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四人の騎手の馬は疾駆する!啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い!
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「そして,見ると,見よ,白い馬がいた。それに乗っている者は弓を持っていた。そして,彼に冠が与えられ,彼は征服しに,また征服を完了するために出て行った」。(啓示 6:2)そうです,あの雷のような「来なさい!」という声に答えて,白い馬が突進して行きます。聖書では馬は多くの場合,戦闘を象徴しています。(詩編 20:7。箴言 21:31。イザヤ 31:1)成熟した美しい雄馬と思われるこの白い馬は,汚れのない神聖さを示唆する白さできらりと輝きます。(啓示 1:14; 4:4; 7:9; 20:11と比較してください。)これはエホバの聖なる目に清くて義にかなった戦闘を描写しているので,何と適切なのでしょう。―啓示 19:11,14もご覧ください。
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四人の騎手の馬は疾駆する!啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い!
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出て行って征服する
6 (イ)その乗り手はなぜ出て行って征服しなければならないのでしょうか。(ロ)どの期間中,乗り進んで征服するのでしょうか。
6 それにしても,新たに王冠を頂いたその王は,どうして戦いのために乗り進まなければならないのでしょうか。なぜなら,その王権は,エホバの主要な敵対者である悪魔サタンと ― それと知りながら,あるいは知らずに ― サタンの目的にかなっている地上の人々からの厳しい反対があるにもかかわらず確立されているからです。王国それ自体の誕生も,天での主要な戦いを必要としています。イエスはミカエル(「だれか神のようであろうか」の意)という名で戦い,サタンとその悪霊たちに打ち勝って,彼らを地に投げ落とされます。(啓示 12:7-12)イエスは主の日の初めの何十年かの間に,引き続き乗り進んで征服なさる一方,羊のような人々が集められてゆきます。全世界は依然として「邪悪な者の配下に」ありますが,イエスはご自分の油そそがれた兄弟たちとその仲間の人たちを引き続き愛を込めて牧し,信仰による征服を遂げるよう個人個人を助けてくださいます。―ヨハネ第一 5:19。
7 イエスは主の日の初めの何十年かの間に,地上でどんな征服を行なってこられましたか。わたしたちは何を決意しているべきでしょうか。
7 イエスは過去90年余りの主の日の間,ほかにどんな征服を行なわれましたか。エホバの民は地球上の至る所で個人的に,また会衆としても,使徒パウロが奉仕の務めに携わっていることの証拠として述べたのと同様な幾多の困難や圧迫や迫害を経験してきました。(コリント第二 11:23-28)エホバの証人は特に戦争や暴虐の舞台で忍耐するために『普通を超えた力』を必要としてきました。(コリント第二 4:7)しかし,忠実な証人たちは極めてつらい状態にあってさえ,パウロと同様,「主はわたしの近くに立って,わたしに力を注ぎ込んでくださいました。それは,わたしを通して,宣べ伝える業が十分に遂行され(るためでした)」と言うことができました。(テモテ第二 4:17)そうです,イエスは彼らのために征服なさったのです。それで,わたしたちが自分たちの信仰による征服を完了することを決意している限り,イエスはわたしたちのために引き続き出て行って征服を行なってくださいます。―ヨハネ第一 5:4。
8,9 (イ)エホバの証人の世界的な会衆はどんな征服にあずかってきましたか。(ロ)エホバの証人の増加はどこで確かに際立っていますか。
8 エホバの証人の世界的な会衆は,征服を行なっておられるその王の指導のもとで数多くの征服にあずかってきました。それら聖書研究者がサタンの政治組織によって一時的に『征服された』1918年に,その王は彼らを目ざましい仕方で保護して絶滅を免れさせました。そして,1919年に,いわば刑務所の窓格子を破って彼らを救い出し,その後,「地の最も遠い所にまで」良いたよりをふれ告げさせるために彼らを活気づけられました。―啓示 13:7。使徒 1:8。
9 第二次世界大戦前,および同大戦中,独裁主義の枢軸国は,宗教指導者,それも特にローマ・カトリック教会位階制の指導者たちが公然と,あるいは暗黙のうちに圧制的な独裁者を支持した多くの国々で,エホバの証人を一掃しようとしました。しかし,同大戦が始まった1939年当時の7万1,509人の証人たちは,そのうち1万人以上が刑務所や強制収容所で長い歳月を過ごし,約2,000人が殺されたにもかかわらず,1945年に同大戦が終わったころには14万1,606人になっていました。全世界の活発な証人の人数は今日,600万人を超えるまでに増大しました。カトリックの土地や,ドイツ,イタリア,および日本などの迫害のたいへん厳しかった国々では増加が際立っており,これら三つの国は今や合計で優に60万人以上の野外の活発な奉仕者を報告しています。―イザヤ 54:17。エレミヤ 1:17-19。
10 征服しておられる王は,「良いたよりを擁護して法的に確立することにおいても」,どんな勝利をもって,ご自分の民を祝福してこられましたか。
10 征服しておられるわたしたちの王は,法廷や支配者の前で「良いたよりを擁護して法的に確立することにおいても」,数多くの勝利を得させるよう,ご自分の熱心な民を導き,祝福してこられました。(フィリピ 1:7。マタイ 10:18; 24:9)このことは国際的な規模で,つまりアルゼンチン,インド,オーストラリア,カナダ,ギリシャ,スイス,スワジランド,トルコその他の国々でも起きてきました。エホバの証人が米国最高裁判所で得た50件の法律上の勝利には,良いたよりを『公に,また家から家に』宣明し,愛国主義的な偶像崇拝の儀式を拒む権利を保障する勝訴が含まれています。(使徒 5:42; 20:20。コリント第一 10:14)こうして,証言を世界的に拡大する道が開かれてきました。
11 (イ)その乗り手はどのようにして「征服を完了」なさるのでしょうか。(ロ)第二,第三および第四の封印が開かれることにより,わたしたちはどんな影響を受けるでしょうか。
11 イエスはどのようにして「征服を完了」なさるのでしょうか。c それはこれから調べますが,イエスは偽りの宗教を取り除き,次いでサタンの見える組織の残りの部分を滅びを象徴する「火の湖」に投げ込んで,エホバの主権の正しさを立証することにより,そうなさいます。わたしたちは今や,わたしたちの「王の王」がサタンの圧制的な政治組織に対して最終的な勝利を収められるハルマゲドンのその日を,確信を抱いて待ち望んでいます!(啓示 16:16; 17:14; 19:2,14-21。エゼキエル 25:17)一方,エホバが心の正直な人たちを地上のご自分の義にかなった国民に加え続けてくださるにつれ,白い馬にまたがる無敵の征服者は引き続き乗り進んで行かれます。(イザヤ 26:2; 60:22)
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