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  • 空 ― わたしたちのすばらしい屋根
    目ざめよ! 1970 | 7月8日
    • のかさは必然的にずっと薄くて,その色はほとんど見分けがつかない。かさは世界の多くの場所で,平均4日に一度も見られる。星でも,一部の明るい星は,薄いふわふわした雲がゆっくりと流れていくときに光冠をつける。これらのかさは,同じ中心をもつ数色のはっきりした色の輪である場合もある。いずれも内側は青みがかった色で,外側に行くに従い,黄白色,赤かっ色となる。時には,空に現われる環状のにじに似たものもある。この現象は,光波が,高空に浮かぶ一定の形の水晶に反射屈折して生ずる。

      畏敬の念と感動をそそる,空に現われるふつうのにじは,落下中の水滴に光が反射してできる。各雨滴が小さなプリズムの役をして,ミックスされた光である太陽の白い光線を,その構成要素であるにじ色に分ける。霧雨のような小さい雨滴でできることもあるが,たいていにじができるのは大きな雨滴である。

      二人の人間が同じにじを見ることはない。にじは特定の方向からくる光にすぎないから,各人は各自の視点からにじを見るわけである。光を反射する水滴が落下している以上,新しい雨滴の群れが落下するたびに新しいにじを見ていることになる。にじはなんとすばらしい神の贈り物であろう。

      時々副にじが空に現われることがある。第一のにじが外側に横たわり,輝きはやや弱い。このにじの色の順序が逆になり,青が外側,赤が内側になっているのを見たことがあるだろうか。これは光線が雨滴の内面で2回反射し,鏡の中で左が右に,右が左になるのと同じく,逆になるのである。しかしこの余分の反射で光の強さが弱まるために,副にじはきまって淡い。

      オーロラ

      豪華な夕焼けか日の出を除けば,にじも雲も,空に現われるオーロラ,つまり北極光または南極光とくらべることはできまい。時々刻々と変化し,たびたびあざやかな色を呈すこの発光現象の実際の壮大さは,筆にあらわすことも,写真で伝えることもできない。本が読めるほどの明るいオーロラが現われることもある。

      オーロラは明滅するのがふつうで,丘のすぐ向こうで盛んに燃える火を思わせる。その真赤な輝きはしばしば非常な明るさとなって,巨大な弧状を呈するか,雲間からのぞく太陽の光のように光束状になる。この光の柱には,ほの白いもの,鮮緑色,すみれ色,またはバラ色を帯びたものなどがある。またオーロラは,巨大なカーテンか,舞台のたれ幕のように,ひだになってたれさがったように見えることがある。そして,静かな風に,空からたれさがった巨大な幕のひだがゆれるように,ちらちら光る。あるいは突如はげしい活動をはじめることもある。光線が空に向かって飛ぶと,黄色は赤みと緑色をおびて消え去り,ふたたび前方に姿を現わす。

      太陽からの荷電粒子流が,地球磁場に侵入して生ずるオーロラの繊細な美と色彩にくらべうるものは何もない。荷電粒子は,空気の分子と衝突してそれを振動させ,その結果,分子は赤,白,青,緑などの荘厳な光を発するのである。オーロラ ― これもまた人間に対する神のすばらしい贈り物である。

      稲妻の奇跡

      地球は毎日,推定900万の稲妻に打たれている。人々が空に見る電光の約半数は,1個のように見えても,実際には先駆電撃の跡を連続的に走るほどの電撃からなっている。瞬間波動は1秒間に40もあり,これがだいたい電光通路の開いている長さとなる。通路の熱が急激にあがるために,周囲の空気は移動するさいに音速障壁を破る。その結果生ずるのが雷鳴である。そういう時の空は火のような稲妻と音とで活気づく。

      電光にもいく種類かある。無声電光は地平線に生じ,直接見聞きできない遠い電撃の反射と考えられている。幕電は雲の中で生じ,遠くまで広がる明滅する光で雲をおおう。帯状電光は,強風が多数の電撃の伝導通路を一方に吹き流す場合に起こる。一連の電撃が何十センチか間隔を置いて飛び上がり,光のリボンのさまを呈する。

      しかし,こうした稲妻が空を満たすことによって,どんな良いことが成し遂げられるのだろうか。稲妻が土を肥やすのに大いに役だつことは,今日よく知られているところである。大気もしくは空の80パーセントは,植物に不可欠の肥料である窒素が占めている。地球の上には,2.6平方キロあたり,約2,200万トンのこの養分が浮いている。しかし窒素が大気中にとどまっているかぎり,植物はそれを利用することはできない。食物が人間の消化器管内で変化するのと同じく,窒素も一連の化学変化をへてはじめて植物の命をささえることができる。空で起こる電光はその一連の変化の糸口をつくる。大気分子は電光によって白熱する。電光は,幅5センチから25センチの通路に当たる空気を,太陽の表面温度より熱くすることができるからだ。この強い熱に会って窒素は空気中の酸素と化合し,水溶性の亜酸化窒素となる。雨水はこの酸化物を溶かし,希硝酸として地上に運ぶ。地上に達した硝酸は土中の鉱物と化合して硝酸塩となり,植物の肥料となる。植物がこれに養われて生きられるので,人間と動物はその植物を食べて生きることができる。

      稲妻は神から人間へのなんとすばらしい贈り物だろう。これは空を照らす以上のものなのだ。気象学者の推測によると,電光は1秒間に100回以上の割で地を打ち,上層の空気を植物に必要な窒素にかえている。

      神は,実用的な空のみならず,畏怖の念をそそる,変転きわまりない美と驚異に満ちたすばらしい“屋根”を人間に賜わった。そして,信仰深い人々はこの空を見上げるとき,これらのくすしき事柄をなされるエホバを賛美するよう心を動かされるのである。―詩 136:4。

  • 平衡のとれたふるまいは報われる
    目ざめよ! 1970 | 7月8日
    • 平衡のとれたふるまいは報われる

      ● エホバの証人であるため職を失った後でも,その立派で平衡のとれた行ないはよい結果をもたらします。フィンランドでのこと,あるエホバの証人の代わりにひとりの婦人が雇われました。その婦人はつぎのような興味深い経験を述べています。「社長に面会すると,わたしはこう言われました。『あなたはエホバの証人になった人の代わりに働いていただきます。わたしはできるだけ早くそのエホバの証人を解雇したいと思います。彼女はわたしにいろいろ迷惑をかけますからね』。そして,わたしは問題の女性に紹介されました。職を失うからには,エホバの証人はよほどの変人なのだろう,とわたしはたいへん興味を覚えました。彼女は良心的に,また非常にていねいに仕事を教えてくれたので,わたしは驚いてしまいました。彼女は会社の社長に対してひとことも愚痴をこぼさず,仕事仲間のうわさもしませんでした。自分が奉じる宗教が悪く言われた時でさえ,すべての人に親切で,だれにも迷惑をかけることはありませんでした。わたくしは,その女性がいろいろな状況下で平衡のとれた態度を保つのを見て,悪い待遇に耐えられるその力は,彼女の宗教にあると確信するようになりました。彼女が就業時間中に他の事をしていたのかもしれないと思ったわたしは,彼女を試験してみようと決めました。わたしがその宗教について尋ねると,彼女はわたしの質問に簡単に答え,「これらの事柄についてもう少しあなたにお話したいので,仕事が終わってから話し合いを続けてもかまいませんか」と言いました。このようにしてわたしたちは数回会いましたが,まもなくわたしは,それまで勧められていた聖書研究を行なうことが大切だと気づきました。そこで定期的な家庭聖書研究がわたしの家で始まりました。親せきはわたしに反対しはじめましたが,夫はわたしが以前より良い妻になったことを認めてくれました。それは,わたしが聖書の原則を生活に当てはめはじめたからです。わたしは現在,献身したエホバの証人です。したがってこの雇い主は,ひとりのエホバの証人の代わりに別のエホバの証人を雇ったことになります。けれども,わたしはまだ今の職場を失っていません」。

      ― エホバの証人の1970年度年鑑から

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