エホバのお名前を知らせなさい
1 エホバは,王国の福音を伝道し,人々の間にお名前を知らせるという責任を,ご自分の証人としてのわたしたちに与えておられます。エゼキエル書の中だけで,彼らは「吾エホバなるを知るにいたらん」と62回も告げておられるのですから,このことが成し遂げられるのをエホバが望んでおられるのはきわめて明らかです。(エゼキエル 6:7)「ものみの塔」のエゼキエルの預言に関する記事を毎週研究することは,確かにエホバのお名前を知らせるというこのたいせつなわざを行なうようわたしたちを励ますものとなっています。―詩 96:1-5,10。
2 7月と8月の間,わたしたちはエホバのお名前を知らせる良い機会に恵まれます。「とこしえの命に導く真理」― この貴重な本を人々に配布することによってです。これは確かに価値のある本といえます。なぜなら渇きを覚えているすべての人に,この本は「きたれ金なく価なくして葡萄酒と乳とをかへ」という暖かい招待を差しのべているからです。(イザヤ 55:2)わたしたちは疑いなくこの本を非常に多く配布することでしょう。この本は通常の証言の日だけでなく,雑誌の日にも,人々が親切に応答する場合には2冊の雑誌を添えて150円の寄付で配布することができます。晩の雑誌活動は多くの会衆ですばらしい結果が得られています。この活動のさいにも,昼間るすの多い区域ではとくに,雑誌とともに本を提供できる場合があります。しかし,雑誌の日には雑誌の配布に力を入れるべきです。
3 「真理」の本を配布することは,関心を持つ人々にエホバのお名前を知らせるわざの始まりに過ぎません。わたしたちはこの本を活用して,人々に聖書およびその著者を知ってもらい,また認識を深めていただきたいと願っています。通常の家から家への証言のさいに,わたしたちのほとんどは聖書の話をして本の提供に結びつけます。あなたは6月の「王国奉仕」の最後の奉仕会の中で提案されている聖句をいくつか使ってみましたか。また「真理」の本を配布したあとでも,家の人がさらに話を聞くようであれば,その本が聖書の知識を得るのにどのように助けとなるか,数分間説明してあげましょう。そうすれば,その人の関心はいっそう深められることでしょう。1つか2つの節をいっしょに討議し,次の訪問を約束するなら,やがては定期的な家庭聖書研究が取り決められるかもしれません。「真理」の本を用いるこの運動は,新しい研究を始める絶好の機会を与えてくれます。そのような研究は直接本の第一章から始めることもできますし,家の人がとくに関心を示したと思われるそれ以外の章から始めることもできます。あるいは,「見よ!」の小冊子または他の文書を用いて家庭聖書研究を始めることもできます。
4 いつも銘記しておきたい点は,研究生の心に深く印象づけるような仕方でエホバのお名前を知らせることです。研究生がエホバへの心の認識と愛を築き上げるのにほんとうに助けとなるような聖書のことば,また「ものみの塔」や「目ざめよ!」誌およびそのほかの文書の中に記されている考えに注意を向けさせてください。諸国民は,彼らのはずかしめの日に「エホバを知る」ようになりますが,そういう方法でではなく,とこしえの祝福をもたらす仕方で「エホバを知る」よう研究生を助けてください,正しい宗教が何であるかについて,また従うべき正しい道について決定を下せるよう,聖書の基礎的な真理を確実に理解するよう彼らを助けてください。ほかの出版物を読むよう勧めるのは良いことです。集会の準備をし,あなたといっしょに出席するよう研究生を援助してください。何にもまして,「神の支配権」地域大会にあなたといっしょに出席するようあらゆる機会をとらえて親切に勧めてください。
5 その大会はほんとうに,エホバのお名前を知らせるもう一つのすぐれた手段となることでしょう。また,エホバに対して,さらに現在の終わりの日における神が設けてくださったすべてのすばらしい備えに対して,わたしたち自身の感謝の念を深めるものとなることでしょう。そして多くの誠実な心の人々に,「エホバをおのが神とする民はさいはひなり」ということを確信させるものとなるでしょう。その結果,それらの人々も,神によって油そそがれた者たちと行動をともにすることを望むでしょう,『神の汝らと偕にいることを』聞くからです。(詩 144:15; ゼカリヤ 8:23)わたしたちはなんとすばらしい拡大の日に住んでいることでしょう。わたしたちの神,エホバの比類のないお名前を今知らせるという特権,これはなんと大きな特権ではありませんか。