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魂をつくして行なう年末の奉仕王国宣教 1972 | 12月
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「年末を利用して一時開拓奉仕をしましょう」
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良いたよりを伝える ― 互いに助け合う王国宣教 1972 | 12月
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良いたよりを伝える ― 互いに助け合う
1 わたしたちすべては,「兄弟たちの交わり」として互いに助け合いたいと望んでいます。(ペテロ前 2:17,新)これは,王国を宣べ伝える者また弟子を作る者としてのわたしたちに割り当てられた大規模なわざに関連して,特に真実と言えます。日本では昨年だけでも野外奉仕に570万時間以上費やされましたが,この「兄弟たちの交わり」が,良いたよりを他の人びとにもたらす面で成し遂げているすばらしいわざを見ると,深い感銘を与えられます。
2 このわざにあずかる人の多くは,まだ年が若い人か,新しく交わりはじめた人たちです。昨年この国でバプテスマを受けた人は2,570人です。このことを考えると,効果的な奉仕者になるため,互いに助け合う必要のあることがわかります。しかし,王国の宣教に長年携わっている人でも,「王国奉仕」を通して与えられる助けや提案,また年長の兄弟から良いたよりの効果的な提供の仕方を教えてもらえることをたいへん感謝しています。
3 お気づきのように,奉仕会ではすぐれた提供の仕方がわたしたちのために時々取り上げられます。しかし,野外奉仕に行く用意ができるころまでに,そのことを忘れてしまっている場合があるかもしれません。では,奉仕へ出かける前に提供の仕方を互いに復習し合うのはなんと益のあることでしょう。あなたは証人の家族の一員ですか。それでは奉仕に出かける前に,家族として,または家族のだれかひとりと証言の仕方を復習してはいかがですか。あなたは新しい伝道者を奉仕に訓練していますか。では奉仕に出かける前にいっしょに練習してはいかがですか。そうすれば,ふたりともずっと良い証言ができることでしょう。もし雑誌を提供するのであれば,最近号から家の人に話すことのできる2,3の興味深い点をいっしょに話し合ってみるのは良いことではないでしょうか。あるいはもし聖書の話をする予定ならば,いっしょに聖書の話を練習してください。
4 新しい伝道者たちと働く時には,証言をする点で進歩的により多くの責任を受け入れるよう彼らを援助してください。どの家でも新しい伝道者があなたのうしろに立って聞くだけで,ビラを渡す程度にしておくなら,その人を助けていることにはなりません。初めて奉仕に出たとき,新しい伝道者はビラを渡したり聖句を読んだりするかもしれませんが,そのあとはもっと多くのことを行なうようにしてください。新しい人に実際に真理を語らせるなら,その人にとって助けになります。(ロマ 10:10)そうするためのいちばん良い方法は,一軒おきに交替で証言する責任をすっかりその人に持たせることです。証言を最初から最後までひとりでするようにしてもらってください。しかし何か問題の起きたときにはそれに対処するよう助けを与えます。新しい伝道者が,雑誌の提供,聖書の話,再訪問,そして家庭聖書研究の司会を自分独りでうまくできるようになるまで,奉仕に参加するたびに少しずつ進歩するようぜひ助けてください。
5 区域の集合場所で待っている間,あなたは早く着いた人たちと,宣教を成功させる要素について役だつことを話し合うことができます。たとえば,わたしたちは家の人の興味をひくために紹介のことばをもっと興味深いものにすることができるでしょうか。わたしたちは家の人を会話に誘い,理解するよう助けることに努めていますか。わたしたちは伝えたいと思うおもな点を目立たせていますか。わたしたちは要点を,実際的なたとえを用いて説明するよう努めていますか。わたしたちは人に話しかけるときに熱意と親しみ深さを示しますか。結論は効果的ですか。わたしたちが提供しているものを得たいと望む理由を相手に与えますか。わたしたちは,それが実際に宗教的なものであるのに,「これは宗教雑誌ではありません」というような誤った説明を避けますか。「この雑誌は宗派的なものではなく,キリスト教の聖書に基づいたものです」と言うなら,それは正しい説明です。
6 伝道する区域が王国会館か伝道者の家に近いなら,ちょっと集まってこれらの事柄を話し合い,また実演やエホバへの祈りをすることができます。しかし祈りを伴うそうした正式の集まりは,奉仕のための集合場所が町角のような公の場所なら,ふさわしくありません。しかしいつでも,お互いに助け合うことを考えるようにしましょう。
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神権的ニュース王国宣教 1972 | 12月
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神権的ニュース
◆ 土地の一姉妹によって提供された家を改造した,諏訪会衆の王国会館の献堂式には34人が出席しました。久留米市では,50坪の畑付きの1軒の家を借り,家主の許可を得て,それを“農場付き王国会館”に改造しました。献堂式には94人が出席しました。最近ほかにもりっぱな王国会館が建てられ,献堂式の出席者数はそれぞれ次のとおりです。高崎89人,今治75人,函館96人,草加204人。
◆ 一連の巡回大会が開かれ,出席者数と浸礼を受けた人の数は次のとおりです。清水1,002人,31人。岡崎917人,27人。苫小牧621人,20人。美唄664人,23人。岐阜862人,23人。盛岡488人,19人。箕面1,559人,34人。
◆ 韓国は9月に15,683人の伝道者と,1,401人の正規開拓者の新最高数を報告しました。
◆ フィジー諸島の支部によって取り決められた4つの「神の支配権」地域大会のうち,最初の大会はニューカレドニア島で開かれました。出席者数は602人の最高数で,22人がバプテスマを受けました。
◆ インドネシアは伝道者数で3,000人を越えました(3,067人)が,それは昨年の平均に対して19.4%の増加に当たります。
◆ ブルンジから悲しい知らせが伝えられています。7月に4人の兄弟は伝道していたために投獄され,あとで殺されました。そのひとりは正規開拓者でした。51人がエホバの賛美者として,忠実に奉仕を続けています。
◆ エチオピアからの報告によると,9月初めに208人の兄弟が投獄され,3か月の刑期を言い渡されました。この大がかりな逮捕は2つの会衆に影響を与えました。しかし上訴した結果111人が釈放されました。
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質問箱王国宣教 1972 | 12月
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質問箱
● 「組織」(英文)の本の170ページ,2節にある「何年か前」とはどういう意味ですか。
それは,1年ないし2年以上をさしています。「長年の昔」と述べられていないことに気づかれるかもしれません。つまり,正確に何年といっているのではなく,2年ないし3年をさしているというほうが妥当です。何年も前に悔い改め,明らかに許していただいた悪行,現在行なっていないその悪行を,遠い昔にさかのぼって持ち出すよう兄弟に求めたものではありません。その悪行は多くの場合,「ものみの塔」誌がそうした非行について聖書が述べていることにわたしたちの注意を向けた時以前になされたものです。
もし兄弟が数年の間忠実にエホバに仕え,エホバの祝福が自分に注がれている証拠を見ているのであれば,今になって自分の務めを辞退すべき理由があるでしょうか。本人が今はふるまいについて正しい見解を持っており,良い助言を与えるのであれば,引き続き奉仕できるはずです。地方の会衆の一団が,当人は会衆から尊敬されており,過去2,3年にわたってふさわしい資格のあることを示してきたと認めるなら,その人は自分の奉仕の地位にとどまって良いでしょう。
悪行は,長年の後でも,公にされなければなりませんか。「組織」の本は,「公の叱責」(168ページ)の個所でテモテ前書 5章20節を引用し,一度以上の罪を犯したことを告白した人に対する叱責について述べています。しかし,それは実際には最近のでき事に関するものです。「行間逐語訳」は,「罪を犯している」者のことを,その時進行しているものとして述べています。したがって,何年か前,つまり3年ないしそれ以上前に悔い改めがなされ,罪を犯すことがやんでおり,その人が会衆の尊敬を得ているのであれば,「何年か前」に一度以上の罪を犯した人を今になって公に叱責する必要はありません。
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