があるのです。そのうえ,すばらしい記事の「目ざめよ!」誌も用意されています。4月中休暇開拓に携わることにより,正直な心の持ち主が願うこれらの雑誌を広く配布するわざにあずかれるでしょう。

      さらに,毎年4月には,新しい人が野外奉仕を始めるように援助します。これはいつもなんと大きな喜びではありませんか。ある休暇開拓者は,「『推薦の手紙』がともに『他の羊』を集める共労者となるのを見るのはなんと大きな喜びでしょう」という手紙を寄せています。戸口で初めてする聖書の話や,初めての配布物などは,常に胸のおどるものであり,忘れられない経験となることもしばしばあります。新しい人が自分の救いに必要なこの要求を認識するのを助けるにしたがって,この喜びはあなたのものとなり得るのです。パウロもこう述べています。「人は心で信仰を働かせて義とされ,口で公に言い表わして救われるからである」。(ロマ 10:10,新)休暇開拓を行なうなら,新しい人を助ける機会は多くなり,喜びも一層大きくなるでしょう。―コリント前 15:58。

      今まで,4月を休暇開拓の月とした人は大ぜいいます。それで疑いなく,皆さんの多くは再び休暇開拓を行なおうとしておられるに違いありません。しかし3月は今年の特別な活動の始まる月ですので,3月と4月の2か月間休暇開拓をしたいと望まれるかもしれません。両方の月の間休暇開拓を行なえるなら,あなたと会衆の両方にとってすばらしい祝福となるではありませんか。もちろん,それに携われるかどうかを決定できるのはあなただけです。しかし,このことについて積極的な態度で考えてください。パウロも述べた,あなたを強めるというエホバの約束に全幅の信頼を置いてください。パウロはこう述べました。「我を強くし給ふ者によりて,すべての事をなし得るなり」― ピリピ 4:13。

      最近バプテスマを受けた人も休暇開拓をできる

      非常に喜ばしいことに,多くの休暇開拓者の登場する新しい大きな分野があります。昨奉仕年度中,120,905人の新しい伝道者がバプテスマを受けました。バプテスマを受けるまであなたには,休暇開拓になる資格がありませんでした。昨年バプテスマを受けた人の大多数はまだ休暇開拓を経験していません。しかし,今やこの奉仕の特権はあなたがたに開かれているのです。

      それで,新たにバプテスマを受けたかたがたに休暇開拓奉仕をとらえることをお勧めします。今までその経験のある人に話してください。今,他のだれが休暇開拓を計画しているか尋ねてください。野外でいっしょに働く仲間を取り決められるかもしれません。休暇開拓には大きな喜びがあります。ある姉妹は,「休暇開拓を始めた時ほど,人生で楽しかったことはありません」と述べました。一兄弟も次のような手紙を寄せています。「わたしは休暇開拓の味を見てみました。それはとてもよい味だったので,さらに多くあずかりたいと願いました。今わたしは正規開拓者になっています」。それで『エホバのめぐみふかきを味わい知って』ください。(詩 34:8)可能なら,休暇開拓を計画してください。

      あなたは家族の援助で休暇開拓できる

      多くの神権的家族は,家族の中のひとりかふたりが休暇開拓に参加して喜びを得ています。あなたの家族もこの喜びにあずかることができるかもしれません。一姉妹は,「家族はわたしが休暇開拓をするのを助けてくれました」という手紙を寄せました。あなたの家族も同じようにあなたを助けることができるでしょう。

      監督である一兄弟は,「わたしたちは開拓奉仕を行なえないので,妻が奉仕のこの特権にあずかれるように喜んで援助しています」と述べています。妻であるかたたち,ご主人も同じように感じておられるかもしれません。ご主人に尋ねたことがありますか。一姉妹は次のように述べました。「わたしには4人の子供がいます。主人の協力だけでなく,子供たちの良い協力のおかげで,わたしはこの特別な月に休暇開拓できました」。あなたも家族の援助で休暇開拓をできるかもしれません。そのことを家族に尋ねてごらんになってはいかがですか。

      親と子供がともに集まって,家族のひとりかふたりが3月と4月の間休暇開拓を行なえるかどうか調べるのはいかがですか。わずかな計画でも,驚くほどのことを成し遂げられるものです。一例として,10人の子供をもつ父親は,子供たちすべてが1年の間いつか休暇開拓を行なえるように取り決め,全員がその目的のために協力しました。その結果は喜ばしいものでした。年上の3人は今では特別開拓者です。最近学校を卒業した子供は正規開拓にはいり,一方,母親と残りの年若い子供たちは夏の休暇開拓を続けています。あなたの家族も同じように協力できるならすばらしいではありませんか。それはなんという祝福でしょう。

      休暇開拓は踏み石

      休暇開拓は正規開拓奉仕という,より大きな喜びと特権への自然の踏み石です。ある姉妹は,「5か月間の休暇開拓の後,わたしは開拓奉仕をやめられないことに気づきました。それはわたしの生活の一部となっており,しないでいるのはもったいないほどになりました」と語っています。ひとりの兄弟は次のように述べました。「休暇開拓者として過ごした何日間かの喜びと満足のために,正規開拓奉仕を自分の目標にすることを強く願うようになりました」。

      あなたも休暇開拓をするなら同じように感じるにちがいありません。あなたは正規開拓者になることを考えたことがありますか。多くの人と同じように,あなたもそれが想像するほどむずかしくないことに気づくでしょう。一姉妹は,「わたしは休暇開拓がさほどむずかしくないことに気づきました。それで今では娘とわたしはともに開拓奉仕をして,その一刻一刻を楽しんでいます」と述べ,さらに,「休暇開拓は正規開拓奉仕へのすばらしい踏み石です」とつけ加えています。確かにそうです。もし毎年何か月間も休暇開拓ができるなら,もう少し努力を払うことによって正規開拓者になれるかもしれません。エホバに厚くよりたのんでください。エホバはあなたの努力を祝福されるでしょう。

      開拓奉仕の祝福

      聖書は,「エホバの祝福は人を富す 人のほねをりはこれに加ふるところなし」と保証しています。(箴言 10:22)全時間宣教の報いはこのことの生きた証拠です。

      ある姉妹は,「休暇開拓はわたしだけでなく家族全体の益となりました。わたしには6人の子供と真理にいない夫がいます」と書いてきました。ひとりの兄弟は,「休暇開拓奉仕で得た喜びの一つは,宣教において妻とともに働けたことです。今では妻の能力を一層良く認識できるようになりました」と語っています。休暇開拓をしたある父親は次のように言いました。「7歳になるむすこはほとんど毎日わたしといっしょに奉仕に出かけました。これにより,むすこがエホバにさらに良く奉仕するように訓練し援助する時間を多く持つことができ,わたしにとって大きな喜びと祝福になりました」。これは確かに豊かな祝福ではありませんか。

      休暇開拓をしている間に健康が増進したことに気づいた人もいます。ある中年の姉妹は医者からあとわずかしか生きられないと言われ,しかも,死ぬと予想される月までも告げられました。そこで姉妹は自分の棺おけを買い,葬式の取り決めを設けました。しかし死ぬ前に休暇開拓をしたいと思い,それを実行しました。その後医者は彼女が危険な状態から脱したと述べたのです。それ以来4年経過しましたが,姉妹は今なお開拓奉仕を楽しんでいます。

      別の姉妹は医者から長い距離を歩くことはできないであろうと言われました。なぜなら姉妹は「目が悪く,心臓を患い,足も悪かった」からです。しかしこの姉妹は開拓奉仕を始めました。そして次のように述べています。「開拓奉仕のおかげでわたしは霊的にささえられ,からだの健康もよくなりました」。

      健康のよくなった理由が,運動,新鮮な空気,精神的高揚,あるいは霊的な激励のどれであろうと,一つのことは確かに言えます。つまり開拓奉仕が理由なのです。―箴言 17:22。

      兄弟たちが証言するとおり,開拓奉仕は確かに多くの面で益をもたらします。それは,「わたしをエホバの偉大な組織に,いっそう近づかせました」。「それによってクリスチャンとしての円熟に進歩するのを助けられました」。「開拓奉仕はわたしがより効果的で組織だった伝道者になる助けとなりました」。「そこからほんとうの喜びを見い出せました」。「開拓奉仕は自信と信仰を増し加えました」。「気落ちした心を慰めてくれます」。これらは考慮に価する祝福ではありませんか。

      開拓奉仕はほんとうに特権です。それによって自分を最大限にささげる貴重な機会が得られるだけでなく,豊かな祝福がもたらされます。それで,もしできるのなら,少なくとも年に一度は休暇開拓を試みてください。

      エホバの組織がより大きな証言のため特別の努力を注ぐ3月と4月の間,あなたは何をしているでしょうか。休暇開拓をしてエホバを賛美する特権を楽しむことができますか。それをする人には豊かな祝福が待っています。(マラキ 3:10)「エホバをほめたゝへよ われらの神をほめうたふは善ことなり楽しきことなり 称へまつるはよろしきに適へり」。「いきあるものは皆ヤハをほめたゝふべし」― 詩 147:1; 150:6。

  • 正規開拓者を目ざす人々
    王国宣教 1970 | 2月
    • 正規開拓者を目ざす人々

      昨年の4月,聖書のばつすいをしるした本を通勤電車の中で読んでいた,福岡市の若い女の人は,エホバの証人から偶然の証言を受け,2冊の雑誌を求めました。そして次の日から1週間,毎朝その伝道者から聖書の話を聞き,いろいろ質問をしては,伝道者から聖書の答えを得ました。次の週から毎朝,車中で「見よ」の小冊子を用いて聖書研究が行なわれました。その女の人はよく予習し,また多くの質問をしました。その次の週からは,会社の昼休みや土曜日の午後に聖書研究が定期的に行なわれるようになりました。5月からすべての集会に出会するようになった彼女は,7月から伝道者になり,8月には,一つの研究を司会するようになりました。そして東京の国際大会でバプテスマを受け,今年の1月には休暇開拓の喜びを味わい,今は正規開拓奉仕にあづかれる日を楽しみにしています。

      昨年の7月5日,唐津市のひとりの男の人が「真理」の本を用いる聖書研究に応じました。特別開拓者は週2回ずつその人と研究を行なった結果,研究が始まってからわずか42日目に,その人は奉仕に参加しました。その後も驚くほどの進歩を続け,東京の国際大会で献身を表明しました。それは聖書研究が始められてから,わずか3か月と12日後のことでした。その人は今何をしていますか。近い将来,開拓奉仕を行なうための準備をしています。

      以前,親族から真理について聞いていた,山口市のある女の人は,特別開拓者の訪問を受けて,自分の友人とともに聖書研究に応じました。深い関心を示したそれら2人のかたは,「真理」の本を用いて毎週2回の研究を行ない,2か月半後には伝道に参加し,約5か月後の東京国際大会でそろってバプテスマを受けました。ふたりとも家族の反対を受けていますが,今ではパートタイムの仕事をしながら,開拓奉仕の計画をたてています。

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