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実際的な家計簿のつけ方目ざめよ! 1971 | 9月22日
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また,二つの封筒からお金を取り出し,どちらの費目からもつりが出る,ということもあるでしょう。そのつりがいっしょになってしまうかもしれません。そうなると,どの費目のつりがいくらだったかわからなくなります。この場合,勘定書を保存しておくと,各費目に使った額を知るのに便利です。
「スパイク」方式はどうかといいますと,わたしたちはいつでも領収書をもらうわけではありません。お金を払うとき,その額を記録する紙と鉛筆が手もとにないために,忘れてしまうかもしれません。こうした場合には小さな手帳をもっていると,そうした事柄を書き留めておけます。
小切手で支払うのはよい方法です。しかし,銀行はそれを扱うための手数料を取るかもしれません。そうなると,毎月たくさんの小切手を振り出さねばならない場合は高くつきます。
明細に記録する方法は,きちんと記録するときにのみ成功します。やりかたはむずかしくありません。しかしこれに成功するためには,出費があったらすぐにそれを記入する良い習慣を身につける必要があります。二,三日たってから書こうとすると,どうなったか思い出すことになり,あてずっぽうになります。
以上のようなわけで,これらの方式にはそれぞれ長短があります。自分の気性と事情に一番よく合ったものを選べばよいわけです。記録を正確につける習慣を身につけてください。
毎月の費用を検討する
おもな費目のもとに,1か月の支出を記録したならば,次の段階は月末にそれらの支出を合計することです。毎月これを行なう目的は,支出の状態を検討することにあります。もしのぞましくない傾向が生じているようであれば,どのようにでも調節できます。またこれは,収入の使いかたを計画して,お金を最も有効に使うのに役だちます。
ですから出費を記録するのは,記録のためではありません。出費の額を記録するだけなら何の意味もありません。これを実際に価値あるものとするためには,その結果を他の期間の出費と比較するのに用いなければなりません。そうすれば支出の傾向をみきわめ,事情に応じて調節することができます。あるいは,その結果を他と比較し,予算もしくは計画をたてることに関連して用いられるかもしれません。もしあなたが,望ましくない傾向が現われるときにいつでもそれに対処するなら,これは,あなたがご自分の生活の目標にいっそう一致して生活していくためのよい助けになるでしょう。
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エホバの証人の味方をする司祭目ざめよ! 1971 | 9月22日
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エホバの証人の味方をする司祭
◆ チュニジアに住む,気立てのやさしいある夫婦は,両親や友人,また隣人に入念な証言をしました。その中には家庭聖書研究に応じた人もいましたが,他の人たちは反対し,司祭に協力するまでになりました。
ひとりの幼な友だち(熱烈なカトリック教徒)は,この夫婦をカトリック教会へ復帰させるため,司祭のいるところで討論することを計画して行ないました。討論の最中,司祭はその夫婦の友人に向かって「わたしはカトリック教徒よりもエホバの証人の味方です」と言いました。自分の宗教に愛着を持っていた友人がそのことばに失望したことはいうまでもありません。司祭についていえば,彼はその後再び夫婦に会う機会を得,聖書について話し合いました。司祭は,カトリック教会が歴史上行なってきた事柄やその教え,また不道徳を容認していることなどに賛成していないと卒直に語りました。さらに,「あなたはわたしの上の地位にある人たちのところへ行って,あなたがなぜ教会を離れたかを話すべきです。彼らがそれを聞くのは実際当然のことなのです」と言いました。話合いの最後に司祭はその夫婦に祝辞を述べ,「聖書はほんとうに神のことばですか」と題する本を求めて,読後感をふたりに話すと約束しました。
夫婦は真理がどのように勝利を収めるかを見て喜んでいます。また次の地域大会でバプテスマを受ける用意をしています。
― エホバの証人の1971年度年鑑より
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