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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1963
塔63 9/15 572–575ページ

魂を得るに至る信仰を行いにあらわす

1963年のエホバの証者の年鑑から

バーミューダ

人口: 53,640

伝道者最高数: 60

比率: 894人に1人

バーミューダ会衆の歴史の中で,昨奉仕年度は最大の進歩の年となりました。10人の伝道者が移住して来て,この島での仕事を助け,そのうちの二人は70を超える老夫婦で,はるばる4800キロも離れたところから来ました。

家庭聖書研究に参加する人々をできるだけ早く,会衆の集会に招待することの大切さを良く示す経験が最近ありました。伝道者が予約切れ用紙に従ってたずねてみると,その人は目の不自由な婦人でした。二,三度再訪問しましたが,この婦人は自分から質問するようなことはなく,こちらから何か問いかけてもあまり答えず,どの程度聖書に関心を持っているのかが分かりませんでした。それでも伝道者は,会衆の集会について説明すると共に出席をすすめ,自分の電話番号を知らせて,もし望むなら喜んで案内するからと言って分かれました。二,三週間して,この伝道者はむしろ驚きましたが,電話がかかり,是非公開講演会に行って見たいから,途中で寄ってくれないかとの事でした。その時以来彼女は定期的に集会に出席し,家庭聖書研究も始まり,その研究には婦人の息子も参加し,他の家族もやがて加わるかも知れません。そして,息子さんはお母さんと一緒に集会に来ています。

グァム

人口: 43,798

伝道者最高数: 44

比率: 995人に1人

グァム島は孤立したところにあるとは言え,地上の組織を通して行なわれるエホバ神の取りきめによって,大きな助けを得ています。この島での宣教の仕事を助けるために6月に派遣されて来た二人の宣教師が,店のショウウインドウにポスターをはりに行く支度をしていた時3回ほど一緒に勉強したばかりの男の人が来て,何をしに行くのかとたずねました。説明すると,「私がいれば助かるでしょう。私にもなにかさせて下さい」。と言って,その人は1日宣教者と共に野外で奉仕しました。

昨奉仕年度中には,協会の代表者が短期日でしたがカロリン群島と,マーシャル諸島に訪問する機会がありました。これらの島々は,アメリカの面積をやや上まわる300万平方マイルの地域に分布し,その人口の合計は7万5000です。協会の代表者がたずねたのはこのうち,パラオ諸島のコロールトラック諸島のモエン,ポナペ諸島のコロニア,マーシャル諸島のマジュロ島で,島の人々は非常に友好的であり,神の御国について学びたいという気持があります。興味を持つ人の名前が沢山ひかえられ,100冊以上の「楽園」の本,150冊の「御国の良いたより」の小冊子が,聖書,雑誌,パンフレットとともに配布されました。こうして仕事は急速に進んでおり,エホバに感謝しています。

スーダン

人口: 10,262,674

伝道者最高数: 37

比率: 277,370人に1人

昨奉仕年度中,スーダンのエホバの証者にもたくさんの祝福がありました。協会の代表者の来訪もその一つでたくさんの人が集まりました。集まりの後,新たに6人の人が献身を象徴し,一同は喜びました。

一人の姉妹は全時間宣教奉仕の申込書を書きました。この姉妹はそれまで会衆の伝道者でしたが,ずっと特別開拓者と同じぐらい奉仕して来ました。彼女は5人の子供を持つ母親ですが,その4人はすでに献身しており,御主人も忠実な兄弟です。彼女は,自分の子供たちが宣教奉仕を一生の仕事とするように,訓練しています。

8月には,別の協会の代表者がスーダンをおとずれ,この時初めてスーダンのエホバの証者は,3日間にわたる教育的な集会を開きました。どのようにして一人一人の奉仕者が自分の宣教を改善するかについて,実際的で,役に立つ教訓を得て,兄弟たちは非常に感謝しました。出席者の多くは,話を聞きながらノートを取り,すすんで助言に耳を傾けました。日旺日の講演会出席数は55名の最高数で,特別の一週間の終りを飾るにふさわしい,喜びの時となりました。

アラスカ

人口: 238,357

伝道者最高数: 428

比率: 556人に1人

アラスカのアンカレッジに新しい支部の事務所が開かれたのは良いニュースです。この北方の土地で働く御国伝道者の上に,エホバは豊かな祝福を注がれ,昨奉仕年度中に仕事は急速に進歩しました。伝道者数の平均増加率は27パーセントでした。このような増加だけでなく,個々の伝道者がより円熟した事を示す記録もあります。ここの兄弟たちが経験した事柄は数々ありますが,ここに紹介するのは支部の僕から報告されたものです。

この区域には年若い人が多く,学校に通う子供がエホバのもたらす新しい世に将来の希望を置いているのを見るのは喜びです。最近の巡回大会で一人の伝道者が話した経験。「私は若い娘さんを持つ婦人に『楽園』の本を配布し,二人と聖書研究を始めました。二,三度勉強した時,娘さんは,学校の理科の時間に研究発表の割当があって,その時自分は『楽園』の本を材料にして話をしたと言いました。話に由ると,学校の先生は非常に感心し,何を使ってその話を作ったのかとたずね,娘さんは『楽園』の本を見せました。その結果として,彼女は級友に,3冊の本と聖書を配布しました。この娘さんは今集会に出席し始めており,定期的な伝道者になっています」。

アラスカ東南部には,船か飛行機でなければ行けないような島や原材積出地や漁村が沢山あります。こうした不便な土地に住む人々を定期的に援助することは簡単なことではありません。興味を引き続き保つには手紙が一番効果的です。孤立した原材積出地にいる伝道者の一人は,定期的な奉仕を続けており,その奉仕時間も平均を上まわっていますが,その伝道はすべて何人かの人との文通によっています。この人の所に届いたある返事の手紙の1節は,手紙による伝道の模様をしのばせます。「あなたがお送り下さった事を読むと,実に多くの事を学びます。エホバの言葉を読めば読むほど,そして,エホバの証者の話を聞けば聞くほど,あなたの言われることが真実だということが分かってきますので,手紙を使ってでも,聖書の研究を始めたいと思います」。

ユーコン地方,アラスカの中部や北部地方には未割当の区域が多く,その地の住民の多くは,そこに原住するインディアンかエスキモーです。交通機関が発達していないのでそこに行くのには飛行機以外には使えず,広範囲に分散して住んでいるので,その地に証言するには普通以上の費用がかかります。しかし,昨年の夏,アンカレッジの兄弟二人は,休暇を利用してノームで伝道することにしました。二人は本や聖書や雑誌を箱に詰め,協会の映画「新世社会の幸福」のフィルムを持って行きました。映画は,土地の高等学校と刑務所で2回上映し,合計して66人が見に来ました。土地の人々が御国の音信に示した興味は予想以上で,町で伝道した1週間の間に,二人で聖書と本63冊,小冊子76冊,雑誌225冊を配布し,6つの予約を得ました。手紙を使って再訪問する約束が沢山できました。このような方法で証言しなければならぬ土地がアラスカ全体にまだ沢山あります。

ドミニカ共和国

人口: 4,070,100

伝道者最高数: 912

比率: 4,463人に1人

「われらは夢みる者のごとくなりき」。(詩 126:1)これは捕われから解放され,帰国を許された時のイスラエル人の言葉ですが,昨年中のドミニカ共和国の兄弟たちの気持を良く表わしています。それ以前とは大きな違いです。奉仕年度の終りに,エホバの賛美者は912人を数えるに至りました。たしかに,ドミニカ共和国にいる私たちの兄弟は,全世界の神の民と共に,「エホバ我らのために大なることをなし給ひたれば,我らたのしめり」と声高く歌えます。(詩 126:3)本,雑誌,冊子などの文書の配布,予約,などすべての面で大きな増加が見られます。野外奉仕にささげられた時間も多くなり,再訪問も聖書研究も増加しました。どこにその理由があるのでしょうか。支部の僕の報告を読みましょう。

30年の長きにわたったトルヒヨ体制の残党が,大衆の抵抗運動に追われて国外に退去するという騒乱の中に,奉仕年度は始まりました。市街には兵隊が並び,ストライキや暴徒の横行とともに暮れ,銃声や爆雷とともに明ける日が何日も続きました。しかし,こんな騒ぎの中でも,御国宣教学校が開かれ,三つクラスが卒業しました。戒厳令によって学校の予定は変更を予儀なくされ,戦車のひびきまで授業を中断したことが何度もありました。また,交通機関のストライキによって,5キロ近くも歩かねばならぬ生徒もありましたが,荒波にもまれながらも,じっと動かぬ島のように学校は続きました。取り止めになった授業は一つもありません。学校にはいった57名の兄弟や姉妹のうち,17人は真理のゆえに投獄された経験があり,その刑期の合計は36年になります。数年にわたる禁令,規制,弾圧を経験して来た人たちにとって,この1ヵ月の訓練を受けられた事は,正に夢が実現したような感じです。

国民は,彼らが新たに得た言論の自由を楽しんでいるようです。バスの中で数人の人たちが集まって,前政府の横暴振りについてしきりに論じ合っている中に,巡回の僕も加わりました。今ではこうしてさんざんに悪口を言っているが,ほんの数ヵ月前までは,みんな口をそろえて政府をほめたたえていたのではないかと巡回の僕が言うと,「だってしかたがない。みなそうしなければならなかったのだから。あなたもそうでしょう」と一同は答えました。自分はそうしなかったと巡回の僕が言うと,ではどうしてかと一同はたずね,彼は自分がエホバの証者であることを述べました。それを聞いた中の一人が言いました。「そうだ,エホバの証者はトルヒヨを崇拝しなかった。だけど,なぜエホバの証者はそれほど勇敢なのか知っているか。偉大な法律家がいて,彼らを保護しているのだ。私はエホバの証者と一緒に刑務所でくらしたから良く知っている。ある日,命令があって,エホバの証者を全部殺せとの事だった。ところが彼等の法律家が働いて,その命令は変更されてしまった」。その「法律家」とはだれのことか分からず,巡回の僕がたずねると,その男の人は「エホバ」と答えました。巡回僕はその人と他の来客に,この法律家に従うことをすすめ,その助として雑誌を配布しました。

この国における活動の中では,雑誌の配布がずっと前から弱点になっていました。伝道者は,短かい,要点をつく雑誌の証言が一番効果的である事を学び,毎週土曜日に,午前と午後の定期的な雑誌活動が群ごとに組織されて,弱点は改善され,昨年度には前年にくらべ10万冊近くの雑誌が余分に配布されました。巡回の僕は区域の行き帰りや,集会に行く途中などすべての機会をとらえて雑誌を紹介することをすすめ,一人の特別開拓者は早速実行してみました。彼女は御国会館から出てすぐに始め,5分もたたぬうちに持っていた6冊の雑誌がなくなりました。月末までに彼女は406冊の雑誌を配布し彼女の主人は355冊配布しました。会衆の平均もずっと上昇して,8月には伝道者一人あたり19冊になりました。

最大の出来事は会長の訪問で10年ぶりの事でした。すべての伝道者がこの訪問を喜び,実に祝福の多い年になりました。

アデン

人口: 220,000

伝道者最高数: 3

比率: 73,333に1人

昨奉仕年度のあいだ二人の伝道者が英国に帰ったので,残された唯一人の証者が伝道をつづけることになりました。アデンに行って伝道したいとの手紙をロンドンの支部に寄せた人は大ぜいありましたが,滞在するために必要な世俗の仕事を見つけることのできた人は,ほとんどなかったのです。しかし最近のこと,2年契約の仕事を見つけた兄弟があって,その事を協会に知らせてきました。この兄弟は妻と娘を連れて近くアデンに行き,そこにいる一人の兄弟に加わるはずです。このようにしてアデンに行ける人が更に出ることを希望しています。そうすれば政治的な独立のために戦っているこの小さな国の人々は,永遠の生命をもたらす真の自由を知ることになるでしょう。

まかれた真理の種は,ローマカトリック教会の牧師からすぐに攻撃されます。エホバの証者と聖書の勉強を始めた一人の婦人は,娘の教育をさしとめると牧師から言われました。聖書研究を始めた別の婦人は,娘の学校の成績が急にさがったことに気づきました。そこで不審に思って娘を再び教会にやったところ,成績はすぐによくなりました。しかしながらエホバはご自身のものであるこれらの羊に勇気と力を与えて下さり。羊はエホバの声を聞いて集められるものと,私たちは確信しています。

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