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野外奉仕のための集会王国宣教 1986 | 6月
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野外奉仕のための集会
6月1日-7日
『永遠に生きる』の本を提供する(宣 85/6 1,8頁; 83/12 4頁; 83/2 8頁)
1. どのように提供を紹介するか。
2. どのようにさし絵を用いることができるか。
(例: 12-13頁や156-157頁)
6月8日-14日
どのように家庭聖書研究に導けるか(宣 85/3 折り込み)
1. 最初の訪問で。
2. 再訪問で。
3. パンフレットやブロシュアーを用いて。
6月15日-21日
次のような人にどのように対応するか(案 70-71頁)
1. 怒っている人。
2. 自分はクリスチャンだと言う家の人。
(「論じる」の本,19頁参照)
6月22日-28日
会衆の区域で(論 9-21頁)
1. どんな共通の反対にあうか。
2. どんな話題が家の人に訴えるか。
3. 「論じる」の本をどのように用いることができるか。
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会話するための話題王国宣教 1986 | 6月
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会話するための話題
下記のいずれかの話題を用いて『永遠に生きる』の本の( )内に示された章または他の部分と結びつけることができます。
平和で安全な将来を待ち望めますか
詩編 37:10,11 ― 創造者は人類のために平和を約束しておられる。(18,19章)
一致した幸福な家族の秘けつ
コロサイ 3:18-20 ― 家族の創始者が定めた指針を活用するなら成功を期待できる。(29章)
病気と死から解放される時が来ますか
啓示 21:4 ― 神の王国の支配の下で病気と死は取り除かれる。(19章)
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平衡を保つ点で進歩しましょう王国宣教 1986 | 6月
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平衡を保つ点で進歩しましょう
1 パウロは「聖書全体は神の霊感を受けたもので,教え,戒め,物事を正し,義にそって訓育するのに有益で」あると述べています。では聖書を教えられた人はどうなるべきですか。「神の人が十分な能力を備え,あらゆる良い業に対して全く整えられた者となる」べきです。―テモテ第二 3:16,17。
2 「あらゆる良い業」には何が含まれますか。それは真のクリスチャンがあずかる生活の全分野の活動です。「全く整えられた者」になるとはどういうことですか。参照資料付き聖書の脚注の字義訳は「適合するようにされた」と訳出しており,真のクリスチャンが,生活のすべての活動において,十分に装備された,平衡の取れた者でなければならないという意味です。
3 日本の大勢のエホバの証人が宣教に著しい熱意を表わしてきたことは称賛すべき努力であり,日本における奉仕者の数は飛躍的な増加をみました。多くの方々は生活や仕事を調整し,正規開拓奉仕に入り,他の方々は機会を捕らえて補助開拓奉仕に励んでいます。わたしたちは皆,これからも同じ熱意と勤勉さを保ち,エホバのみ名と目的を人々に宣べ伝え,人々を霊的に助けたいと望んでいます。―ヘブライ 6:11,12。コリント第一 15:58。
4 同時にわたしたちは「あらゆる良い業」に対して「全く整えられた者」または十分に装備された,平衡の取れた者であるべきことを忘れてはなりません。1世紀当時のユダヤ人に関し,「彼らが神に対する熱心さを抱いていることを証しするのです。しかし,それは正確な知識によるものではありません」とパウロが述べている通り,宣教に熱意を表わすのは「あらゆる良い業」の一つの面であり,立派な人格を築く点でも平衡の取れた熱意を表わしたいと思います。―ローマ 10:2。
5 努力できる一つの分野は個人として,また家族として行なう聖書研究があります。個人や家族として神の言葉を学ぶこと,これはいつの時代においてもエホバの崇拝者が行なう基本的な事柄でした。(ヨシュア 1:8; 24:15。詩編 119:9,105)今日でも,わたしたちすべてはそうすべきです。
6 個人や家族として,毎日その日の聖句を共に討議することによって何と大きな力が与えられることでしょう。きちんとした予定に従って聖書の一部を通読したり,エホバの証人の「年鑑」に載せられている励みある報告や経験を朗読することも含めることができるでしょう。集会がない一晩,家族みんなで集会の予習をするなどして,家族の皆が神の言葉の深い知識に十分に精通して,霊的な知識を豊かにすることは大切です。人々に神の言葉を伝え,教える者として,これは欠くことのできない事柄です。
7 宣べ伝える業とみ言葉を学ぶ事との間に平衡を保つことに加えて,学んだ事を自分自身によく適用し,立派なクリスチャン人格を築き上げる努力も怠るべきでありません。(コロサイ 3:5-10,12-15。エフェソス 4:20-24)わたしたちの振る舞いは親切や哀れみ深さをよく表わすものでしょうか。(ミカ 6:8。マルコ 1:40,41)人々と接するとき,人を築き上げ,励みを与えるよう努めているでしょうか。(ローマ 14:19。コロサイ 4:6)野外の奉仕にどれ程熱心であったとしても,過度に批判的であったり,思いやりを欠いたりすれば,人々との関係を損なうばかりでなく,エホバに喜ばれるものとはなりません。―箴言 3:7; 12:18; 25:12。
8 どの地方においても伝道区域が頻繁に網らされるようになっていますから,わたしたちが宣教に熱意を示すと共に,聖書の深い知識を持ち,人を引き付ける立派なクリスチャン人格を表わすことは極めて大切なことと言えるでしょう。家の人に接する際に巧みさ,良い判断,愛に満ちた洞察力を働かせるなど道理をわきまえた,平衡の取れた態度を示すことにより,さらに多くの人々の聞く耳を得ることができるでしょう。
9 年少の方々が野外で立派に奉仕しておられることは多くの人に励みを与えるものです。年若い人々を奉仕に導いたり訓練を与えたりする親たちも,平衡の取れた見方を保つべきです。「奉仕の務め」の本の99ページには奉仕者となるための資格の一つに「聖書の基礎的な教えを知り,また信じていて,人から尋ねられた時,……聖書と調和した答えを述べることが」求められています。それで年若い方々が野外の奉仕に参加する際,出版物の配布に強調が置かれるよりも,敬意のこもった態度で,聖書を読み,そこに示されている希望に人々の注意を引き,立派な証言ができるようにすべきです。年若い方々が聖書から立派に話せればそれは家の人に深い感銘を与えることができるでしょう。その上で共に働く親が出版物を提供できるかもしれません。それで伝道者になっていない年若い人を雑誌配布のような活動から訓練するよりも,上記のような仕方で訓練を始めることにより,わたしたちが道理をわきまえた,平衡の取れた見方を持つ者であることを示せるでしょう。―フィリピ 4:5。
10 パウロは「どんな点でも決してつまずきの原因を作らないようにしています」と述べました。(コリント第二 6:3)それでわたしたちもすべての事に平衡の取れた態度を示すという点で進歩し続けたいと思います。エホバの教えを受けた者として平衡を保つとき,引き続き,多くの人々を真理の道に助けることができるでしょう。―イザヤ 54:13。
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産出のために区域を耕す王国宣教 1986 | 6月
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産出のために区域を耕す
1 種は柔らかい土の中で生長します。それゆえ農夫は固い土を耕して種をまきます。(マタイ 13:23)同様に真理の種をまいて水を注ぐ王国宣明者には区域の人々の心という土壌を耕し柔らかくすると共に,固くならないように配慮する責任があります。どのようにこの責任を果たせるでしょうか。
2 まず大切なことは証言の際に感情移入をすることです。(マタイ 7:12。コリント第一 9:22,23)区域の網らが頻繁になり家の人の反応が速くなると,断わられる前に音信を伝えようとして,一方的な証言になりがちです。むしろ家の人に意見を述べさせ,話に注意深く耳を傾けることによって共通点を見いだし,感情移入をし,ねぎらいの言葉やほめ言葉を述べ,巧みに証言することが必要です。落ち着いて笑顔を見せ,友好的な態度で話し合うようにいたしましょう。良い準備をして祈りのうちに奉仕に参加するならば,家の人がどんな反応を示しても,落ち着いて温和な気持ちをもって語ることができます。
3 洞察力と良い判断も必要です。本当に忙しい人や,とにかくエホバの証人と話したくないと言う人に,しつこく話し続けたり,無分別に文書や雑誌を勧めるならば区域を固くしてしまいます。わたしたち自身も急いで出かけようとする時に,来客があるならば用件だけでも早く言ってほしいと思うのではないでしょうか。それでこのような場合には,思いやりを示し,後日心にゆとりのある時に会えるように試みることのほうが効果的です。同様に商店や会社などを訪問して,来客中にもかかわらず相手のことをあまり考慮しないで証言するならば,人々は真理そのものよりも証言の方法や奉仕者の態度につまずき,音信に耳を傾けなくなるでしょう。それで使命感に燃えて熱意をこめて証言することは大切ですが,良い判断を示し,巧みに道理をわきまえた者として人に接しましょう。
4 わたしたちの紹介の言葉や証言の内容は,あたかもテープレコーダーで同じ言葉を繰り返すように決まりきったものになっていないでしょうか。そのようなものや「王国宣教」から暗記したものは硬い印象を与えます。むしろ,「会話するための話題」や提案されている証言の趣旨を自分のものにし,家の人と話し合うよう努力してみてはいかがですか。
5 文書や雑誌を提供する際には,その内容に精通し自分が読んで感動した点を心から勧めることが大切です。ただ機械的に出版物を提供するならば単なる本売りのようにみなされるかもしれません。さらにどのような仕方で断わられたとしても,家の人の励みとなるさわやかな言葉を残して去るようにいたしましょう。
6 伝道区域における振る舞いも人々の反応に大きな影響を及ぼします。街角で大勢が集まって通行を妨害したり大声で話していることがないでしょうか。自動車やバイク,自転車などを適正な場所に駐車させているでしょうか。家の門やドアを開けたのであればきちんと閉めて帰りますか。子供たちが行儀よく振る舞えるように訓練しているでしょうか。人々がエホバの証人の振る舞いに普通以上の注意を払っていることを忘れないようにいたしましょう。
7 一,二週間に一度などと区域の網らが頻繁になりすぎると,たとえ好意的な人でもわずらわしく感じるかもしれません。それで留守宅訪問に力を入れたり,街路伝道を計画するなどして,家から家の訪問はふさわしい間隔を保って行なうようにいたしましょう。留守宅訪問や街路伝道を行なうならば,家から家の証言ではなかなか会えない人に証言する機会が多くなり,二重の益をもたらすことになります。どの程度の頻度で区域を網らするかは,奉仕者の数や区域の広さを考慮し,長老団が道理にかなった判断を下すことができるでしょう。
8 区域を柔らかくする上で,普段の生活態度も無視できない要素です。(ダニエル 6:4)あなたが道理にかなった立派な行状を示し続けるならば,近隣の人々はエホバの証人を好意的に見るようになり,やがて伝道者の訪問をも快く受け入れるかもしれません。路上や店先で近所の人と会う時,会釈やあいさつを交わすように心がけるのは良いことです。また,ごみ処理や清掃などに協力したり,折にふれて人間味のある親切を示すなどして,常日ごろ近所の人々と良い関係を保つようにいたしましょう。同様に,親族に対しても日ごろから関心や気遣いを示し,心温まる関係を築いてゆくように努めることができるでしょう。このようにしていけば,そのような人々にわたしたち自身が非公式の証言を行なう道が一層広く開かれるに違いありません。
9 何にも増して重要なことは,宣教に対するわたしたちの動機です。わたしたちは神と隣人に対する愛に動かされて,音信を宣べ伝えるようになりました。(マタイ 22:37,38)隣人に対する純粋の愛を保ち続けるならば,感情移入をし立派な行状を示すことは容易になるでしょう。固くなった区域を耕し,区域の土壌をいつも柔らかな状態に保つように努力する時,エホバは豊かな祝福を注いで産出の喜びを与えてくださることでしょう。
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弟子を作るのに助けとなる集会王国宣教 1986 | 6月
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弟子を作るのに助けとなる集会
6月1日に始まる週
10分: 会衆の発表および「わたしたちの王国宣教」からの「発表」。「地域大会のお知らせ」にも触れる。
20分: 「平衡を保つ点で進歩しましょう」。長老が扱う。1,2節に基づく紹介の言葉の後,記事の残りを質問と答えで討議する。3-9節はできるだけ朗読し,時間の許す限り引照聖句を開いて考慮する。クリスチャンのさまざまな責任のいずれをもなおざりにすることなく,立派な仕方で果たし,平衡の取れた者となることを目ざして進歩するようすべての人を励ます。
15分: 野外奉仕のための家族の準備。家族の成員による討議。家族の頭は,妻および一人の10歳前後の子供と一人の十代後半の子供を含む子供たちとの討議を導く。父親は,「論じる」の本の11ページ「家族/子供たち」の部分にある情報に注意を向ける。それらの情報が最新の「会話するための話題」と大変よく結びつくと提案する。妻は同意を表明できる。「会話するための話題」や『永遠に生きる』の本の提供とそれらの紹介の言葉をどのように用いる計画か妻に尋ねる。妻は,幼い子供たちを持つ多くの家族のいる会衆の区域でこの提供が効果的であると確信する。彼女は,子供の一人を家から家に伴い,用いる聖句の一つを読んでもらうのを楽しんでいる。父親は,家から家の宣教で若い人がこの資料をどのように効果的に用いることができるか,年上の息子あるいは娘に尋ねる。家の人にあいさつをした後,若い人は,家族の中に子供がいるかどうか尋ね,その家の子供あるいは他の若い人たちが家族の一致や幸福にどのように貢献できると思うか尋ねることができる。それから若い伝道者は,今日若者のことが社会で問題になっており,若い人や子供に正しい導きが必要だと叫ばれているが,親が聖書から学ぶよう助けてくれた事柄ゆえに自分は家族の幸福に貢献する喜びを経験していると述べることができる。このような話から最近の話題に移ることができる。次いで10歳前後の子供が援助を受けて,親と共に奉仕しながら証言の一部に参加し,今話し合ったような内容を自分の言葉で家の人に説明するための練習をする。子供が説明し終わると親はそれを補足し,出版物を紹介する。司会者は,意味のある家から家の奉仕のために準備するよう家族の成員を助けるために時間を取るよう親たちを励ますべき。
126番の歌と結びの祈り。
6月8日に始まる週
12分: 会衆の発表。会計報告を含める。王国の業の物質的な支持に対して会衆をほめる。寄付に対する感謝の手紙を会衆が協会から受け取っているなら,読むことができる。今週土曜日の雑誌の業にあずかるよう,できるすべての人を励ます。最新の雑誌の中から,区域の人々に訴える幾つかの目立った点を手短に話し合う。「ものみの塔」を目立たせたふさわしい提供を一つ,そして「目ざめよ!」を目立たせたものを一つ実演する。提供は要点を突いたもので,1分かそれより短いものであるべき。
20分: 「良いたよりを伝える ― 関心ある人をすぐに引き続き訪問することにより」。質問と答えで考慮する。4節を考慮する際,最初の訪問の際に同じ週の別の日に再訪問をする取り決めをしている実演を伝道者にしてもらう。6節と7節を考慮した後,家の人が文書の提供を断わり,伝道者が引き続き短い聖書の話し合いをするところを実演で示す。伝道者は一緒に奉仕している人と共に,戸口を去るときに,なぜ再び訪問すべきかを話し合う。
13分: 「あなたは懲らしめを受け入れることができますか」。1986年5月1日号「ものみの塔」26ページから始まる記事に基づく,会衆に対する話。
138番の歌と結びの祈り。
6月15日に始まる週
10分: 会衆の発表,および会衆の野外奉仕報告。奉仕監督あるいは他の有能な兄弟が野外宣教における進歩に対して会衆をほめ,報告の中の目立った点を強調する。引き続き進歩してゆくためのふさわしい提案を与え,「王国のこの良いたより」を宣べ伝える会衆としての務めを強調する。(マタイ 24:14)日本の3月の奉仕報告の目立った点,およびそれに含まれている会衆の報告に注意を引く。
20分: 「産出のために区域を耕す」。質問と答えで討議する。会衆の実状に適用しながら扱う。特に強調したい点は実演で示すこともできる。王国の音信を大胆に宣べ伝えることを差し控えるのではなく,りっぱな行状を積極的に示すように励ます。
15分: 「成長させてくださったのは神です」。折り込みの記事に基づく,励みを与える話。海老名支部の増築工事にこれからも深い関心を示していくようにすべての人を励ます。
31番の歌と結びの祈り。
6月22日に始まる週
10分: 会衆の発表。『永遠に生きる』の本を用いた最近の奉仕活動における進歩について報告する。良い再訪問を楽しんだ,または最近の提供物を配布した一つか二つの選ばれた短い経験を伝道者(たち)に述べてもらう。聖書研究を始めることができたか。土曜日の雑誌活動を含むこの週末の野外奉仕に十分あずかるよう励ます。
20分: 「個人研究を通して信仰を強く保ちなさい」。1節に基づく手短な紹介の言葉の後,残っている節を質問と答えで討議する。時間の許す範囲で,節や参照聖句を読む。6節を考慮する際,兄弟たちにとって効果のあった実際的な提案を含める。研究の習慣を改善するのに助けとなり,信仰を強めるものとなった事柄を一人の伝道者に手短に述べてもらうことができる。
15分: 「他の人たちの前で謙遜な心で祈る」。1986年5月15日号「ものみの塔」21ページから始まる記事に基づく話。
202番の歌と結びの祈り。
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