良いたよりを伝える ― すでに知らされている提案を活用することにより
1 商売で熟達するためには多大の時間と努力が求められます。商売によっては,付加的な教育や訓練を受けることによって継続的に技術を向上させることが求められるものもあります。同じように,わたしたちの神エホバの効果的な僕であることには,真理において進歩することと宣教において最新の状態を保つことが含まれています。
2 70人を送り出された際にイエスは,彼らが何を言うべきか,またどのように振る舞うべきかをお教えになりました。(ルカ 10:1-11)イエスは彼らと共に,クリスチャンの生き方に関する原則や宣教に関係した事柄を復習なさいました。使徒パウロもテモテに「自分自身と自分の教えとに絶えず注意を払いなさい」と教え諭した際,奉仕の技術を磨き続ける必要性を強調しました。(テモテ第一 4:16)このすべては,クリスチャン宣教において成功するためには適切な訓練が必要であることを示しています。この必要を満たすために,「忠実で思慮深い奴隷」は多くの助けを備えていますが,その一つは「わたしたちの王国宣教」です。
役立つ諭し
3 幾年にもわたってわたしたちは,この月ごとの備えにより,多くの役立つ諭しを与えられてきました。その中からわたしたちは,勧められている提供方法,その月の提供物,家から家の宣教の行ない方に関する指示,野外奉仕活動を改善する仕方に関する他の情報を得ています。しかし,そのような導きから十分に益を得るためには,わたしたちは学んだ事柄を当てはめる必要があります。そうすることにより,良いたよりを活発に宣べ伝える者として豊かな背景を持つ兄弟たちの知恵と経験を自分のものにするのです。詩編 19編7節は,「エホバの諭しは信頼でき,経験のない者を賢くする」と述べています。ですから,特に良いたよりを伝道し始めたばかりの人は,毎号の「わたしたちの王国宣教」で与えられる役立つ助言から益を得ることができるのです。長年にわたって活発に奉仕してきた人も,与えられる優れた提案や指示を十分に活用することにより,知恵を示します。それで,わたしたちが宣教において新しくても経験を積んでいても,役立つ諭しを感謝して当てはめることにより,豊かな報いを得ます。―詩編 119:2。箴言 1:5と比較。
4 1983年7月号の「良いたよりを伝える ― 雑誌経路を取り決めることにより」の中の指示を心に収めた一人の兄弟の例を考えてみてください。その兄弟はどのように益を得たでしょうか。今,約60人の人を定期的に訪問し,最新の雑誌を配布しています。確かにこの兄弟,またこの兄弟が今定期的に訪問している人たちは,彼が「わたしたちの王国宣教」中の指示を当てはめたことによって祝福されてきました。
5 1981年9月号の「区域を徹底的に網らしましたか」という記事は,不在の家を訪問することに関する非常に役立つ提案を与えました。不在の家の良い記録を保ち,それから区域を去る前にその人々を再び訪問するというものでした。この提案に従ったある会衆は,早い時間に不在だった家を伝道者が1時間ほど後にもう一度訪問したときその50%と接触が持てたことに気づきました。ですからその会衆の伝道者も優れた提案に留意することから来る幸福を味わいました。
6 1985年3月号と4月号の折り込みには,教える業で成功を収めている奉仕者の経験が数多く掲載されていましたが,その中には「王国宣教」の提案に言及していたものもありました。1982年10月号の『まず司会したいと願っていることを言い表わす』ことによって多くのご主人との研究を始めることができた長老や,1982年11月号の『集会のない日に研究生を王国会館に案内して』その進歩を助けた学生の姉妹は,豊かな祝福にあずかることができたのです。
7 イエスはご自分の使徒たちに「これらのことを知っているなら,それを行なうときに,あなた方は幸福です」と諭されました。(ヨハネ 13:17)イエスは,ご自分の教えた事柄を弟子たちが実行すれば,宣教において真に幸福になれることをご存じでした。そうです,宣教における幸福は,エホバの組織の備えるものを活用することからもたらされます。エホバの効果的な僕となれるよう,「わたしたちの王国宣教」に備えられている諭しや提案を引き続き活用しましょう。