ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 世界大戦が起きたのはなぜですか
    目ざめよ! 1970 | 8月8日
    • 軍事機構です。独仏戦争後,ヨーロッパ諸国はドイツの国民皆兵制度を採用しました。こうして1914年までにヨーロッパ諸国の常備軍は合計およそ350万人に達し,予備軍は幾百万人にもなりました。

      そうした軍備はすべて防衛のためであると各国が唱えたのは言うまでもありません。政治家は政治家で,軍事力による支持が少しでもあるかぎり,あまり誠意のある交渉をしようとはしませんでした。しかしこうした軍拡傾向がもたらした最も危険なものは人々の気分だったでしょう。「戦争の根源と原因」という本の中で著者J・S・エワートは断言しています。「軍国主義とは,戦争を高尚かつ高貴な仕事として是認する考え方である」。そして各国は,戦争という不測の事態に国民が身心ともに対処できるよう慎重に努力しました。

      こうして,セルビアに対し憤りをいだいたオーストリアは,セルビアに制裁を加えることにしました。しかしロシアがセルビアを支持したため,オーストリアはロシアの脅威を受ける形になり,ドイツの支持を求めました。一方,ロシアはフランスの援助を求め,やがて英国はフランスを支持し,こうして事態はめまぐるしく動きはじめ,世界は,恐るべき結果がもたらされることも顧みず,愚かにも戦争に突入したのです。

      結果

      それはどんな結果に終わりましたか。その戦争に要した費用は総計121兆6,730億867万6,520円と見積られています。また死者は合計1,300万人,負傷者は2,800万人もの驚くべき数字に達しました。それにしても,これほどの流血また物財の損失がなんらかの永続する良い結果をもたらしましたか。1918年に次のことばを書いた一著述家の誇りの根拠となりうるものがありましたか。「実利主義に徹した両替家も……認めざるを得ないほどふんだんに血が流され,富が消費された。……熱烈かつ勇敢な幾百万もの若者が,恐れのない誉れある死にかたを学んだのである。彼らは,諸民族を軍国主義の犠牲にすることは人道上二度と再び許せないことを野蛮な諸国家に教えるため,自らの命を捨てたのである。……[これは]啓発された自由を広め,独裁政治の滅びをもたらした」。

      その後の世界の一連のできごとは,1918年当時のこうした評価がいかに誤っていたかを実証しました。その大戦は世界を民主主義にとって安全な所とするものではなく,また,戦争を終わらせるための戦争でもありませんでした。それどころか,諸問題を増大激化させたにすぎません。1920年代には世界の諸経済体制の大半が崩壊を見,続いて不景気に見舞われ,1930年代には独裁政治が台頭しました。こうして第二次世界大戦が起こりましたが,この大戦は,実際のところ第一次世界大戦の延長にすぎず,しかも前大戦同様,良い結果を何一つもたらしませんでした。この大戦もまた希望の響きを残して終わったものの,人々はほどなく幻滅させられました。

      以来20余年間,この世界が目撃してきたのは,幾つもの戦争の継続・不景気・国際関係の緊張・増大の一途をたどる無政府状態などにほかなりません。第一次世界大戦後の国際連盟,また第二次世界大戦後の国際連合などの国際機構により,安定した世界を実現させようとのあらゆる努力が払われたにもかかわらず,世界情勢は悪化しつづけています。

      リオン・ウォルフは自著「フランダース戦線」の中で,第一次世界大戦とその結果について述べました。「それは何ものも解決せず,何事の正しさをも実証できない無意味な戦争であった。……人類の指導者たちの倫理および知能上の欠陥がかなり正確に明示されることになった」。第二次世界大戦についても同じことが言えます。諸教会さえ,悪化する一般情勢を食い止めることはできませんでした。P・W・ハウスマンはアメリカナ百科事典(1941年版)の中でこう述べています。「当時の世界は戦争の段階にとどまっているかぎり,大戦を回避しえなかった。われわれの世界はキリスト教の世界ではなかった。国立教会の説教壇で[教会独自の]キリスト教が説かれる一方で,国々は互いに注視し合い,流血を覚悟していたのである」。では,今後の見通しは明るいものですか。

      将来

      これまでの苦難の幾十年にわたり,多くの人々は最終的な結果を心配してきました。19世紀の終わりの当時でさえ,世界の諸問題と聖書預言の間になんらかの関係があるのではなかろうかと考える人がいたのです。1914年の一出版物の編集者は述べました。「文明および平和な進歩のすべてが滅びに定められてでもいるかのように,ほとんど全ヨーロッパに戦いの火の手がいっせいに燃え上がるのを見ると,大災害による地球の滅びに関する古来の考えがまざまざとよみがえってくる」。しかしその大戦は,聖書預言の述べるハルマゲドンではありませんでした。

      しかしながら,誠実な聖書研究生は,1914年が人類史上注目すべき年であることを示す証拠を,聖書そのもののうちに確かに見いだしました。今日の大多数の人々とは異なり,それら聖書研究生は,戦争と平和の問題を解決するための人間の努力が失敗する理由をも見いだしました。もっとたいせつなことに,災いと困難に満ちた地上の現状がまもなく終わり,平和を愛する男女の宿願がかなえられる事物の体制が,それに取って替わるという約束を,聖書が差し伸べていることを知ったのです。

      その約束はどのようにして実現されるのですか。第一次また第二次世界大戦などの戦争の結果としてではなく,全能の神の力によって実現されるのです。(黙示 21:1-4)それは苦痛や悲しみ,また死さえない世界なのです! およそ4,000年にわたり人類を苦しめてきた戦争はもはやなく,そこに宿るのは永遠の平和だけです。そのような世界に住みたいと思われませんか。そう思われるなら,聖書に注意を向けてください。そのような目標に達する助けとなる知識の真の源は聖書以外にないからです。

  • 副鼻腔炎に対処するには
    目ざめよ! 1970 | 8月8日
    • 副鼻腔炎に対処するには

      あなたは曇っている日に頭痛がしますか。鼻カタルに悩まされて,鼻水がしょっちゅう出て困りますか。それは副鼻腔が悪いからだ,と考えておられるかもしれません。その考えは正しいかもしれず,あるいは,他に原因があるかもしれません。

      事実,副鼻腔の権威A・P・セルツァー博士の発見によると,副鼻腔が悪いと考えていた人1,000人のうち,実際にそうだった人はわずか12%にすぎませんでした。しかし副鼻腔がわるくても,わるくなくても,それについての知識は興味深いものですし,あなたの役にたつことがあるかもしれません。

      では,副鼻腔などのように,洞と呼ばれるものはいったいなんでしょうか。洞とは,「くぼみ,腔,または穴」のことです。わたしたち

日本語出版物(1954-2026)
ログアウト
ログイン
  • 日本語
  • シェアする
  • 設定
  • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
  • 利用規約
  • プライバシーに関する方針
  • プライバシー設定
  • JW.ORG
  • ログイン
シェアする