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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1990
塔90 5/1 23–28ページ

永遠の命に対する信仰を働かせなさい

『信仰を抱いて魂を生き長らえさせなさい』― ヘブライ 10:39。

1 あるカトリックの百科事典は,聖書における“魂”という語の用法について,何を認めていますか。

人間が不滅の魂を持ち,肉体が死ぬ時にそれが生き残って霊界で永久に生き続けるとは,聖書のどこにも述べられていません。新カトリック百科事典でさえ次のことを認めています。「魂が死後に生き残るという考えを,聖書から容易に読み取ることはできない。……旧約[聖書]における魂は,人間の一部ではなく,人全体,つまり生きた存在としての人間を意味している。同様に,新約[聖書]における魂は,人間の命,つまり個人の命を意味する」。したがって,人間は魂を持っているのではなく,人間が魂であるのです。

2 (イ)魂は不滅という信条は,どこに源を発していますか。(ロ)人間の死後の状態に関する真理とは,どのようなものですか。

2 前の記事が指摘していたように,魂は不滅という信条は異教の概念であって,その起源は有史時代の初期にまでさかのぼります。この信条を創始したのは,人間は不従順になれば「必ず死ぬ」という神の明確な宣言を否定した者です。(創世記 2:17)それは,「あなた方は決して死ぬようなことはありません」と言った反対者の悪魔サタンでした。(創世記 3:4)それは偽りでした。(ヨハネ 8:44)後にサタンは,人間の魂は不滅であるという教理を助長しました。しかし,霊感による神の言葉の伝道の書 9章5節に記されているように,『死んだ者には何の意識もない』というのが,死後の人間の状態に関する真理です。―ローマ 5:12もご覧ください。

永遠の命の希望

3 聖書はどんな希望について,多くのことを述べていますか。

3 聖書は,不滅の魂のようなものはないことを明示していますが,永遠の命については確かに多くのことを述べています。終わりのない命の希望はイエスの教えの基本をなすものでした。「彼らが,唯一まことの神であるあなたと,あなたがお遣わしになったイエス・キリストについての知識を取り入れること,これが永遠の命を意味しています」とイエスは言われました。(ヨハネ 17:3)神とキリストに信仰を働かせる人々に関しては,『わたしは彼らに永遠の命を与える』と言われました。(ヨハネ 10:28)また,絶対の確信をもって,「信じる者は永遠の命を持っているのです。……その人は永久に生きます」と述べておられます。(ヨハネ 6:47,51)さらに,「神は世を深く愛してご自分の独り子を与え,だれでも彼に信仰を働かせる者が滅ぼされないで,永遠の命を持てるようにされた」とも宣言されました。―ヨハネ 3:16。

4 イエスは将来の希望について,何と言われましたか。

4 死後に残る不滅の魂が存在しない以上,永遠の命に関する聖書の約束はどのように実現するのでしょうか。イエスはマルタとマリアの兄弟であるラザロの死後,二人を訪問した際に,この問題についてさらに多くの情報をお与えになりました。イエスはマルタに,「わたしは復活であり,命です。わたしに信仰を働かせる者は,たとえ死んでも,生き返るのです」と言われました。そして,「あなたはこれを信じますか」とマルタに尋ねると,彼女は,「はい,主よ。わたしは,あなたが神の子キリスト……であることを信じてまいりました」と答えました。―ヨハネ 11:25-27。

5,6 イエスがラザロを生き返らせたことによって,何が実証されましたか。

5 イエスは,神の子としてのご自分に死者を生き返らせる力が与えられていることを実証するため,ラザロの墓に行かれました。ラザロが死んで四日たっていたので,その体は腐り始めていました。それでも「イエスは大声で叫ばれた,『ラザロよ,さあ,出て来なさい!』死んでいた人が,両足と両手に巻き布を巻かれたまま出て来たのである。そして,その顔も布でぐるっと巻かれていた。イエスは彼らに言われた,『彼を解いて,行かせなさい』」。(ヨハネ 11:43,44)死んでいたラザロは,生き返らされました。

6 ラザロは天から,あるいは霊界の他の場所から生き返らされたわけではありません。ラザロは死んで霊界に行ったのではなく,すべての死者がいる墓の中で無意識の状態にありました。(詩編 146:4。ヨハネ 3:13。使徒 2:34)ラザロの不滅の魂は天上での喜びを享受していたが,もう一度苦しみと病気と死の満ちる世で生きるため,その魂が天から取り去られて彼の不完全な肉体と再結合したと考えるのは,道理に合いません。しかし,ラザロは天にいたわけではないので,彼が生き返ったことは歓迎されました。それは,ラザロがさらに幾年か生きること,また自分の家族と再会することを意味していたからです。その後ラザロはもう一度死ぬことになります。

7,8 (イ)イエスは他のどんな機会に死者をよみがえらせましたか。(ロ)イエスが人々を生き返らせる奇跡を行なわれたのはなぜですか。

7 死んでいた少女をイエスがよみがえらせた時,その両親は「狂喜のあまり我を忘れるほど」になりました。(マルコ 5:42)しかしその少女もついにはまた死にました。イエスがナインのやもめの死んだ息子をよみがえらせた時,『すべての者は恐れに打たれ,神の栄光をたたえるようになり』ました。(ルカ 7:16)しかし,その人も結局は死にました。新約聖書神学新国際辞典はその点を確証し,これらの奇跡について,「キリストが地上で宣教を行なったときにキリストによみがえらされた人々は,死ななければならなかった。よみがえらされても不滅性を付与されたわけではないからである」と述べています。

8 イエスはなぜそれらの人を死人の中からよみがえらせたのでしょうか。その時点で永遠の命を授けるためではなく,ご自分がメシアであることを実証し,ご自分が何をする力を神から授かったかを示すためでした。またそれらの業は,将来,キリストの手中にある神の天の王国が支配を行なう時,復活ととこしえの命が実現するという希望に対する信仰を築きました。―マタイ 6:9,10。ヨハネ 11:41,42。

9 マルタとパウロは,復活の希望に関するイエスの教えを,どのように正確に理解していましたか。

9 マルタはイエスとの交わりを通してその希望を知りました。彼女は以前ラザロについて,「彼が終わりの日の復活の際によみがえることは知っております」とイエスに語ったことがあるからです。(ヨハネ 11:24)マルタは復活が彼の(ラザロの)終わりの日ではなく,将来の「終わりの日」― 死者が神の王国の支配のもとでよみがえらされる裁きの日に起きることを知っていました。使徒パウロもそのことを知っていました。というのは,『神は人の住む地を義をもって裁くために日を定められました』と述べたからです。(使徒 17:31)パウロはまた,「義者と不義者との復活がある」と語りました。(使徒 24:15)パウロは,復活はすでに起きているとは言わず,将来に,つまり王国の支配下でそれが「ある」と言いました。

10 フランスの一教授は,聖書の明確な教えと復活に関するキリスト教世界の信条を比較し,どんな注解をしていますか。

10 フランスのプロテスタントの教授オスカー・カルマンは,「魂の不滅か死者の復活か」という本の中で,次のように書いています。「クリスチャンが死者の復活に対して抱いている期待と,魂の不滅というギリシャ人の信条との間には,大きな相違がある。……キリスト教は後代にこれら二つの信条の結びつきを確固たるものとし,今日でも普通のクリスチャンはこの二つを全く混同してしまっているが,私と大半の学者が真理と考えている事柄を隠すべき理由は何もないと思う。……新約聖書の精髄と思想は,完全に復活への信仰によって支配されている。……実際に死んでいる人全体が,神の新たな創造的活動によって生き返らされるのである」。

復活 ― どこへ?

11,12 (イ)人間とこの地に対する神の目的は何ですか。(ロ)地に対する神の目的が変わっていないことを,イエスはどのように実証されましたか。

11 神は人間を創造された時,地をとこしえの住みかとして人間に与え,義にかなった人々でこの惑星を満たすことを目的とされました。(創世記 1:26-28。詩編 115:16)聖書はエホバについて,「地を形造られた方,それを造られた方,それを堅く立て,それをいたずらに創造せず,人が住むために形造られた方」と述べています。―イザヤ 45:18。

12 人間の反逆以来,不完全さと死が何千年も続いてきたとはいえ,地を人間のとこしえの住みかにするという神の目的は今も変わっていません。「義なる者たちは地を所有し,そこに永久に住むであろう」。(詩編 37:29)「温和な気質の人たちは幸いです。その人たちは地を受け継ぐからです」。(マタイ 5:5)ですから,イエスは死者を生き返らせた時,まさしくこの地上に彼らをよみがえらせました。そして彼らは,それまで死んでいた人として他の人々からすぐに認められました。これにより,王国の支配下で死者は地上に生き返らされ,地上で永久に生きる機会を得ることが確証されました。(啓示 20:12,13)そのようにして,人間と地に対する神の目的は成就します。―イザヤ 46:9-11; 55:11。テトス 1:1,2。

13 キリスト教世界の諸教会はどんなジレンマに直面していますか。彼らはどのようにそれを解決しようとしますか。

13 しかし,キリスト教世界の諸教会は魂の不滅を信じているため,一つのジレンマが生じています。それは,イエスによって実証された「人全体」の復活と,魂は不滅ですでに天もしくは地獄にいるという信条とをどのように調和させるかというジレンマです。カトリック百科事典はこう主張しています。「第4回ラテラノ公会議は,神に選ばれた者であれ見捨てられた者であれ,すべての人が『いま身に着けている自分自身の体をもってよみがえる』と教えている」。同百科事典はまた,「体は魂が犯す罪の片棒をかつぎ,魂の善行の一端を担っているのだから,神の公正からすると,体は魂に対する処罰と報いを共にすることが要求されるように思われる」と付け加えています。この信条によると,体は天または地獄で魂と再び結合することになります。いつまで結合しているのでしょうか。「聖人と罪人のよみがえらされた体には不滅性が付与される」と,その事典は主張しています。

14 イエズス会士のある著述家は,どのように体の復活に関するキリスト教世界の見解を説明しようとしていますか。

14 イエズス会士のJ・C・サシア著「将来の命」には,「したがって,天の命は,[魂と再び結合した体の]栄光に満ちた感覚を介しても,喜びの一つとなるだろう」と記されています。地獄で自分の魂と再び結合した体に関しては,同書はこう主張しています。「地獄では,[体の]復活の後,人体のすべての感覚がそれぞれ特異な処罰を経験することになる。……触覚は特に責め苦に遭う。見捨てられた者たちは,とりわけ肉の罪によって神を怒らせたからである。……魂にとって体との結合は,責め苦と難儀を増し加える原因となる」。

15 神が地獄で人々を永久に責め苦に遭わせると教えるのは,なぜ神を冒涜することですか。

15 このように,魂の不滅という異教の概念を受け入れたため,キリスト教世界は,魂が ― そして体さえも ― 地獄で永久にひどい責め苦に遭うという異教の概念をも受け入れることになりました。しかしエホバは,偽りの神々への犠牲として子供たちを焼き殺すという古代の習慣について,『彼らは自分たちの子らをバアルへの全焼燔の捧げ物として火で焼く。これは,わたしが命じたことも語ったこともなく,わたしの心に上ったこともなかったことである』と言われました。(エレミヤ 19:5)それで,悔い改めない悪行者たちは滅ぼされ,存在しなくなると神ご自身のみ言葉に明示されているのですから,神が永久に人々を責め苦に遭わせると教えるのは,神を冒涜することになります。「その預言者[イエス]に聴き従わない魂は民の中から完全に滅ぼされる」でしょう。―使徒 3:23。マタイ 10:28; ルカ 17:27; ヨハネ 3:16; ペテロ第二 2:12; ユダ 5もご覧ください。

不滅性

16 聖書は不滅性について何を教えていますか。

16 しかし聖書は,人間が天に連れてゆかれ,そこで不滅の命を享受すると教えているのではないでしょうか。確かにそう教えています。しかしこれは人間の不滅の魂とは全く関係がありません。不滅性は人が(イエスのように)霊の創造物として復活させられて得られるものであって,死に際して生き残った不滅の魂を持つゆえに生じる結果ではありません。不滅性という将来の報いは,キリストのような一部の忠実な人間に差し伸べられ,1世紀にキリストが昇天した直後ではなく,キリストが天において王国の権力を執る時に実現することになっていました。―詩編 110:1。コリント第一 15:53,54。

17 どれほどの数の人々が不滅性を得ますか。また彼らは,地に対する神の目的に関して,どんな役割を果たしますか。

17 さらにその希望は,人類の中の比較的少数の人に差し伸べられました。イエスはそれらの人々を「小さな群れ」と呼んでおられます。(ルカ 12:32)14万4,000人を数えるこのグループは,キリストの天の王国でキリストと共に地を支配するため,不滅の霊の被造物として天の命に復活させられます。(ペテロ第二 3:13。啓示 7:4; 14:1,4; 20:4)彼らの支配する地には,やがて完全な人間が住むことになります。その数は幾十億にもなるに違いありません。それらの人間の多くは,「義者と不義者との復活」によって地に戻って来る人たちです。(使徒 24:15)しかし,死人のうちから復活させられる人以外にも,新しい世で命を得る人たちがいるのです。それはどんな人たちでしょうか。

「決して死ぬことがありません」

18 死者に関する復活の希望に加えて,イエスはどんな驚くべきことを予告されましたか。

18 死者に関する確実な希望は復活ですが,現代にはもう一つのすばらしい希望があります。それは,イエスがマルタにさらに言われた事柄と関係しています。イエスは「わたしに信仰を働かせる者は,たとえ死んでも,[復活して]生き返るのです」と言われた後に,「そして,生きていてわたしに信仰を働かせる者はみな決して死ぬことがありません」と付け加えられました。(ヨハネ 11:25,26)イエスはこの言葉の後半で,驚くべきことを予告されました。それは,生きている人々がもはや死ぬ必要のない時が来るということです。しかし,それはいつのことでしょうか。

19 (イ)決して死ぬことがないという希望は,どんな期間に実現しますか。(ロ)聖書は,決して死ぬことがないという希望を抱く人々を,どのように描写していますか。

19 今 ― わたしたちの時代 ― は,その約束が果たされる時代です。すべての証拠は,わたしたちがこの悪い世の終わりに非常に近づいていることを示しています。(マタイ 24:3-14。テモテ第二 3:1-5,13)ですから,今日神とみ子に信仰を働かせる人々には,この体制の終わりを生き残り,生き続けて神の新しい世に入り,決して死ぬことがないという,胸の躍るような希望があるのです。その人々は啓示 7章9節と14節で,「すべての国民と部族と民と国語の中から来た,だれも数えつくすことのできない大群衆」として語られています。彼らは信仰を働かせたため神によって保護され,「大患難から出て来る者たち」です。イエスはこの現在の悪い体制の来たるべき崩壊を,「世の初めから今に至るまで起きたことがなく,いいえ,二度と起きないような大患難」と表現されました。―マタイ 24:21。箴言 2:21,22; 詩編 37:10,11,34もご覧ください。

20,21 今日幾百万という人々は,どのように神とキリストに対する信仰を働かせていますか。また,彼らの多くは何を必要としませんか。

20 地上で永久に生きることを願う幾百万という人々の大群衆は,世界中で,神の約束と,『復活また命』となるための権威を神がお与えになった方,つまりイエス・キリストに対する信仰を働かせています。そして神に献身し,その象徴として水のバプテスマを受けました。(マタイ 28:19,20)彼らは自分たちの救いが全面的に,「み座に座っておられる……神と,子羊」イエス・キリストによっていることを認めています。―啓示 7:10。

21 この世の終わりを生き残る大群衆の人々は,『決して死ぬことがない』ので,死人のうちから復活する必要はありません。あなたは,このグループの一員となるための措置を講じていますか。もしそうであれば,あなたの前には類例のない驚くべき特権が置かれています。あなたは,サタンの悪い体制の終わりを生き残り,義にかなった新しい時代,完全な健康と地上の楽園における永遠の命をもたらす時代に招き入れられるのです。(ルカ 23:43。啓示 21:4,5)神のご意志が何であるかを学び,たゆまずそれを行ない続けるなら,あなたは『しりごみして滅びに至るような者ではない』ことを実証することができ,「信仰を抱いて魂を生き長らえさせる者」となることができます。―ヘブライ 10:39。ヨハネ第一 2:15-17。啓示 7:15。

復習の質問

□ 死者に関する真の希望とは何ですか

□ 体の復活に関するキリスト教世界の信条が,神を侮辱することになるのはなぜですか

□ 聖書は不滅性について何を教えていますか

□ 今日の人々は,どんな驚くべき希望を抱くことができますか

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