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  • 彼女は『心の中であれこれと結論を下していった』
    ものみの塔 2008 | 10月1日
    • ヨセフは布告に従うことにします。マリアはその決定を支持するでしょうか。彼女にとっては大変な旅になります。秋の初めごろと思われますから,乾季は終わりかけており,小雨が降ることもあったでしょう。それだけではありません。「ガリラヤから……上った」と記されているとおり,ベツレヘムは標高760㍍を超える高地にありました。数日間の旅の最後には,つらくて急な上り坂が待っていたのです。そして,身重のマリアは何度も休まなければならないので,普通の旅人よりは時間がかかるでしょう。そんな状態の若い女性であれば,陣痛が始まった時すぐに家族や友人に助けてもらえるよう自宅から離れた所へは行きたくないと思うものです。ですから,マリアがこの旅を行なうには確かに勇気が求められました。

      そういう状況でしたが,ルカの記録によれば,ヨセフは『登録をするためにマリアと共に』出かけました。ルカは,マリアが『約束どおり彼[ヨセフ]に嫁いでいた』ことも述べています。(ルカ 2:4,5)ヨセフの妻になっていたことは,マリアの決定に大きく影響しました。マリアは夫を自分の霊的な頭と見ており,神から与えられた自分の役割,つまり夫の決定を支持する助け手としての役割を受け入れていました。a それゆえ,信仰の試みともなりかねないこの場面で,素直な従順を示しました。

      マリアが従おうと思った理由として,ほかにもどんなことが考えられますか。メシアの生まれる場所はベツレヘムであるという預言を,マリアは知っていたのでしょうか。聖書は何も述べていません。とはいえ,その可能性は否定できません。宗教指導者だけでなく一般民衆もその預言を知っていた,と言えるからです。(マタイ 2:1-7。ヨハネ 7:40-42)マリアは聖書によく通じていました。(ルカ 1:46-55)このように,旅をすることにした理由は,夫に従うためだったとも,世俗の布告に従うためだったとも,エホバの預言に従うためだったとも考えられます。あるいは,そのどれかの組み合わせだったのかもしれません。いずれにせよマリアは立派な手本となっています。男性であれ女性であれ謙遜で従順な精神を示す人を,エホバは高く評価なさいます。人に服することが美徳とされにくい現代において,マリアの手本は世界中の忠実な人々にとって一つの際立った指針となっています。

  • 彼女は『心の中であれこれと結論を下していった』
    ものみの塔 2008 | 10月1日
    • a この記録と対照的なのは,これより前の旅に関する記述です。「マリアは,立って[エリサベツに会いに]行った」と記されています。(ルカ 1:39)その時,マリアは婚約してはいましたが結婚はしていなかったので,ヨセフに相談せずに行動したのかもしれません。結婚後の二人一緒の旅のほうは,マリアではなくヨセフの行動として記録されています。

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